3種類ある年賀はがきの紙質の選び方
「無地」の紙質3種類。見た目では区別が難しい。
<目次>
- 日本郵便の年賀はがきの値段 2022年版
- 写真をきれいに印刷したいなら、迷わず「インクジェット写真用」!
- インクジェット紙の質感
- 「インクジェット紙」にイラストを印刷
- 「インクジェット紙」に写真を印刷
- 「インクジェット写真用」でイラストを印刷
- どのはがきを購入する?
日本郵便の年賀はがきの値段 2022年版
ちなみに、それぞれのはがきの値段は次の通りです。- 普通(単面無地)……63円
- インクジェット紙……63円
- インクジェット写真用……73円
写真をきれいに印刷したいなら、迷わず「インクジェット写真用」!
まずは結果からお伝えします。なお、ここでご紹介している内容は、日本郵便の年賀はがきに限った場合です。検証の結果、年賀状をプリンターで印刷する場合、
- 写真をきれいに印刷したいのでしたら、迷わずインクジェット写真用です。
- イラスト中心で仕上げたいのなら、インクジェット紙で十分です。
しかしながら、インクジェットプリンターには「顔料インク」と「染料インク」があることをご存じでしょうか。あなたのプリンターの種類を一度確認確認してみましょう。なお、日本郵政発行のインクジェット写真用は、「染料系インクジェットプリンター専用」となっているため、顔料インクのプリンターをお持ちの方はご注意ください!
それでは、これら3種類の紙質の特徴や、それぞれの紙質はどのような画像印刷に適しているのかについて検証したその内容をご紹介しましょう。写真以外の「手書き文字やイラストを描くなら」「写真でも安く抑えるために他のはがきを使うなら」などの参考にしてください。※印刷は「Canon MG6200」で行いました。
インクジェット紙の質感
普通紙とインクジェット紙。
普通紙(単面無地)とインクジェット紙は見た目ではほとんど違いがわかりません。普通の無地の年賀はがき(単面無地)は、指で触るとわずかに「ざらつき」があるのに対し、インクジェット紙は裏面が「しっとり」とした感じです。ざらつきも少なく、紙の表面はきめ細かくなっています。
プリンターで印刷するのに適した加工ですから、手書き文字やイラストを描く目的であれば、普通の無地(単面無地)が適しています。
「インクジェット紙」にイラストを印刷
「インクジェット紙」でイラストを印刷しますと、普通の年賀状(単目無地)に印刷した場合と比べ、色の濃淡、コントラストなど、確かに「インクジェット用」と言うことだけはあります。比べてみると、インクジェット紙ではイラストが非常にきれいに印刷されます。表面の光沢はありませんが、十分にきれいなレベルです。
「インクジェット紙」に写真を印刷
イラストに適したインクジェット紙に、写真画像を印刷してみましょう。すると「べた付き」感が出てしまい、あまりきれいな表現は得られません。特に、階調表現がつぶれてしまい、「写真をイラスト化した様な感じ」になってしまいます。
もちろん、普通の手書き用の年賀状に写真印刷をした場合よりは、階調もより表現されていますが、しょせん「写真年賀状」と言うにはほど遠い感じです。
「インクジェット写真用」に写真印刷
インクジェット写真用はがき。
この用紙で印刷すると、もう写真そのものの仕上がりです。写真屋さんやコンビニで写真付き年賀状の印刷を受け付けていますが、このインクジェット写真用を使えば、同じような写真クオリティーの印刷が楽しめます。
「インクジェット写真用」でイラストを印刷
インクジェット写真用で、写真ではなくイラストを印刷した場合も、光沢があり、奥行き感も出る、やはりクオリティの高い印刷結果が得られます。しかしながら、インクジェット紙とそしてインクジェット写真用を比較した場合、写真印刷の場合よりも差が出ません。イラスト印刷の場合ですと、確かにインクジェット写真用の方がきれいかとは思いますが、インクジェット紙でも、味わいのある印刷結果が得られます。イラストでの印刷結果でしたら、「好み」の問題と言えるレベルでしょう。
それに、インクジェット写真用はがきの価格は、1枚62円ですから、インクジェット紙はがきや通常の年賀状(単面無地)よりも1枚に付き10円高価になっています。
年賀状は、人によっては100枚単位で送りますから、結構大きな価格差になってきます。
どのはがきを購入する?
改めてまとめると、日本郵便の年賀はがきに限った場合、年賀状をプリンターで印刷するなら- 写真をきれいに印刷したいのでしたら、迷わずインクジェット写真用です。
- イラスト中心で仕上げたいのなら、インクジェット紙で十分です。
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郵便年賀.jp