飲酒・アルコール

「お酒をちゃんぽんすると酔う」は本当?悪酔いを避ける飲み方

【脳科学者が解説】「お酒をちゃんぽんすると悪酔いしやすい」という説は本当です。ビール、ワイン、焼酎、日本酒など、種類が違うお酒を一回のお酒の席で飲むと、酔いやすくなります。これは、それぞれのお酒の成分が混ざることが原因ではありません。ちゃんぽんで飲んでも、悪酔いしない方法もあるのです。わかりやすく解説します。

阿部 和穂

執筆者:阿部 和穂

脳科学・医薬ガイド

「お酒をちゃんぽんすると悪酔いしやすい」は本当

お酒をちゃんぽんで飲むと酔いやすい

お酒をちゃんぽんで飲むと酔いやすいのは本当のようです。悪酔いを避ける方法は?

一回のお酒の席で、いろいろな種類のお酒を飲むことを「ちゃんぽん」といいます。みなさんも、最初はビールで乾杯して、ワイン、焼酎、日本酒……と飲み進めてしまったことはないでしょうか? 特に大勢でお酒を飲む会では、それぞれが好きなお酒を注文してお互いにすすめあった結果、「ちゃんぽん」になってしまいがちです。

「お酒をちゃんぽんすると悪酔いする」「酔いやすく危険」といわれますが、これは本当です。その理由をわかりやすく解説します。
 

お酒をちゃんぽんするとなぜ酔いやすいのか? 飽きがこず、量が増えるから

私たちは基本的に、同じ味や香りのものを繰り返し食べたり飲んだりしていると飽きてきます。お酒も同じです。ビールばかり飲んでいると、「もうビールはいい」となるはずです。ところがお酒の種類を変えると、新しい味や香りに反応して、もっと飲みたくなります。つまり、ちゃんぽんをすると飽きることなくお酒を飲み続けてしまうことになります。

同じ種類のお酒を飲み続けるよりも、種類の違うお酒をいろいろ飲む方が、結果的にたくさんのエタノールを飲んでしまいますから、酔いやすくなるのは当然でしょう。

また別の考え方をすれば、ちゃんぽんをしても、全体として飲むエタノールの量が少なければ、悪酔いは避けられます。この意味では、ちゃんぽんをすれば必ず悪酔いするとは限らないともいえます。

いろいろな種類のお酒を飲みたいと求めるのも「脳」であり、またそれを危険だと判断して、ほどほどに止めておくのも「脳」です。どちらを優先させるかは、あなたの「脳」次第です。
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