健康な爪の状態は?
※体質やその日の健康状態によって爪の異常であると見えることもあります。気になる方は医師の診察を受けられることをおすすめいたします。
健康な爪の状態は毛細血管が透ける薄ピンク色!
健康な爪の状態は毛細血管の色が透けて見えるため、全体的に薄いピンク色をしています。爪は一日に0.08~0.12mm伸びます。爪の根元が乾燥すると、爪の形成に必要な水分や油分が充分に補給されないため、健康な爪が育成されません。健康的な爪のモデル。健康的な爪にするには、水分と油分の補給が必須なのです! |
(2)ネイルベッド(爪床):ネイルプレート下の土台部分。本来は無色透明のものですが、毛細血管の影響でピンク色に見えます。
(3)ルヌラ(爪半月):爪の根元にある白っぽい部分を指します。
そして爪に異常が出てくる原因として、次の4つの場合が考えられます。
1.爪自体に病気がある場合
2.皮膚の病気に伴って爪にも症状が出てきた場合
3.爪や周辺の皮膚以外の部位の病気に伴って爪に症状が現れた場合
4.病気とは関係ない外的要因の場合
一つの目安として爪の状態をチェックし、異常を感じたら病院での受診をおすすめします。
早速画像と見比べてチェック!あなたの爪の状態は?
■爪の表面が白濁(はくだく)状態であるネイルベッドが全体的に白く濁っている状態。肝硬変や腎不全、糖尿病などの内臓疾患の恐れがあります。
■爪の表面が黄白色である
爪甲剥離症(そうこうはくりしょう)や新陳代謝の低下、リンパ系のトラブルの他、内臓疾患の可能性があります。
※爪甲剥離症とは…爪甲が指先部分で爪床から浮き上がり、白い部分が増えたように見える状態を指します。
■爪の表面が青紫色である
肺疾患や、先天的な疾患によるものです。青味だけではなく紫味を帯びていることが特徴です。黒っぽい紫色になっている場合は、チアノーゼ状態が考えられます。悪性の貧血や心臓疾患の可能性があります。
■爪の表面が青白い
貧血などにより、血色が悪い状態です。
■爪の表面が赤色である
ピンクを通りこして赤い場合は多血症の可能性があります。ネイルプレートの下の出血による場合もあります。
■爪の表面が黒色(黒褐色)である
爪甲が縦に帯状に黒い状態は、生理的に見られることも多く、病的なものではない場合があります。
一方、爪甲の付け根にあるホクロが原因で起こる場合や、内科の病気が原因の場合もあります。また、悪性黒色腫の場合もあります(その場合には早期発見が重要です)。
■爪が薄く白っぽくなり、薄く柔らかい
<卵殻爪(らんかくそう)・爪甲軟化症>マニキュアなどの外因のほか、内臓疾患やダイエットなどによる栄養不足が原因と考えられます。
■爪に噛み跡がつき、ぎざぎざしている
<咬爪症(こうそうしょう)>ストレスや精神不安によるものが原因と考えられることが多いです。爪へのダメージの元にもなりますので、噛まないように気をつけましょう。
■爪に割れるような縦の線が入っている
<爪縦裂症(そうじゅうれつしょう)>外部からの圧迫や遺伝、皮膚疾患が原因のことが多いですが、年齢的な変化から来る場合もあります。
■ネイルプレートが小さくなり、剥がれそう
<爪甲萎縮症(そうこういしゅくしょう)>ネイルプレートがもろく小さくなり、剥がれる症状です。皮膚疾患や内臓疾患が原因です。
■爪が白っぽく変色、厚くもろい
<爪白癬症(つめはくせんしょう)>いわゆる爪の水虫です。原因となる真菌のエサは爪の主成分となるケラチン。放っておくとどんどん進行します。内服剤と塗り薬で完治しますので、もしかして ……と思ったら早めに受診しましょう。
■爪が大きく、指先を覆うような状態
<ばちヅメ>ネイルプレートが異常に大きく、丸く盛り上がって指の先端を覆うような形になっているのが特徴。内部疾患によるものが多いです。肺気腫、気管支炎、拡張症、肺線維症など慢性の肺の病気に続いて起こるケースや、肺ガンなどの重い病気の可能性もあります。
気になる爪の状態
■爪の表面に白い点々がある<爪白斑(そうはくはん)>爪を形成するときにたまたまできたもので、特に大した異常ではありません。爪が生え変わると自然になくなります。
■爪の表面が緑色っぽい
<グリーンネイル>ジェルネイルやスカルプチュアなどの人工爪をつけている女性に見られる症状です。緑膿菌の増殖が原因で、爪が緑色に変色してしまった状態です。
■爪に縦線が入っている
爪も皮膚と同じように、年をとるにつれてシワが入るようになってきます。縦線はそういった年齢による影響で、誰にでも見られるもの。バッファー等を使って軽く磨くと、目立ちにくくなりますよ。
■爪に横線が入っている
<爪甲横溝>縦線の場合年齢に関係するものですが、横線の場合は異なります。横線は外傷や爪周辺の湿疹などの局所的要因、または体の不調が原因として考えられています。爪の成長とともに先端に移動します。
手にあまり強い刺激を与えないようにしましょう。家事等で水を使った後、油分補給をしながらマッサージをするのもいい予防方法です。
■ネイルプレートが反ってスプーンのような状態
<匙状爪(さじじょうそう)>爪が反り返って中央がへこんだままスプーンのような曲線を描いて伸びている状態。乳幼児の場合、一時的に生理的変化として見られることがあります。鉄の欠乏による重い貧血や胃の切除術後、甲状腺疾患などで見られます。病気以外では、指先に力を入れることが多い場合に同じ症状が見られます。
■爪がところどころ赤い
<爪下出血(そうかしゅっけつ)>ネイルプレートの下に血の固まりがある状態です。外部からの強いダメージを受けたことで皮下出血をしていることが原因です。痛みがひどいようであれば医師の診断を受けた方が良いでしょう。
■爪が厚くなり湾曲している
<爪甲鉤湾症(そうこうこうわんしょう)>爪が厚くなって湾曲し、角のような外観を呈することがあります。指先や爪先を覆うような形で伸びることもあります。足の親指によく見られ、外傷によるものが多いです。爪が盛りあがり過ぎて靴で圧迫されたり、皮膚の中に食い込んでいくと痛むようになります。原因は不明な場合も多いです。
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