Google スプレッドシートの使い方

Googleスプレッドシートでチェックボックスを追加する方法

「チェックボックス」はクリックするとチェックマークがついたり消えたりするパーツです。Webサイトのアンケート等でよく見かけると思いますが、Googleスプレッドシートでも簡単に挿入することができます。しかも計算することも可能です。今回は、その基本テクニックを紹介します。

井上 健語

執筆者:井上 健語

ワード(Word)の使い方ガイド

チェックボックスを追加するだけならとってもカンタン

まずは、次のシートをご覧ください。これは、人との接触を減らす10の項目について、できているかどうかを確認するための表です。セルにチェックボックスが挿入されているのが分かると思います。
チェックボックスを使って作成した表

チェックボックスを使って作成した表


もちろんクリックしてチェックを入れたり、外したりすることも可能です。チェックボックスの挿入方法は次のとおりです。

▼1.チェックボックスを挿入するセル(セルA2)にカーソルを置いたら、[挿入]の[チェックボックス]を選択します。
チェックボックスを挿入するセル(セルA2)にカーソルを置いたら、[挿入]の[チェックボックス]を選択します。

 


▼2.チェックボックスが挿入されます。
チェックボックスが挿入されます。

 


▼3.チェックボックスが挿入したセルを選択して、[Ctrl]+[C]キーを押してクリップボードにコピーします。
チェックボックスが挿入したセルを選択して[Ctrl]+[C]キーを押してクリップボードにコピーします。

 


▼4.チェックボックスを貼り付けたいセルをドラッグして選択します。
チェックボックスを貼り付けたいセルを選択します。

 


▼5.[Ctrl]+[V]キーを押すと、チェックボックスが選択したセルに貼り付けられます。
[Ctrl]+[V]キーを押すと、チェックボックスがほかのセルにも貼り付けられます。

 


このように、チェックボックスは[挿入]の[チェックボックス]を選択すれば挿入できます。また、文字や数値と同様に他のセルに貼り付けることもできます。

なーんだ、カンタン! と思われたと思います。ただし、この方法だと、次のような要望にはこたえられません。

  チェックボックスがいくつチェックされたか数えたい

10個程度なら手動でも数えられますが、数が増えると大変ですし、ミスも増えます。そもそも、せっかくコンピュータを使っているのですから、チェックされた個数を自動的に数えて、表示させた方がずっとスマートだと思いませんか。

もちろん、それは可能です。次にその方法を説明します。
 

計算できるチェックボックスを追加しよう

まずは、完成した表からご覧ください。先の表とほぼ同じですが、いちばん下に数字が表示されています。この数字は、1個チェックすれば「1」、3個チェックすれば「3」……というようにリアルタイムに変化します。
チェックボックスをチェックすると、いちばん下の数値が連動して変化します。

チェックボックスをチェックすると、いちばん下の数値が連動して変化します。


これなら、接触を減らす項目をどれくらい実践できているか、一目で確認できますね。チェックする人にも、より親切だと思います。

では、この表の作り方を説明していきましょう。

▼1.チェックボックスを挿入するセル(セルA2)にカーソルを置いたら、[データ]の[データの入力規則]を選択します。
チェックボックスを挿入するセル(セルA2)にカーソルを置いたら、[データ]の[データの入力規則]を選択します。

 


▼2.[条件]をクリックして一覧から「チェックボックス」を選択します。
[条件]をクリックして一覧から「チェックボックス」を選択します。

 


▼3.[条件]でチェックボックスが選択されたら、[カスタムのセル値を使用する]をチェックします。
[条件]でチェックボックスが選択されたら[カスタムのセル値を使用する]をチェックします。

 


▼4.[チェックマーク付き]に「1」、[チェックマークなし]に「0」を入力します。数字は半角で入力してください。入力したら[保存]をクリックします。
[チェックマーク付き]に「1」、[チェックマークなし]に「0」を入力します。数字は半角で入力してください。入力したら[保存]をクリックします。

 


▼5.チェックボックスが挿入されました。
チェックボックスが挿入されました。

 


▼6.先の例と同じ方法で、挿入したチェックボックスを他のセルにも貼り付けます。[Ctrl]+[C]キーでクリップボードにコピーし、[Ctrl]+[V]キーで貼り付けるだけです。
先の例と同じ方法で挿入したチェックボックスを他のセルにも貼り付けます。[Ctrl]+[C]キーでクリップボードにコピーし、[Ctrl]+[V]キーで貼り付けるだけです。

 


以上でチェックボックスの挿入はできました。見た目は最初に作った表と同じですが、ちょっと違いもあります。それは、セルの値をチェックされたら「1」、チェックされなければ「0」にする設定をしたことです。

つまり、チェックされていれば数字の「1」が入力されているのと同じ、チェックされていなければ数字の「0」が入力されているのと同じなのです。

ということは……そう、計算できるということです。この記事で紹介したSUM関数を使って、合計を簡単に計算できるわけですね。やってみましょう。

▼1.合計を計算するセルにカーソルを置きます。
合計を計算するセルにカーソルを置きます。

 


▼2.「=sum(」と入力します。
「=sum(」と入力します。

 


▼3.チェックボックスを挿入したセル範囲(A2:A11)をドラッグして選択します。式は「=sum(A2:A11」となります。
チェックボックスを挿入したセル範囲(A2:A11)をドラッグして選択します。式は「=sum(A2:A11」となります。

 


▼4.閉じる括弧を入力して「=sum(A2:A11)」とします。
閉じる括弧を入力して「=sum(A2:A11)」とします。

 


▼5.[Enter]キーを押して式を確定すると、合計(チェックされている数)が計算・表示されます。
[Enter]キーで式を確定すると、合計(チェックされている数)が計算・表示されます。

 


▼6.あとはツールバーの[フォントサイズ]でサイズを大きくすれば完成です。
あとはツールバーの[フォントサイズ]でサイズを大きくすれば完成です。

 


▼7.チェックボックスをチェックすると、連動して数字も変化します。
チェックボックスをチェックすると、連動して数字も変化します。

 


いかかでしょうか。チェックボックスで計算できれば、いろいろと応用できそうなのがイメージできると思います。たとえば、チェックされた個数で異なるメッセージを表示する。集計表にチェックボックスを含めて、チェックされた行だけ表示したり、計算したりする……等々。

なお、こちらで作成した表を公開していますので、ぜひ実際の動きを確認して、活用のイメージを膨らませてみてください。

 

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