7:第63回ブルーリボン賞
東京のスポーツ7紙(スポーツ報知・デイリースポーツ・サンケイスポーツ・東京中日スポーツ・東京スポーツ・スポーツニッポン・日刊スポーツ)の映画担当記者で構成された「東京映画記者会」による映画賞。1950年に創設された歴史ある映画賞で、授賞式の司会を前年度の主演男女優受賞者が行うことでも知られています。
前年の1月1日から12月31日までに首都圏で封切られた全作品が選考対象。選考は、前年末までに記者会員全員による投票で候補作を決定。1月の選考会は会員の3分の2以上の出席によって成立とし、合議制で行います。最終的には投票により過半数を得た作品・人が各賞に決まるという仕組みです。 ■作品賞:『Fukushima 50』
■監督賞:中野量太『浅田家!』
■主演男優賞:草彅剛『ミッドナイトスワン』
■主演女優賞:長澤まさみ『コンフィデンスマンJP プリンセス編』『MOTHER マザー』
■助演男優賞:成田凌『スマホを落としただけなのに 囚われの殺人鬼』『糸』『窮鼠はチーズの夢を見る』
■助演女優賞:伊藤沙莉 『劇場』『十二単衣を着た悪魔』『ホテルローヤル』
■外国作品賞:『パラサイト 半地下の家族』
『Fukushima 50』が入りました! 東日本大震災での東電内部の人間模様を描いた迫力ある映像と濃密な人間ドラマが見応えある硬派な社会派映画です。
そしてやっぱり入ってきました草彅剛さんと成田凌さん。成田さんは『窮鼠はチーズの夢を見る』が素晴らしかったです。そして2020年大活躍だった伊藤沙莉さんも助演女優賞を受賞しました!
ブルーリボン賞受賞作受賞一覧(中日スポーツ)
8:第30回日本映画批評家大賞
映画評論家だけで選考する映画賞。発起人は映画監督として作品も発表してきた水野晴郎氏。年間数多くの映画を鑑賞している映画批評のプロたちの目で選考するので、受賞作品も独特。ヒット作、話題作にとらわれない独自の視点による受賞作は映画ファンに一目置かれています。 ■作品賞:『星の子』■監督賞:大九明子『私をくいとめて』
■主演男優賞:中村梅雀、津田寛治 いずれも『山中静夫氏の尊厳死』
■主演女優賞:のん『私をくいとめて』
■助演男優賞:宇野祥平『罪の声』
■助演女優賞:浅田美代子『朝が来る』
噂通り、ほかの映画賞とは異なる受賞作、受賞俳優となりました。とはいえ、『罪の声』の宇野祥平さんはここでも受賞。強い、強すぎる! 誰もが認める名演ということですね!
日本映画批評家大賞受賞一覧