【2022年最新版】大学4年間でかかる学費・生活費はいくら？ [学費・教育費] All About

大学時代の学費は進路で異なる

大学時代にかかる学費は、国公立か私立か、文系か理系か、自宅通学か自宅外通学かによって大きく異なります。私立大学の場合は大学によっても差がありますが、平均データに基づく目安額を見ていきます。

データは、日本政策金融公庫「令和3年度　教育費負担の実態調査」をベースに試算し、医歯系の試算の一部に文部科学省「令和3年度私立大学入学者に係る初年度学生納付金平均額の調査結果」も使用しています。

学費には、授業料や施設費、教科書代といったものが含まれます。大学在学中の生活費としては、通学費、食費、住居・光熱費、保健衛生費、娯楽・嗜好品費ほかが含まれます。

「初年度」は、受験費用や学校納付金、入学しなかった学校への納付金などの入学費用、授業料、通学費、教科書費、施設設備費などの在学費用が含まれます。また、自宅外通学ならアパート等の敷金や家財道具の購入費など、入居までの新生活準備費用なども含まれます。自宅外通学者への仕送りも加算しています。

「2年目以降」は、在学費用のほか、自宅外通学の場合は仕送り分をプラスして試算した年額です。

大学にかかる学費はいくら？

国公立大学に進学した場合にかかる費用

まずは、国立大学に進学した場合にかかるとされる費用を見てみましょう。初年度と2～4年目の年間目安額のほか、4年間の合計額を、自宅通学と自宅外通学別に試算したものです。

●国公立大学×自宅通学
初年度：約170.7万円
2～4年目：約103.5万円
4年間合計＝約481.2万円

●国公立大学×自宅外通学
初年度：約305.2万円
2～4年目：約199.3万円
4年間合計＝約903.1万円

国公立大学であっても、自宅通学で約480万円、自宅外なら約900万円かかります。ただし、あくまでも平均額ですので、個々の生活費などには違いがあると考えられます。

私立文系に進学した場合にかかる費用

続いて、私立文系の大学に進んだ場合にかかる費用を見てみましょう。初年度と2～4年目の年間目安額のほか、4年間の合計額を、自宅通学と自宅外通学別に試算したものです。

●私立文系×自宅通学
初年度：約233.8万円
2～4年目：約152.0万円
4年間合計＝約689.8万円

●私立文系×自宅外
初年度：約368.3万円
2～4年目：約247.8万円
4年間合計＝約1111.7万円

私立大学は国公立大学に比べると3～4割程度高めです。また、私立文系は次項の私立理系よりかかりませんが、中には、就職の武器となる資格取得や公務員試験対策などのために専門学校などに通学するいわゆるダブルスクール費がかかったり、短期留学などの費用がかかる場合もあります。

私立理系に進学した場合にかかる費用

続いて私立理系の大学に進学したケースです。初年度と、2～4年目の年間目安額のほか、4年間の合計額を自宅通学と自宅外通学別に試算したものです。私立理系の学費は私立文系よりも、4年間で約130万円多くかかります。

●私立理系×自宅通学
初年度：約272.0万円
2～4年目：約183.2万円
4年間合計＝約821.6万円

●私立理系×自宅外
初年度：約406.5万円
2～4年目：約279.0万円
4年間合計＝約1243.5万円

理系でさらにエリートを目指す場合は、大学院（修士・博士課程）へ進学するケースもあります。

私立医歯系に進学した場合にかかる費用

私立医歯系の場合は、他を引き離して高額の学費がかかります。初年度と2～6年目の年間目安額のほか、6年間の合計額を自宅通学と自宅外通学別に試算したものです。修業年限が6年間ということもあり、合計だけで見ると、よくいわれるように「住宅が買える」規模の金額です。

●私立医歯系×自宅通学※
初年度：約604.7万円
2～6年目：約433.1万円
6年間合計＝約2770.2万円

●私立医歯系×自宅外※
初年度：約739.2万円
2～6年目：約528.9万円
6年間合計＝約3383.7万円

※理系データに学費差額分を上乗せしてガイドが独自に計算しています。

実は医歯系であっても、国公立大学であれば、期間が6年間になるだけで、ぐんと学費を抑えることができます。また、順天堂大学や慶應義塾大学、国際医療福祉大学など、私立大学でも学費がやや低めの医学部もあります。