温泉/九州の温泉

黒川温泉のおすすめ旅館と観光情報

黒川温泉は露天風呂巡りで有名な温泉地。温泉風情を重視した宿が多く、民芸調の温泉街ですがテーマパークのようでもあります。しかし人工的、作為的な印象はなく、本物の温泉の風格が漂う素晴らしい温泉地なのです。

藤田 聡

執筆者:藤田 聡

温泉ガイド

黒川温泉で露天風呂巡りを満喫!

黒川温泉樹やしき
黒川らしい風情の中で温泉を楽しめる! いやしの里 樹やしき

黒川温泉(熊本県)は熊本空港からバスで90分、JR阿蘇駅からバスで45分の山間の温泉地。日本人に愛される温泉風情を意識して造られた宿が多く、温泉街全体がまるで温泉テーマパークのよう。1200円で3軒の露天風呂を巡ることができる「入湯手形」で一躍有名になった温泉地です。

短期間に急速に発展とか、テーマパークというと人工的なものを想像しますが、むしろその逆で、本物の温泉の風格が漂う素晴らしい温泉地に驚かされます。「黒川調」ともいえる独特の民芸調の風情は、九州はもちろん日本中の温泉宿のお手本になりました。

黒川温泉の源泉、泉質

黒川温泉耕きちの湯
白濁の濃厚硫黄泉が楽しめる! 耕きちの湯
黒川温泉の泉質は、含食塩芒硝硫化水素泉が中心です。しかし、宿毎に硫黄分や鉄分の含有量が異なり、お湯のバリエーションが楽しめます。

露天風呂巡りで知られる黒川温泉ですが、宿毎にお湯の異なる表情が楽しめることも、入湯手形の価値を一層高めています。

黒川温泉の旅館

黒川温泉野の花
絵に描いたような旅館風情! お宿 野の花
黒川温泉には、28件の宿泊施設があります。どの宿も黒川温泉らしい民芸調の風情で、露天風呂の風情やお湯に恵まれています。数十軒の宿があるのに、これだけ宿の当たり外れが少ない温泉地も珍しく、それが人気の秘密とも思われます。

代表的な宿の選択も難しいのですが、中心部にあって民芸調でありながら高級感も感じる黒川荘、中心部から離れますが、その分自然環境に恵まれた露天が魅力の山みず木。その近くで、離れ主体の高級宿で泉質も抜群の野の花。谷間にある宿が多い黒川で、丘のような立地で爽快な開放感が魅力のこうの湯。さらに風情が売りの黒川でも、抜群の風情で知られる旅館山河。中心部にあって、お湯が抜群な美里などがあります。

黒川温泉の入浴施設

黒川温泉地蔵湯
黒川温泉中心部にある素朴な共同浴場 地蔵湯
露天風呂巡りで有名な黒川温泉ですので、結論からいって入浴施設は気にせずに、時間の許す限り露天風呂巡りに集中するのがおすすめです。

唯一、露天風呂巡りに対抗できる風情と泉質を感じる施設として、おすすめできるのは、以前は東黒川温泉と呼ばれていた地区にある、耕きちの湯です。

なお、秘湯の雰囲気が漂う黒川温泉には、本当に素朴な内湯だけの共同浴場 「地蔵湯」と「穴湯」の2軒もあります。

黒川温泉の観光

黒川温泉山河
黒川温泉らしい抜群の風情! 旅館山河

黒川温泉は温泉地自体が観光地であり、最大の観光スポットが温泉宿自体です。よって、日帰りでも宿泊でも、入湯手形を購入して三軒の露天風呂めぐりをするのが一番のおすすめ。

三軒歩いて巡れるせいか、温泉街中心部の宿が人気のようで、週末は結構混雑します。そんな時は、中心から少し離れた宿に行くのがおすすめ。週末なのに貸切状態で浸かれる場合もあり、黒川らしいのどかな雰囲気の中にも、高級感まで感じ取れます。

おみやげ屋で温泉らしさを感じるのが、いご坂通りの「ふくろく」。オリジナルの日本手拭いはデザインも良く、つい二色とも買ってしまいました。阿蘇特産の乳製品を利用した「山吹色のジャージーヨーグルト」は、日本を代表する高級宿の朝食にも採用されています。ケーキ店「パティスリー麓」やカフェ「シエル(Ciel)」など、山奥とは思えない味もセンスもよい店が揃っています!

【 黒川温泉 基本情報 】
  • 黒川温泉観光旅館協同組合
  • 住所 熊本県阿蘇郡南小国町黒川さくら通り
  • 電話 0967-44-0076
  • 熊本空港から車で約1時間30分
  • Yahoo!地図

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