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「人生100年時代」といわれる現代において、50代は折り返し地点です。近い将来、定年を迎えたとしても、人生はまだまだ続きます。そろそろ、その時期にあわせた人間関係について考える時期なのではないでしょうか。今までは、仕事が中心のお付き合いだったかもしれません。しかし、定年後は、それぞれの生き方・価値観もあり、仕事関係でつながった相手とは自然と疎遠になってしまうでしょう。それよりも、自分が住んでいる場所、学生時代の友人など、仕事とは関係のないつながりを探しましょう。
老後の人間関係のために50代からやっておきたいことって?
65歳以上人口の約5人に1人が一人暮らし
令和2年(2020年)国勢調査の「人口等基本集計結果」によると、65歳以上で一人暮らしをしている人口は671万7000人。65歳以上人口の約5人に1人が一人暮らしをしています。さらに、その男性・女性別の一人暮らしの割合は、男性が230万8000人、女性が440万9000人であり、女性の一人暮らしが、男性の約2倍もあることがわかります。厚生労働省「令和5年簡易生命表の概況」によると、日本人の平均寿命は、男性が81.09年、女性が87.14年。つまり女性の方が男性より平均寿命が長いため、先ほどの一人暮らしの人の中には、生涯未婚の人だけでなく、配偶者がお亡くなりになって一人暮らしになったケースもあると考えられます。
老後、一人だけで暮らすとなれば、孤独を感じやすいものです。どのようなケースであれ、将来、もしかしたら一人暮らしになるかもということを想定して、対策を立てておきましょう。
将来の一人暮らしを想定した対策【1】:近所との付き合いを意識する
「遠くの親戚より近くの他人」ということわざもありますが、定年後の健康面や生活面でいざというとき、遠く離れて暮らす親類よりも、近所に住んでいる人の方が頼りになるものです。とくに一人で暮らすことになれば、近所付き合いは肝心要の人間関係となります。しかし、現役時代は、なかなか近所付き合いがおっくうということもあり、関係性が希薄なまま今に至るというケースもあるでしょう。隣近所とのお付き合いは、お金をかけたら良くなるというものではなく、日々のちょっとした会話を積み重ねていくしかありません。焦らず、ゆっくり関係性を育みましょう。
隣近所よりもエリアを広げ「地元で付き合える人」を探すのであれば、「地元のまちづくりボランティア」などに参加してみてもよいかもしれません。どの地域でも「地元を良くする」という取り組みにはいろんなものがあります。
まずは、興味のあるものに参加してみましょう。同じ地域に住むもの同士の共通の話題を元に、多くの人々と自然な交流ができるのではないでしょうか。
将来の一人暮らしを想定した対策【2】:友人ともフラットに付き合う
先ほど述べたように、定年後、もし一人暮らしになったときは、近所や地元の人とのお付き合いが軸になりますが、もう一方で大切にしたいのは気楽に付き合える友人です。その際、意識することは、キャリア、肩書、年齢に関係なく、フラットに付き合うことです。50代からは、仕事関係よりは、気軽に話ができそうな相手を掘り起こしておきましょう。手始めに、学生時代の友人などはどうでしょう。しばらく会っていない状態で「いきなり、何を?」と思うかもしれませんが、まずはSNSで繋がってみると、自然に関係性が復活するのではないでしょうか。
また、年賀状のやり取りをしているのであれば、暑中見舞い・残暑見舞いなどのお便りを送ってみてもよいかもしれません。これなら、お金も時間もあまりかかりません。思いついた人にハガキを送ってみて、関係が続く人とのご縁を大事にしましょう。
将来の一人暮らしを想定した対策【3】:一人で行動することを意識する
定年後は、誰かと一緒の行動ではなく、一人で行動することができれば、ムダな交際費もかからず、自由に行動できます。しかし、今まで誰かと一緒だったのに、いきなり一人で行動するというのは難しいもの。慣れるためにも、50代からは、一人で行動することを意識しましょう。最初、一人で行動するのが苦手でも、続けていると「自分だけの時間は意外に楽しい!」ことに気づくはずです。まとめ
定年後の人間関係は、50代の今から少しずつつくっていくようにしましょう。あわせて、一人の時間を楽しむことも始めましょう。【関連記事をチェック!】
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