銀行の振込手数料は安くしたり無料にすることができる!
家賃や習い事の月謝、商品の代金などを支払う際に、「銀行振込で」と言われるケースもまだ少なくありません。振込手数料自体は1回数百円と少額なものの、毎月のことだったり、件数が多くなるほど、その自己負担は大きくなります。今は超低金利ですから、少ない利息が振込手数料で吹き飛んでしまうのは避けたいもの。ところが銀行の振込手数料は、工夫次第で安くしたり、無料にすることもできるのです。詳しく紹介していきましょう。
同じ銀行の支店に振り込むときは振込手数料は?
まず振込先が、あなたが口座を保有している銀行と同じ場合です。振り込みの場合、自行(同じ銀行)・他行(それ以外の銀行)のいずれかに振り込むかで振込手数料が変わり、自行のほうが安くなります。自行でも「同一支店(同じ支店)」または「他の支店」があります。大手銀行で自行にATM(キャッシュカード利用)と、インターネットバンキングで振り込んだ場合の振込手数料は以下のとおりです。
<みずほ銀行>
・同一支店あて/ATM : 220円 ネット : 無料
・本支店あて/ATM : 220円 ネット : 無料
※2021年10月1日より
<三井住友銀行>
・同一店あて/ATM : 無料 ネット : 無料
・支店あて/ATM : 110円 ネット : 無料
<三菱UFJ銀行>
・同一支店あて/ATM : 無料 ネット : 無料
・他店あて/ATM : 110円 ネット : 無料
※2021年10月1日より
<りそな銀行>
・同一支店あて/ATM : 無料 ネット : 無料
・同一支店以外/ATM : 110円 ネット : 無料
銀行にもよりますが、多くの銀行で同じ銀行あてに振り込みをする場合は、インターネットバンキングの利用で手数料を無料にすることができます。
振込先を複数から選べる場合は、自分が口座を持っている銀行を選ぶといいでしょう。
他行への振り込みは条件クリアで手数料が無料になる銀行を選ぼう
次に他行へ振り込みをする場合を見ていきましょう。振込方法には窓口、ATM、インターネットバンキングなどがありますが、振込手数料はインターネットバンキング>ATM>窓口の順で安くなります。例えばみずほ銀行の場合、他行あてに3万円未満の振り込みをした場合の振込手数料は以下のとおりです。
・窓口/710円
・ATM(カード)/270円
・インターネットバンキング/150円
窓口での振り込みに比べると、インターネットバンキングを利用すれば約5分の1にすませることができます。それでは振込手数料を無料にするにはどうすればいいでしょうか?
みずほ銀行であれば、口座を持つ人なら無料で申し込める「みずほマイレージクラブ」の会員になり、一定の条件を満たせば他行あて振込手数料が月最大3回まで無料になります(インターネットバンキングのみ)。
他の銀行でも同様に、口座を持っていて一定の条件をクリアすれば、ネットバンキングで他行あての振込手数料が無料になるサービスを行っています。またネット銀行では月に一定回数振込手数料が無料になる枠があるケースが多くなっています。
これらのサービスを活用することで、手数料無料で振り込みすることができるのです。
インターネットバンキングで振込手数料無料にする方法
それでは、他行あての振込手数料が条件により無料になったり、口座を持っていれば振込手数料が無条件で一定回数無料になる銀行をご紹介します(いずれもインターネットバンキング利用)。ネット銀行に入金する際には、提携ATMから無料で預け入れができます。<みずほ銀行>
「みずほマイレージクラブ」のステージに応じて、Sステージで月3回まで無料
[みずほマイレージクラブのステージ条件]
・Sステージ/資産運用商品の合計金額100万円以上 など
<三菱UFJ銀行>
「メインバンクプラス」の利用で、Eco通帳の利用で月1回、給与または年金の受け取りが月10万円以上で月3回まで無料。
<イオン銀行>
「イオン銀行Myステージ」のステージに応じて、シルバーで月1回、ゴールドで月3回、プラチナで月5回まで無料
[イオン銀行Myステージのスコアと条件]
・シルバー(50点以上)/イオンカード利用代金の引落し月8万円~10万円未満で50点 など
・ゴールド(100点以上)/イオンカード利用代金の引落し月8万円~10万円未満で50点 + 投資信託残高月400万円~500万円未満で50点 など
・プラチナ(150点以上)/イオンカード利用代金の引落し月8万円~10万円未満で50点 + 投資信託残高月400万円~500万円未満で50点 + 外貨預金残高月400万円~500万円未満で50点 など
<SBJ銀行>
月7回まで無料(一部の他行あて振込は月間無料回数が合計3回まで)
※提携ATM(セブン銀行・イオン銀行・イーネットなど)で入金(月3~10回まで無料)
<新生銀行>
「新生ステップアッププログラム」のステージに応じて、新生スタンダードで月1回、新生ゴールドで月5回、新生プラチナで月10回まで無料
[新生ステップアッププログラムのステージ条件]
・新生スタンダード/条件なし
・新生ゴールド/円預金の月間平均残高が100万円以上 など
・新生プラチナ/投資商品の月間平均残高が300万円以上 など
※提携ATM(セブン銀行・イオン銀行・イーネット・ローソン銀行など)で入金(無料)
<住信SBIネット銀行>
「スマプロランク」に応じて、ランク1で月1回、ランク2で月5回、ランク3で月10回、ランク4で月20回まで無料
[スマプロランクのステージ条件]
・ランク1/スマート認証NEOの登録なし
・ランク2/スマート認証NEOの登録あり
・ランク3/スマート認証NEOの登録あり + 総預金の月末残高が300万円以上 など
・ランク4/スマート認証NEOの登録あり + 外貨預金と仕組預金の月末残高合計が500万円以上 など
※提携ATM(セブン銀行・イオン銀行・イーネット、ローソン銀行など)で入金(月2~20回まで無料)
<ソニー銀行>
月1回まで無料、「Sony Bank WALLET」保有で月2回まで無料、「優遇プログラム Club S」のステージに応じて、シルバーで月4回、ゴールドで月6回、プラチナで月11回まで無料(Sony Bank WALLETあり)
[優遇プログラム Club Sのステージ条件]
・シルバー/投資信託積み立てプラン月間合計額3万円以上 など
・ゴールド/月末の外貨預金・投資信託残高合計500万円以上1000万円未満 など
・プラチナ/月末の外貨預金・投資信託残高合計1000万円以上 など
※提携ATM(セブン銀行・イオン銀行・イーネット、ローソン銀行など)で入金(手数料無料)
<楽天銀行>
「ハッピープログラム」のステージに応じて、アドバンストで月1回、プレミアムで月2回、VIPで月3回まで無料
[ハッピープログラムのステージ条件]
・アドバンスト/残高10万円以上または取引5件以上
・プレミアム/残高50万円以上または取引10件以上
・VIP/残高100万円以上または取引20件以上
※提携ATM(セブン銀行・イオン銀行・イーネット、ローソン銀行など)で入金(3万円以上手数料無料。またはハッピープログラムのステージに応じて月0~7回まで無料)
振込手数料無料でおトク生活を送ろう
いかがでしたか? 振込手数料が無料になるネット銀行や、他行あての振込手数料が無料になる条件を知っておけば、手数料で無駄な出費をする必要はありません。まずは自分が保有している銀行でこうしたサービスがないか確認してみましょう。インターネットバンキングやネット銀行を利用すれば、わざわざ窓口に出かける手間が省けるほか、手数料もおトクになるので、ぜひ活用してみてください。
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