白くて小さな粒の中には、びっくりするくらいたくさんのスタミナ源が蓄えられています
他の野菜にはない唯一無二の強い香りと風味を持つにんにく。料理にプラスすれば、豊かな香りと風味が加わり、いつもの料理をグレードアップ。1かけ食べれば体の中がボオッと熱くなり、元気が出てきます。今回はスパイスとしてのにんにくと、スタミナ源としてのにんにく、両方の魅力を紹介しましょう。
にんにくの栄養
独特のにおいを嫌う人もいますが、慣れると料理に欠かせないアクセントになるにんにく。にんにくの持つ強いにおいの成分はアリシンといい、整腸作用、食欲増進効果に加え、アンチエイジングにも効果が期待されています。
スタミナ源としても知られており、これはスコルジニンと呼ばれる成分が疲労回復に役立つビタミンB1の働きを高めてくれるからです。ビタミンB1は肉や魚などのたんぱく質を含む食品に多く含まれるので、一緒に食べることで疲労回復・脳の活性・滋養強壮などの効果を発揮します。
ただし、いくら体によいからといって食べすぎは禁物。刺激が強いので、生で食べるなら1日1片(5~6g)、加熱したものなら2~3片程度を目安に食べましょう。
にんにくの選び方
ポイントは皮の乾燥具合と重さです |
- 外側の皮が数枚重なっており、カサカサに乾燥しているものを選びます。皮が茶色く変色しているものは避けましょう
- 丸くて、重いものを選びます。大きさの割に軽いものは、中がスカスカの可能性があるので避けます
- 緑色の芽が出てしまっているものも避けます
にんにくの保存方法
傷みやすいので保存できるのは短期間です |
- ネットに入れて、風通しのよいところに吊るして保存します
- 長期間保存する場合は、ネットのまま新聞紙に包んで冷蔵保存します。こうすることでにんにくの発芽を遅らせることができます
- 皮をむいて、1片ずつにしたにんにくをラップに包んで冷凍保存もできます。自然解凍か、流水で解凍して使えます
- すりおろしたにんにくを、板状にならして冷凍保存し、使うときに必要な量だけ割って使うのもおすすめです
- にんにく醤油、にんにく味噌、にんにくオイルなどに加工すれば、長期保存も可能です