Windows標準の「ペイント」はなんといっても、気軽に画像を開いて絵が描けるというのが最大の魅力。落書きや、写真に文字や絵を描いてみたりと、最小限の機能を備えたお絵かきツールです。
当ガイドサイトでも、ペイントの限られた機能を使っていろいろな楽しみ方を紹介してきたように、それなり使えるソフトではあったのですが…。
ところがWindows XPまでのペイントには、信じられないような重要な機能がなかったのです。その機能の1つとは…
XPまでは大きい写真全体を表示できなかった
今まであってしかるべき表示機能がXPまでの「ペイント」にはなかった。それは「縮小表示」です。
何でいまさら…と思われるかもしれません。でも実際、ペイントの最大のネックはここだったのです。
XPの「拡大と縮小」ツール。「8×(8倍)」まで拡大表示できるものの、なんと「1×(等倍)」よりも縮小表示はできない。 |
XPの拡大率の指定でもやはり「100%」よりも縮小表示が選べない。 |
縮小表示できない不便さとは
デジカメで撮影した画像サイズがどんどん大きくなり、今やパソコンのモニタで写真を100%表示で開いて全体を見ることなんて不可能です。ですから一般的な画像表示ツールでは、自動的にウィンドウのサイズに合わせて、写真全体を縮小表示するようになっていますよね。
ところが、これまでのペイントで写真を開くと、最低でも100%からのサイズで開くため、サイズの大きい写真では、その一部しかモニタに表示されず、一瞬、何の写真を開いたのかわからなくなることもしばしば。しかも縮小表示したくても、できなかったのですから、不便に思って当然でした。
そしてやっとVistaのペイントに、「縮小表示機能」がつきました。どのように縮小するのか、また見え方についてはどうなのでしょうか。次のページへ>>