デーツとは、紀元前8000年から栽培されていると言われるナツメヤシの果実。砂漠の過酷な環境で育つ生命力の強さから、「神の与えた食物」「エデンの園の果実」として紀元前数千年も前からこの地域で暮らす人々の健康を支えてきました。一粒の中に糖質やビタミン、ミネラルなどを豊富に含み、スピーディーな栄養補給が可能。中東諸国では、ラマダン(断食)明けにジュースにして食べられています。
現在では、アメリカやヨーロッパ、オーストラリア、インドでも天然の「ミラクルフルーツ」として人気。ねっとりした食感と、「上質な干し柿のよう」と称される濃厚な甘さが魅力です。「罪悪感のない甘さ」を持つデーツは、ダイエット中の「美容おやつ」として人気が高まっています。
食物繊維はトップクラス! 美容おやつ・デーツの栄養や美容、ダイエット効果
デーツには、鉄分、カルシウム、カリウムなどの体の代謝、免疫維持、回復に必要なミネラルが揃っています。腸を整える食物繊維はプルーンを上回り、果実のなかでもトップクラス! 遊牧民や砂漠を越える旅人達が、貴重な栄養源として大切に持ち歩いたと言われています。ドライフルーツにすると、栄養分が日数が経過しても効果がほとんど失われないのが大きな魅力です。
・貧血予防
鉄分、葉酸、亜鉛がヘモグロビンや赤血球の生成に効果があります。
・イライラ予防、ストレス緩和
ハッピーホルモンと呼ばれるメラトニンの原材料・セロトニンが含まれるほか、ストレス緩和に効果的なカルシウム、副腎皮質ホルモンの生成を助け、ストレス耐性を高めるパントテン酸が含まれています。
・便秘改善
マグネシウムや食物繊維は、便通改善効果に期待。特に食物繊維が豊富で、デーツ3粒で摂取できる食物繊維量はバナナ1本分に当たります。
・ダイエット効果
濃厚な甘さを持ちながら、ドライフルーツの中ではGI値が50以下。レーズンやイチジクと比べても低GI値なフルーツです。満足感がありながら血糖値の急上昇を抑制でき、ダイエット中の罪悪感ない甘味にぴったり。
・美肌、アンチエイジング
抗酸化作用のあるβカロテンやビタミンEが含まれています。細胞を活性化し、コラーゲンの生成をサポート。亜鉛はお肌のターンオーバーを正常化してくれるので、美肌やアンチエイジングに。食物繊維の腸活作用も肌にはマストですよね。
デーツは朝食やおやつに! ベストなタイミングやおすすめの食べ方や量
・朝食:デーツ✖️豆乳・ヨーグルト朝のタンパク質と同時に摂取することで、デーツのミネラルがタンパク質の合成スピードをアップ。デーツの果糖は眠っている脳と身体を目覚めさせ、素早くエネルギーに転換します。甘さが欲しいときにはシリアルなどに加えてもいいですね。デーツが水分を吸ってふっくらし、食べ応えもアップします。
セロトニンの原料であるメラトニンを含むので、朝食べることでその日の安眠を招きます。
・14時~16時おやつタイムに:デーツ✖️ナッツ
ビタミンE豊富なアーモンド、ωー3系オイルが豊富なくるみなど糖質の低いナッツと食べることで、さらに食後の血糖値の急上昇を抑えます。甘みの強くねっとりしたデーツとは食感、食べ応えもベストマッチ。甘味が強いので1粒でも満足感があります。ホットドリンクと一緒に、時間をかけて咀嚼して食べることで代謝もアップ!
夕食前に食べておくと、セカンドミール効果で夕食後の血糖値の急上昇を抑えます。また、マグネシウムはアルコール分解をサポートしてくれますよ。
・夜遅い時間や、食べ過ぎに注意!
1粒ほどで26kcal、糖質量6g程度と控えめながら、フルーツである以上、消費しきれないと太りやすくなります。夜遅い時間の摂取は避けるようにしましょう。また、少量で十分満足できる甘さなので、1日3粒~5粒程度に留めるのが◎。食べ過ぎは肥満や下痢を引き起こす原因にもなります。
ここからは、市販のおすすめのデーツ食品をご紹介します。
加工されていない種入りで本来の味! デーツクラウン「デーツ」
アラブ王室御用達のUAE産の高品質デーツ・クナイジ種。きれいな黒色で、黒糖や干し柿のような濃厚な甘味と深いコクが特徴。サイヤー種よりもやわらかく甘みがあります。こちらは加工されていない種入りで、栄養価を損なうことなくデーツ本来の味と食感を楽しめるのがうれしいポイントです。DATA
デーツクラウン┃デーツ
内容量:500g
食べやすいドライフルーツ! ナチュラルデライト「デーツ」
ドライフルーツのデーツもご紹介。1粒でもスイーツ並みの甘さがありますが、食物繊維が大変豊富で低GI。しっかり甘いのに砂糖が入っていないものが多いのもうれしいポイントです。DATA
ナチュラルデライト┃デーツ
内容量:907g
たった2~3粒食べるだけで、体にうれしい栄養を手軽に摂取できるミラクルフルーツ・デーツ。ドライフルーツなら日持ちもしますし、無理なく取り入れられますよ。記事を参考に、まずは朝食にプラスすることからはじめてみませんか?