にんにくのおいしい時期と種類
収穫直後に乾燥させ、長く保存できるようになっているため、旬が分かりにくいにんにく。実は5~7月に収穫期を迎えます。産地によって、時期や作られている種類が違うので、使い勝手のよい、お好みのものを見つけるのもおすすめです。
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しみひとつない真っ白な皮を持つ青森産のにんにく |
■白にんにく: 国内産の70%以上のにんにくが、6~7月にかけて青森で収穫されています。主要品種は福地ホワイト・ホワイト六片で、白いかさかさとした皮の中に、鱗片と呼ばれる食用の部分を6個持っています。強い香りと風味を持っている、おなじみのにんにくです。
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皮にうっすらとした紫のライン入りは、早生品種のにんにく |
■早生にんにく:九州や沖縄などの暖かい地域で収穫される早生(わせ)品種は、5~6月に収穫されます。鱗片を12個持っており、紫がかった褐色の薄皮に包まれているため、皮に紫色のラインが入っているように見えます。壱州(いしゅう)早生、上海(しゃんはい)早生などの品種があり、味はマイルドです。
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中国野菜の一種「にんにくの茎」 |
■にんにくの茎: 中国ではメジャーな野菜で、にんにくの芽とも呼ばれています。花を咲かせるタイプのにんにくから収穫されたもので、にんにくより匂いがソフトです。細長くて、シャキッとした歯ごたえがあるので、炒め物にして食べるのがおすすめ。選ぶときは緑が鮮やかで、茎がしなやかなものを。
■プチにんにく: 中国で作られているにんにくで、粒が分かれておらず、1粒がにんにく1片に相当します。味やにおいがマイルドなにんにくです。
■生にんにく: 私たちが普段手にするにんにくは、収穫されてから水分を30%ほど飛ばして貯蔵性を高めた乾燥品になります。生にんにくとは、収穫直後で、乾燥させていないにんにくのことです。ごく少量しか出回らない上に、産地でないと味わえない味で、強烈な辛味と甘みを楽しめます。