妊娠の基礎知識

陣痛ジンクスのウソ・本当…満月に出産が多い?! 焼肉やカレーを食べると陣痛がくる⁉

「出産は満月や新月のときに多い」「焼き肉やオロナミンC、カレーを食べると陣痛が来やすい」などの陣痛ジンクス、迷信は本当? 陣痛ジンクスの話から、陣痛の始まるタイミング、痛み、どのくらい続くのかなど基礎知識をご紹介します。

竹内 正人

執筆者:竹内 正人

妊娠・出産ガイド

「出産は満月や新月のときに多い」「焼き肉やオロナミンC、カレーを食べると陣痛が来やすい」などの陣痛ジンクス、迷信は本当なのでしょういか? 陣痛ジンクスの話から、陣痛の始まるタイミング、痛み、どのくらい続くのかなど基礎知識まで解説します。
<目次>

出産は満月のときに多いという陣痛ジンクスは本当?

陣痛ジンクス 出産は満月、新月のときに多い

「出産は満月、新月のときに多い」という陣痛ジンクスは本当?

「満月、新月のときに出産が多い」というジンクスについての統計や医学的根拠は、現在ないのかもしれませんが、これは実際にあり得ることだと思います。

人間の体は約60%が水分でできているので、月の満ち欠けや潮の満ち引きといった、地球の引力や自然界のリズム、台風や低気圧などの天候の影響を受けるのは当然のこと。羊水の中に赤ちゃんが生まれてくるタイミングと関連があっても不思議ではありません。

お産を数えるひと月は28日で月の暦、生理も月のものと言われることから、出産と自然のリズム、特に月の満ち欠けとは密接な関係があるのでしょう。

▽参考記事
妊娠・出産・陣痛のジンクス・言い伝え・迷信
 

焼き肉、オロナミンC、カレーを食べると陣痛がくるというジンクスは本当!?

陣痛ジンクス 焼肉、オロナミンC、カレーを食べると陣痛が来やすい

「カレーを食べると陣痛が来る」という陣痛ジンクスは本当?

「焼き肉やオロナミンC、カレーを食べると陣痛が来やすい」という陣痛ジンクスに医学的な根拠はありません。

スタミナがついて陣痛がくる、というイメージから生まれたジンクスなのでしょうか。もし実際に、多くの人が焼き肉やカレーを食べて陣痛がきたのだとすれば、「陣痛が来るんだ」と信じて飲み食いすることが、陣痛につながることはあるのかもしれません。いつ、どうして陣痛がくるのかは、いまだに解明されていないので、思い込みが大切なのかもしれませんね。

▽参考記事
妊娠・出産・陣痛のジンクス・言い伝え・迷信

臨月のスクワットやウォーキングは陣痛を促す?

陣痛ジンクス 臨月のスクワットやウォーキングは陣痛を促す?

臨月のスクワットやウォーキングは陣痛を促す?


臨月に入り、早く産みたい妊婦さんに、産院でもスクワットやウォーキング、階段の上り下りなどをすすめることはよくあるんで、一般的に信じられていると思いますが、その効果が証明されているわけではありません。。

動くことでお腹は張りやすくなるでしょうが、それが陣痛につながるのかは不明です。それでも、臨月になると積極的に動かないと動けなくなってしまいがちで、出産、さらには産後を乗り切る体力が備わらないだけでなく、不安を募らせる可能性がでてきます。無理のない範囲でスクワットやウォーキングを続けることは、陣痛を促す直接的な効果はないとしても、安産やメンタルの安定につながるので、おすすめします。
 

陣痛中の妊婦さんに赤富士を描いてもらうと、赤ちゃんを授かる?!

陣痛ジンクス 妊婦が陣痛中に描いた赤富士の絵をもらうと子宝に恵まれる

妊婦が陣痛中に描いた赤富士の絵をもらうと子宝に恵まれる?

妊婦さんが陣痛中に描いた赤富士の絵をもらうと、赤ちゃんを授かるというジンクスがあります。

赤富士とは、普段は青色に見える富士山が、主に夏の終わり頃から秋の初め頃にかけての早朝に、朝陽や霧などの関係で赤く染まって見える現象。なかなか見られない光景なので、特別に縁起がいいものとされています。

当然ながら医学的根拠はありませんが、陣痛という大変な状況の中で願いを込めて描かれた赤富士の絵は、赤ちゃんを望む女性に大きな希望を与えてくれるものとなるのでしょう。
 

陣痛とは?いつくる?どんな痛み?

陣痛ジンクス 陣痛とは

痛いとは聞くけれど、陣痛の痛みってどんな痛み?

陣痛とは、赤ちゃんを子宮の外に押し出す子宮収縮のこと。子宮が収縮することで子宮口が広げられ、赤ちゃんも下がることができます。陣痛は、子宮の筋肉がキューツと縮むのと休みとが、交互に繰り返しやってきます。

最初は不規則でそれほどの痛みではありませんが、しだいに間隔が狭まり、痛みも増してきます。個人差はありますが、主に腰から臀部にかけての陣痛の痛みは、収縮の合間も家事ができない、夜間は眠れないような痛みです。

▽参考記事
陣痛はいつくる? 陣痛の兆候・痛み・始まり方
前駆陣痛と本陣痛の違いって?

「おしるし」「破水」から陣痛が始まるまで

陣痛ジンクス 「おしるし」「破水」から陣痛が始まるまで

「おしるし」があってから陣痛が始まるまで1~2週間かかる人も

お産が近づいてくると、子宮が収縮したり子宮口が開き始め、赤ちゃんを包んでいる卵膜と子宮の壁がこすれ合って出血することがあります。これが「おしるし」です。一般に、おしるしがあると、数日以内に陣痛が始まると言われていますが、個人差があり、おしるしから陣痛が始まるまで1~2週間かかる人もいたり、おしるしがなくお産になる人もいます。

「破水」とは、赤ちゃんを包んでいる卵膜が破れて、中の羊水が出てくること。本来は、陣痛が始まり、子宮口が全開に近くなったころに起こるのですが、陣痛が始まる前に起こることもあります。この「前期破水」の時にはまだ陣痛がきていなくても、その多くはには破水後1~2日以内に陣痛が始まります。

▽参考記事
陣痛はいつくる? 陣痛の兆候・痛み・始まり方

陣痛が始まってから赤ちゃんが生まれるまで

陣痛ジンクス 陣痛が始まってから赤ちゃんが生まれるまで

陣痛が始まってから赤ちゃんが下がってくるまでの準備期は平均10~12時間

10分間隔の陣痛が始まってから子宮口が全開大するまでは、お産のはじまりの準備期にあたり、初産婦で平均10~12時間と最も時間がかかります。陣痛の間隔は徐々に短くなり、持続時間も長くなっていきますが、一旦、弱くなったり、間隔が延びてくることもよくあります。

子宮口が10㎝の全開大となってから、児頭が下がってきて会陰と肛門を圧迫するようになると、陣痛といきむ力で赤ちゃんが産道を少しずつ下りてきます。子宮口が全開大になってから赤ちゃんが生まれるまでの所要時間は30分から4時間程度です。

▽参考記事
出産の流れ

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