年金

「年金の手続き」は電子申請ができる? どうやってやる?

国民年金の一部の手続きは、インターネットでの申請ができるのをご存じでしょうか。具体的には国民年金の資格取得(種別変更)、国民年金保険料免除・納付猶予および学生納付特例申請です。今回は、国民年金の電子申請について取り上げます。

川手 康義

執筆者:川手 康義

ファイナンシャルプランナー / サラリーマン家庭を守るお金術ガイド

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国民年金の一部の手続きは、インターネットでの申請ができるのをご存じでしょうか。具体的には国民年金の資格取得(種別変更)、国民年金保険料免除・納付猶予および学生納付特例申請です。

今回は、国民年金の電子申請について取り上げます。
<目次>

電子申請ってなに?

まず電子申請とは、インターネットを介して各種の申請を行うことです。24時間いつでもどこでも申請することができ、手間やコストの削減が可能です。
国民年金、被保険者、資格取得、種別変更、免除、猶予、学生納付特例

国民年金の資格取得・種別変更・免除・猶予・学生納付特例は電子申請が可能です

電子申請できるのは国民年金に関する手続きです

電子申請できるのは、国民年金に関しての以下の手続きです。

・国民年金被保険者資格取得・種別変更申請
・国民年金保険料免除・納付猶予申請
・国民年金保険料学生納付特例申請

国民年金被保険者資格取得・種別変更申請とは?

国民年金被保険者資格取得は、海外からの転入等により、はじめて国民年金に加入するときに行います。また種別変更とは、会社を退職したとき等で、厚生年金保険から国民年金への変更手続きをするために行います。

国民年金保険料免除・納付猶予申請とは?

国民年金保険料免除・納付猶予申請は、失業や所得が少ない等の理由で、国民年金保険料を納付できない場合に行います。

「免除申請」を行うと、本人、配偶者、世帯主それぞれの前年所得等が一定額以下の場合に「全額免除」「4分の3免除」「半額免除」「4分の1免除」が受けられます。

「猶予申請」は、50歳未満の方(学生を除く)が申請することができ、本人、配偶者それぞれの前年等の所得が一定額以下の場合に保険料納付の猶予を受けることができます。

国民年金保険料学生納付特例申請とは?

国民年金保険料学生納付特例申請は、学生の方が国民年金保険料を納付できない場合に行います。

なお学生納付特例制度は、あくまでも「納付の猶予」であり「免除」ではありません。また、認められるのは年度ごと(4月から翌年3月)ですので、毎年度申請が必要なことには注意が必要です。学生納付特例制度の対象となるのは、前年の所得が一定以下の学生です。親の所得の多寡は問いません。

電子申請にはマイナポータルへの登録が必要です

電子申請には、マイナポータルに登録しておく必要があります。

マイナポータルとは、政府が運営するオンラインサービスであり、上記に挙げた年金の申請手続きのみでなく、子育てや介護をはじめとする行政手続きの検索や各種電子申請がワンストップでできたり、行政機関からのお知らせを受け取れたりする自分専用のサイトのことです。

登録には、「マイナンバーカード」とマイナンバーカードを受け取った際に設定したパスワード(利用者証明用電子証明書パスワード(数字4桁)および券面事項入力補助用暗証番号(数字4桁))を準備の上でマイナポータルにアクセスし、利用者登録の手続きを行います。

《参考》マイナポータル

まとめ

今回は、電子申請が可能な国民年金の資格取得(種別変更)、国民年金保険料免除・納付猶予および学生納付特例申請について解説いたしました。

前項で触れたように、これらの電子申請にはマイナポータルへの登録が必要であり、今後はマイナポータルを通して申請可能な手続きも増えていくと思われます。
 
したがって、まずはマイナポータルへの登録を進めておくとともに、今後は、手間やコストを考えて、各種手続きには電子申請を活用していくことをお勧めいたします。
 
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