シンプルな生活は、お金持ち体質への最短ルート
20年近く前、お金との賢い付き合い方とシンプルライフ(簡素な生活)を中心に危機を乗り越える生活術の本を出版しました。その『危機を乗り越える!聡明な女性の生活術』という本に書いたのですが、シンプルな生活は、自分のお金力をアップさせるためには不可欠であり、お金を貯めるための最短ルートを確保するための基盤となるものです。シンプルな生活の目的とは、安全で安心できる気持ちよく、快適に毎日の生活を送ることです。逆の見方をしますと、気分を落ち込ませ暗くさせ、不安で危なっかしい生活からできる限り遠ざかることです。
生活を安全・安心・快適にしてくれるものにはお金を使うのに惜しまず、逆に嫌なものやことにはお金を使わないことです。当然、自分にとって不要なものは買わないことになり、気に入らないものが増えることは少なくなります。
この20年ほどの間に、自分なりのシンプルな生活を送るための生活術を形作ってきました。今回は、その一部をご紹介したいと思います。それが私が考えた「3つの『どこでもバッグ』」です。日々の生活をとらえるとき、衣食住に、仕事を加えた4つの視点がポイントになります。
「仕事」バッグで事務机、椅子は不要に
まず「仕事」バッグ。私は移動することが苦にならない、むしろ旅が好きです。そのため、どこでも仕事ができるというのが理想、それを支えてくれるのが「仕事」バッグです。同じバッグを東京の事務所、神戸の自宅、車の中に置いてあります。バッグの大きさは20×40×32cm、約25リットルの容量です。小袋と仕切りが多く設けられており、筆記具や付せんなど必要な文房具、iPad、Kindle、PCが入っています。
ですから、自宅や事務所といっても専用の机は不要で、事務所といっても実は事務机・椅子はありません。そして、文具など事務用品の購入も不足分を追加するだけなのでほとんどお金を使うことはありません。
「衣」バッグで、洋服を増やし過ぎない
2つ目は「衣」バッグ、「仕事」バッグより大きく容量は約35リットル。
このバッグには肌着や靴下など直接身につけるものを入れています。登山用のメリノウールか絹、長袖と半袖、下着を5日分用意しています。盛夏や真冬以外は、日中の温度差が結構あり、夏でも気温が下がったときには半袖に長袖を重ね着するだけで快適になります。
メリノウールなど、洗濯は手洗いが原則なので簡単に洗え、速乾性に優れているので数時間すれば乾いています。在宅用衣服は原則3着、これ以上は持ちません。
外出用の洋服やパンプス、バッグなどは好きなのですが、クローゼットに入るだけと決めています。古いものは処分しています。
「食」バッグで外食費をかけない
3つ目は「食」バッグです。このバッグは東京での利用で必要な調理道具や調味料を入れ、容量は約15リットル程度です。おいしいものを食べるのは大好きですから、おいしい素材を買って自分なりに簡単調理をします。味付けは塩と胡椒、醤油が中心です。調味料にはこだわっています。ですから、外食調理には口が合わなくなってしまっています。調理法も蒸すか煮るだけです。IH調理器具が便利ですね。
また、自宅は安全のために電気だけ、食器や調理道具など一式ありますが、実際に使うのはほんの少しだけです。ですから、新たな調理器具を購入することはほとんどありません。また外食も仕事以外はしないので外食費はありません。その分、おいしい素材にお金をかけます。
実は、この3つのバッグがあれば、どこに移動しても、日常生活には不便を生じません。
将来、有料老人ホームなどに移動するときは、差し当たり、この3つのバッグだけで十分だと思っています。
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