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「おひとりさま」女性は男性と比べて幸福度が高い?

もしかしたら65歳以上は、「おひとりさまで暮らすことになるかも?」と考えている人は多いのではないでしょうか。そのような人の中には「おひとりさまの老後は『孤独』になるのでは……」と不安に思う人もいるかもしれません。実際、おひとりさまは、孤独で寂しいのでしょうか。高齢での一人暮らしの幸福度を、データから探ってみましょう。

舟本 美子

執筆者:舟本 美子

おひとりさまのお金・ペットのお金ガイド

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<目次>
もしかしたら65歳以上になったときには、「おひとりさまで暮らすことになるかも?」と考えている人は多いのではないでしょうか。そのような人の中には「おひとりさまの老後は『孤独』になるのでは……」と不安に思う人もいるかもしれません。実際、おひとりさまは、孤独で寂しいのでしょうか。高齢での一人暮らしの幸福度を、データから探ってみましょう。

65歳以上の5人に1人がおひとりさま

実際におひとりさまで老後を暮らしている人がどう捉えているかを探る前に、どれくらいの人が老後を「おひとりさま」で生活しているのでしょうか。「2022(令和4)年 国民生活基礎調査の概況」によると、全国の世帯総数は5431万世帯となっています。そのうち「単独世帯」は1785万2000世帯で、もっとも多く、全世帯の32.9%を占めています。

65歳以上の高齢者は4029万7000人となっています。このうち「単独世帯」の人は、873万人の21.7%を占めています。男性の割合は17.2%、女性の割合は25.3%。65歳のうち、5人に1人がおひとりさまということがわかります。
 

高齢での一人暮らし、幸福度は女性のほうが高い

おひとりさまがどれくらいいるのかが分かったところで、高齢での一人暮らしの幸福度がどれくらいなのか、探ってみましょう。

「平成26年度一人暮らし高齢者に関する意識調査」では、全国の65歳以上の一人暮らしの男女に「現在の幸福度」を、「とても幸せ」を10点、「とても不幸」を0点として10段階で評価してもらいました。

その結果によると、「6点以上」と答えた女性は68.3%、そのうち「9点以上」が26.4%でした。高齢になっても、多くの女性が幸せを感じながら暮らしをしていることがわかります。一方、「6点以上」と答えた一人暮らしの男性は44.4%、うち「9点以上」が12.5%という結果でした。男性と比べると女性のおひとりさまのほうが「とても幸せ」と感じている人の割合が多いということがわかります。

●性・年齢階級別にみた65歳以上の家族形態
出典:「2022(令和)年 国民生活基礎調査の概況」

出典:「2022(令和)年 国民生活基礎調査の概況」

次は、幸福度に大きく影響すると思われる、周囲との人間関係や、孤独との付き合い方について見てみましょう。

高齢女性は周囲との人間関係をつくり、孤独をうまく乗り越えている

おひとりさまの生活は、自分の好きなように時間やお金を使うことができ、煩わしい人間関係に振り回されないというメリットがありますが、時に「孤独」を感じることもあるでしょう。その孤独に対処する方法の1つが人間関係。程よい距離感でつながる人がいれば、孤独で不安と思うこともなく、幸福も感じることでしょう。同じように「平成26年度一人暮らし高齢者に関する意識調査」の中の「人とのつきあいに関する事項」の結果から、日常生活のコミュニケーションを探ってみましょう。

人間関係を通して、幸福を感じるためには、以下の2点のことが重要なのではないでしょうか。

●喜びや悲しみを分かち合う相手がいるかどうか
人は、日常生活、地域、世の中の動きの中で、さまざまなことを感じながら生きています。「喜びや悲しみを分かち合う相手がいるか」という質問から、おひとりさまの老後生活で、誰かと日々のできごとを共有できているのか確認してみましょう。

性別でみてみると、男性は「あてはまる人はいない」(34.4%)、「子(息子、娘)」(26.0%)、「友人」(20.9%)「兄弟姉妹・親戚」(11.2%)という順位になっています。一方、女性は「子(息子、娘)」(50.6%)、「友人」(29.9%)、「兄弟姉妹・親戚」(19.1%)。

以上の結果から「喜びや悲しみを分かち合う相手がいるか」という項目については、女性のほうがうまくまわりの人とコミュニケーションをとれていて、幸福度の高さに結びついているといえるのではないでしょうか。

●一緒にいるとほっとする相手がいるかどうか
老後の暮らしは、煩わしい人間関係を感じず、リラックスして過ごしたいものです。次は「一緒にいるとほっとする相手」という質問で、人と心地よい関係性がつくられているのかをみていきましょう。

男性は「あてはまる人はいない」(39.1%)、「子(息子、娘)」(21.7%)、「友人」(22.3%)という結果でした。一方、女性は「子(息子、娘)」(47.2%)、「友人」(29.1%)、「兄弟姉妹・親戚」(15.7%)。さらに男性の「あてはまる人はいない」の中のうち、未婚(54.6%)、離別(42.5%)で、それぞれ高くなっています。

男女差でみると、「一緒にいるとほっとする相手」のいずれの項目を見ても、女性のほうが高い割合であることがわかります。男性の4割を占める「あてはまる人はいない」は気になります。女性のおひとりさまのほうが、孤立せず、周囲の人々と程よいコミュニケーションが取れているようです。

以上のように、男性が、女性のおひとりさまに比べて幸福度が低くなってしまう理由は、身近な人とよりリラックスした関係がつくれるかどうかにかかっているのかもしれません。

出典:内閣府「平成26年度一人暮らし高齢者に関する意識調査結果」

まとめ

おひとりさまは、孤独なイメージがありますが、子どもや親戚などの身近な人々や、趣味や仕事を通じてた友人などとのつながりで、孤独を和らげることが可能です。どんな人間関係も、自分がうまくコミュニケーションをとることで、深く心地よいものになるでしょう。

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