簡単に好印象を演出する秘訣は「裾の長さ」にあった

 
パンツ丈が時代と共に変わるということは意外と知られていないかもしれません。ですが人は足元を見ていました。

パンツ丈が時代と共に変わるということは意外と知られていないかもしれません。しかし人は意外にも足元を見ていました。


「自分のファッションを見直そう」と考えたとき、真っ先に手を付けるべきなのがパンツ丈です。裾の長さの見直しこそが簡単に好印象を与える秘訣なのです。なぜなら、パンツ丈は清潔感に影響を及ぼし、靴に覆いかぶさったジーンズ・チノパンの生地は、今の時代だらしなく見える原因だからです。

顔まわりに近いトップスや小物を気にする男性は多いのですが、パンツ丈を見直す人は多くはありません。「パンツ丈が時代とともに変わる」ということに気付いていないからです。そこで今回は、のべ4,650人以上の悩める男性にコーディネート提案をしてきたパーソナルスタイリストの筆者が、簡単に好印象を与える「パンツ丈の最適解」についてお伝えします。
 

フィット感から丈感の時代へ

 
ワンクッションはじめソックスが完全に隠れる程度の丈感が主流だった00年代

ワンクッションはじめソックスが完全に隠れる程度の丈感が主流だった2000年代


少し前まではパンツの丈感よりもフィット感が重視されており、まさに2000年代はジャストシルエット全盛期ともいえるでしょう。流行した、クシュクシュの裾を生かしたスキニージーンズパンツなどがその例です。フィット感が注目されていたこの時代には裾上げの明確な基準はなく、強いて言えば裾上げのスタンダードは多少長めというくらい。当時は下着であるソックスを隠すことが重要だったのです。

靴に生地が覆いかぶさる程度の丈として、いわゆるスラックスで言うところのワンクッション(大きなたるみがひとつできる程度)という丈感が主流だったと記憶しています。ところが、2010年頃からジワジワと短めの丈が流行り始め、長めの裾が「だらしない」という印象を持たれるようになってきました。

「長いパンツ丈がだらしなく見える」ということは、世代によっては受け入れがたい事実かもしれません。しかし、丈感を重視したビックシルエットが全盛の今、パンツもフィット感ではなく丈感がポイントなのです。

では、フィット感ではなく丈感が重視されるきっかけは一体何だったのでしょうか。私はスニーカーブームが関係していると見ています。
 

スニーカーに合う丈を追い求めた結果「アンクル丈」に

 
ドレスシューズに比べ、見た目以上にボリュームがあるスニーカーに最適なアンクル丈。

ドレスシューズに比べ、見た目以上にボリュームがあるスニーカーに最適なアンクル丈。


ドレスシューズに比べ、見た目以上にボリューム感があるのがスニーカー。ドレスシューズに合わせたパンツ丈では、スニーカーに長すぎてしまいます。そこで、くるぶし程度の9分丈、いわゆる「アンクル丈」が浸透しました。これはスニーカーを魅せるために欠かせない丈感だったのです。

スニーカーは細かいパーツが重なりあう複雑なデザインです。その一部がパンツで隠れてしまうことはスニーカースタイルが野暮ったく見える原因になります。スニーカーコーデをカッコよく見せるには、立った状態でスニーカーのアッパーソールに、パンツがちょうど触れる程度が好ましいでしょう。「アンクル丈」で簡単に好印象を演出しましょう。
 

アンクルパンツ時代はソックスも大事!

 
アンクル丈に合わせるソックスは、靴もしくはパンツに色を近づけよう。これがソックスの生活感を消すコツです。

アンクル丈に合わせるソックスは、靴もしくはパンツに色を近づけましょう。これがソックスの生活感を消すコツです。


キレイ目のドレスシューズにアンクル丈のパンツを合わせるとき、ソックスが重要になります。生活感があるソックスが悪目立ちすれば、清潔感が台無しになってしまいます。だからこそ、ドレスシューズに合わせるソックスは、パンツもしくは靴の色に近づけましょう。


「足元を見る」ということわざの語源からも分かるように、人は意外と足元を見ています。ただし、その足元とは、靴のみならず、パンツ丈とソックスまで含めて足元なのです。これを機会にパンツ丈を見直してみてはいかがでしょうか。
 

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