カタカタカタカタ……、自分のデスクにまで振動が伝わるほどの上司の貧乏ゆすり! やめてもらいたいけど、実際には言いにくいですよね。
職場でそんなストレスを抱える方に向けて、コミュニケーションの専門家・藤田尚弓が、カドの立たない伝え方をご紹介します。
カタカタカタ…地震!? 貧乏ゆすりがひどすぎて無理!
イラスト:カツヤマケイコ
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なるべく早く、働きやすい環境を作るためのアクションを起こしましょう。相手が上司だと言い出しにくいと思うので、以下の3つの段階を順番に試してみてください。
第1段階:こっそり机を離す
離すスペースがあったり、机が重すぎない場合には、机を離してみると、とりあえず地震のような揺れからは解放されると思います。私たちは相対的に感じる生き物ですから、地震級の揺れがあった状態から、視界に入るだけの貧乏ゆすりにグレードダウンすると、意外に快適に過ごせてしまう可能性もあります。まずは、机が離せるかどうか、トライしてみてください。
第2段階:相手に“わかるように”机を離そうとしてみる
「こっそり机を離すことができなかった場合」や「机を離したものの、不快感が減少しない場合」に試してください。貧乏ゆすりについて言い出せないという人も、机を離すアクションで「あれ、どうしたの?」と上司に声をかけられれば、「机が揺れるので……」と、言い出しやすくなります。
このような言い方であれば「悪い! 気をつけるわ」といったリアクションを引き出しやすくなるので、改善してもらうためにどう伝えればいいのか、迷っている人にもおすすめです。
第3段階:「ご相談」してみる
どれだけ大変かを訴えたところで、批判されたと受け止められてしまうのは損です。改善をお願いするやり方も、対立のニュアンスが混じってしまいやすいものです。「実は困っていることがあって……」
「どうしたの?」
「それが……あの……言い出しにくいんですが、実は」
という形で言い出しましょう。相談という形をとることで、批判や対立のニュアンスをカバーできます。
指摘される恥ずかしさは、怒りの感情や攻撃的な物言いに結び付きやすいので、「相手を責めていない」というニュアンスは非常に重要です。声のトーンや表情に十分気をつけながら、困った顔をして相談してみてください。
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