●GIMPってどういうソフト?
「GIMP(ギンプ)」はGNU Image Manipulation Program の略で、元々はLinuxなどのUNIX互換OS上で動作する、高機能なCGソフトです。フリーソフトウェアですから、無料で配布されています。
訳すと「GNU 画像処理プログラム」のことで、Peter Mattis氏と Spencer Kimball氏が中心になり、多くのボランティアであるプログラマーやユーザーによって開発され、UNIXで普及し、支持されてきました。
どういったソフトなのか、簡単にいいますと、Adobe Photoshopに代表されるような、フォトレタッチ、画像処理、ペイント、ドローツールなど備えた、「総合CGソフト」です。
レイヤー、マスク機能はもちろん、豊富なプラグインもあわせると、無限大の描画・レタッチ手法を行うことができ、そしてなんといっても「無料」で楽しめるという、とても嬉しいものなのです!
これまではUNIX版が主でしたが、現在はWindows版が開発され、一般のWindowsユーザーでも気軽に楽しめるようになりました。
●GIMPの大きな魅力って?
私も以前、Linux上でGIMPに触れたことはあったのですが、やはり使い勝手の違うOSのインターフェースの操作法にとまどってしまい、立ち上げることさえもおっくうになってしまっていました。
ところが今回、Windows版GIMPを試してみたところ、以前の煩雑な印象がうそだったかのように、みるみる興味を持ち、多彩な機能に触れるたびにわくわくして、CG作成を楽しむことができました!
「これは…おもしろいっ!」と声に出してしまったほど。これがタダなんて…、経済的にもつくづくありがたいと思ったのでした。
●バグと上手くつきあおう!
期待がふくらむGIMPですが、しかしながらまだ不安定です。強制終了することもあります。バグと遭遇することも覚悟した上で、保存をこまめに行うなど心がけながら、少しずつスキルアップしていくことが必要かと思います。
GIMPの書籍や、優れたマニュアルやTipsを紹介している親しみやすい日本語サイトを参考にすると、比較的安心して使い込んでいけることでしょう。
コンピュータ(Windows)やCGに少し慣れた方が、「こんなCGソフトもあるんだ!」と刺激を受けてみる、とてもいい機会ではないでしょうか。
一度起動させ、保存、終了ができたら、もうあなたは高価なあのCGソフトに匹敵する?
GIMPの魅力の一部を感じ取ってもらえるはずです。
ぜひ、ダウンロードからチャレンジしてみませんか?
・参考サイト
・参考書籍
- 「gimp入門」三浦一則 著(毎日コミュニケーションズ)