捨てるか迷う服はどうする? 7つのポイント
捨てるか迷う服はどうするべき?
気温の高低の振り幅が大きいのみならず、高湿度になりやすい環境では衣類にカビが生えたり虫がわいたり、「衣替えついでの衣類ケア」の必要性が高いのも事実ではあります。
さてこの衣替え。せっかく手間暇かけて行うのですから、ぜひ手持ちの衣類の棚卸しついでに、新旧入れ替えの機会にしましょう。服は食べ物と違って腐らないから溜まる、なんてよく言われますが、全く劣化しないわけではありません。腐りこそしなくても、例えばいやな「臭い」が出ることなどはしばしばあります。快適な生活の維持のためには、どこかのタイミングで「思い切る」必要が出てきます。
「でも、その思い切り方って?」
衣類を残すか捨てるかの見極めを行う際の一案として、以下7つのポイントを参考にしてみてください。
<目次>
1.処分する衣類は「夏物」「冬物」同時に抽出
夏物をしまって、冬物を出そうとするとき。捨てやすいのは分かりやすくひと夏を通して一切着なかったり、逆に着倒し古びてしまった「夏物」のほう。ですが、これから着る「冬物」のほうも、ぜひ同時に取捨選択するようにしましょう。チェックポイントは「今、これからそれを着て外に出たいか?」。実際に脱ぎ着して判断するのがコツです。
2.黄変、変色、伸び、毛玉のある衣類は涙を飲んで手放す
ワイシャツなどに多い襟の黄変、洗濯を失敗したり陽に当てすぎた色あせなどの変色、カットソーやニットなどの伸びや毛玉は、案外他人の目にも触れやすく、不快というよりそこはかとない物悲しい気持ちにさせがち。自分の身に置き換えて、「これを着ている人を外で見たら」と想像してみて、もしもちょっとなんとも言えない気持ちになったならば、きっと手放しどきです。ただ、あまり着ていないのにそう(みすぼらしく)なってしまったような場合には、次の買い物の際に同じ轍を踏まないことが大事。その服の素材やメーカー、デザインなどを控えておくといいでしょう。
3.いやな臭いのする衣類は手放す
見た目には問題がなくても、着用している際に洗濯を失敗したり、収納中に残っていた皮脂が酸化して臭くなってしまったり、ドライクリーニングの後のビニールカバーを外し忘れて溶剤の臭いが染み込んでしまっていたり、カビが生えてカビの臭いがついてしまったり、前シーズンで洗濯した際の柔軟剤臭が強く残ってしまっていたりと、いろいろな異臭が衣類についていることがあります。多くは洗濯したり再びクリーニングに出すことで消したり減らすことのできるものではありますが、臭いにはライフスタイルや、身体とその衣類との相性の一端が現れるのは確か。直感的に手放す判断をしやすい要素です。
4.虫食い穴が開いた衣類、ダニがわいた衣類は手放す
カシミアニットなどの虫食い穴は適切な補修をすれば埋まりますし、ダニのわいた衣類(取り出した時クシャミが出る収納衣類は赤信号)も洗濯ないしドライクリーニングをかければ概ね問題なく着用はできます。とはいえ、このような被害を招いたその衣類と、住まいの収納状況との相性が絶望的に悪い可能性も否定できません。他の衣類への悪影響も鑑みて、手放す衣類として俎上に載せてもいいでしょう。
5.大幅にサイズアウトした衣類は手放す
痩せている時に買った衣類を太っても手放せないというのはよくあることですが、逆に太っている時に買った衣類を痩せても手放せない(まだベルトなどを締めれば着れる)ということもあります。しかし洋服の多くはシルエットが肝。たとえ「オーバーサイズ」が流行であっても、時流に乗った形とそうでない形は別物です。案外気後れして、残しておいても身に着ける機会は訪れないのでは。再び体型が変わるときが来るにしろ、時間が経てば加齢もするわけで、同じ部分が以前と同じように戻るとも限りません。そのときはそのときの自分に一番マッチした服を選べばいいと考えては。
6.直接肌に触れる衣類で家庭で洗濯ができないものは手放す
衣類は常に内側と外側の両側から汚れます。外側を汚す原因にはホコリや煤煙、花粉、泥砂などが挙げられ、内側を汚す原因には汗や皮脂、体液などの分泌物や排泄物が挙げられます。子どもの遊び着やスポーツのユニフォームなどは別として、大人が身に着ける衣類は基本的に内側のほうが汚れ、そのケアでは汚れをいかに速やかに落とすかが主題となります。自分で洗えずクリーニングに持ち込むような場合、汚れの付着している時間が長ければ長いほど落としにくくなりやすい点に注意が必要。セルフクリーニングの可不可も迷ったときの指針にするといいでしょう。
7.似ている2点で迷ったら、物理的に「重い」「嵩張る」方を手放す
身体に着ける衣類は、ある意味、筋トレにおける「ウエイト」のようなもの。意図的にトレーニング目的で身に着けるなら別ですが、日常生活を送る上では、衣類の重みは文字通りの「負荷」でしかありません。肩こりや疲労の原因になるのなら我慢して着用するのはいかがかと思います。また、限られた衣類の収納スペースをいたずらに食う素材やデザインの衣類は、よほど活用頻度が高いならともかく、手放すことで大きな空間が生まれますので、一考の価値が大きいといえるでしょう。
身体は一つ。一度に着ることのできる服は、多くても5、6着。
願わくば肌に心地よい、身体を虐めない、纏う自分を好きでいられる服とともに日々を過ごしたいものですね。
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