定年・退職のお金/老後の生活設計・ライフプラン

外貨預金をすすめられました。どんなことに気を付けたらいい?

お金のこと、難しいですよね。コロナ禍もあって、ますますお金を貯めたい、家計を守りたい、と思っている人もいるのではないでしょうか。皆さんからのちょっとしたお金の疑問にオールアバウトの専門家が回答するコーナーです。今回は外貨預金のリスクについてです。専門家に質問がある人はコメント欄に書き込みをお願いします。

川手 康義

執筆者:川手 康義

ファイナンシャルプランナー / サラリーマン家庭を守るお金術ガイド

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お金のこと、難しいですよね。コロナ禍もあって、ますますお金を貯めたい、家計を守りたい、と思っている人もいるのではないでしょうか。皆さんからのちょっとしたお金の疑問にオールアバウトの専門家が回答するコーナーです。今回は外貨預金のリスクについてです。
 

Q:外貨預金をすすめられました。注意点は?

「外貨預金をおすすめされましたが、注意点はありますでしょうか? 」(52歳・会社員・東京都)
 

A:高い金利は魅力ですが、為替の影響や為替手数料に注意が必要です

外貨預金の魅力は円預金に比べて金利が高いことに加え、為替差益も狙えることではないでしょうか。金利ですが、調べてみると円普通預金金利0.005%なのに対しUSドルの外貨普通預金0.06%、外貨定期預金(1年)0.7%と円預金に比べると非常に高く設定されている金融機関があります(2022年2月時点)。

※参考 大和ネクスト銀行
https://www.bank-daiwa.co.jp/rate_fc/

為替差益とは、たとえば1USドルが100円の時に100万円をドルに換えると1万ドルになりますが、しばらくUSドルで保有したのち1ドル110円になった際に円に戻すと110万円になるため、プラス10万円の差益が出ることになります(分かりやすくするため為替手数料等は考慮せず)。

しかしながら将来の為替は誰も正確には予想できず、先ほどの例で仮に1ドルが90円になってしまうと円に戻した場合90万円となり、マイナス10万円の為替差損を受けることになります。つまり金利以上に為替の影響を受ける可能性のある商品であることを知っておきましょう。

それ以外にも円を外貨に換える際やその逆の場合に為替手数料がかかることに注意が必要です。先ほどの例で考えてみると、為替手数料0.5円の金融機関で1USドル100円の際に100万円をドルに換えるには約5000円の為替手数料がかかります。つまり預け入れ元本は約99万5000円からスタートとなるわけです。またドルを円に換える際にも為替手数料はかかります。

なお外貨預金の金利や為替手数料は金融機関によって異なりますので、よく比較して検討されることをおすすめいたします。

※専門家に質問がある人はコメント欄に書き込みをお願いします。
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