SNSなどを中心に人気が高まっている“手作り化粧品”。外出自粛などの影響でおうち時間が長くなったこともあり、手作り化粧品に挑戦してみる方も増えているとか。ただ、化粧品を手作りするにあたって気をつけなければならないことはたくさんあります。手作り化粧品の注意点について解説します。
 

化粧品で最も重要視すべきは“安全性”

化粧品の安全性を厳しくチェック!

化粧品の安全性を厳しくチェック!

化粧品でいちばん大切なことって何だと思いますか? 効果・香り・実用性・コスパ……様々な点がありますが、私は“安全性”だと考えます。

化粧品メーカーでは開発段階から、

✓ 皮膚への刺激はないか
✓ アレルギーを起こさないか
✓ 温度変化によって品質が変わらないか
✓ 長期間、腐ったり変質したりしないか

など、安全性や安定性に関するさまざまな試験・検討を行い、それらをクリアしたものだけが商品化されます。

製造段階においても、微生物検査など厳しいチェックを行いながらクリーンな環境のもと、衛生面に細心の注意を払いながら製造・充填されます。そうして私たちの手元に安全な化粧品が届けられます。私たちが毎日安心して化粧品を使えるのも化粧品メーカーの努力の賜物なのです!
 

手作り化粧品は安全といえる? 化粧品メーカーの元研究員が解説

手作り化粧品は本当に安全!?

手作り化粧品は本当に安全!?

手作り化粧品で”安全な”化粧品を作ることができるのでしょうか?

私は化粧品メーカーの研究員として実際に研究所で化粧品を開発していた経験があります。しかし、私は絶対に化粧品を手作りしません。というのも、自宅で化粧品を作っても確実に安全だというものを作れない(安全だと言い切るための必要な試験などができない)からです。

「容器は煮沸消毒すればOK」
「1週間以内に使い切ればOK」

など、手作り化粧品のレシピによく書かれていますが、これを守れば本当に安全だと言えるのでしょうか?

私は正直疑問です。容器を煮沸消毒した後、保管状態によっては微生物が混入することもあるでしょうし、不衛生な環境で作られたものや保管条件によっては1週間をもたずに腐ったり変質したりしてしまうことも考えられます。

化粧品は肌を健やかに美しくするためのもの。肌トラブルを起こさないためにも、化粧品を手作りする際は安全面と衛生面を十分に考慮するとともに、手作り化粧品のリスクも十分に知っておいてくださいね。
 

無許可の手作り化粧品を販売・授与することは法律で禁じられています

無許可の手作り化粧品を販売・授与することは法律で禁じられています

無許可の手作り化粧品を販売・授与することは法律で禁じられています

化粧品を手作りする際、必ず覚えておいてほしいのは「手作り化粧品は個人で楽しむためだけのもの」ということ。手作り化粧品を販売したり、プレゼントしたりするのは法律に抵触する可能性があります。

化粧品を製造・販売するためには「化粧品製造販売業」や「化粧品製造業」などの許可が必要です。その許可をもたず、化粧品を作って販売することは医薬品医療機器等法という法律の規制対象となります。無償でのプレゼントも規制対象となるので注意してくださいね。

※参考:厚生労働省「医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律」
 

※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。
※個人の体質、また、誤った方法による実践に起因して肌荒れや不調を引き起こす場合があります。実践の際には、必ず自身の体質及び健康状態を十分に考慮し、正しい方法で行ってください。また、全ての方への有効性を保証するものではありません。