いつでもどこでも気軽に買えるビンタンビールですが、店によって値段は異なります。利用する飲食店によってもばらつきがありますので、どの価格なら自分が適正と思えるか?を把握しておくと良いかもしれません
バリ島は年中常夏気候なので、暑さに体が火照ってしまったり、喉が渇いてきたりしたときにはグッと冷えたビールが飲みたくなります。バリ島でビールと言えばビンタンビール。ビンタンとはインドネシア語で星の意味で、ボトルのマークは赤い星印のラベルです。
観光客だけでなく、地元の人からも愛されている代表的なビールです。私もビンタンビール一筋で長年飲み続けています。
ビンタンビールの味
ビンタンビールは、苦味が少なく、くせのない味わいが後を引くおいしさ。インドネシア産のビールはほかにもありますが、ビンタンビールはバリ島のどこに行っても、どの店先でも並んでいます。バリ島では、税金加算によって輸入酒が法外に高く、日本の5~10倍くらいするので、日常的に飲むのは現地のビールが多くなるという事情もあります。私もたまに浮気して別な銘柄のビールを飲むこともありますが、なぜか味が物足りないというか、ビールはビンタンビールでなくては満足できない、という感覚に陥るのが不思議です。
ビンタンビールの値段
私の場合、初めて入った飲食店が価格が高い店なのか、それともリーズナブルな店なのかを、ビンタンビールの価格でチェックすることが多いです。現地での金額の差は店によってありますが、スーパーなどで購入する際のおおよその価格は、620mlの大瓶が約270円、330mlの小瓶が約154円、500mlの缶が約220円、320mlの缶が約146円くらいです。観光客向けのレストランだと2割増しの価格、ホテル内のレストランなら倍の価格、あるいはそれ以上という値段設定が多いと思います。
ビンタンビールの瓶と缶の違い
瓶と缶ではどちらの方が利用が多いかですが、店頭では瓶も缶も同じくらいのボリュームが売られています。瓶と缶では味が違うのかと確かめたところ、若干ですが、瓶だと味がクリアな気がしました。瓶はリサイクルができて、返却すればディスカウントがあるので、ローカルの人やレストラン関係では瓶の利用が多いと思います。観光客の方は、ホテルの部屋のミニバーの大きさが限られることもあり、利便性がいいコンビニなどで缶を買うことが多いかもしれませんね。
バリ島での心に残る思い出は、ビールが演出している?
ジンバランビーチにて波音がBGM、暮れ行く夕日と美味しそうなシーフードバーベキューの匂い、そしてそのお供はもちろんビンタンビールです。同じバリ島の記憶を共有している方もいらっしゃるのではないでしょうか
日本からの旅行者にとって、ビンタンビールを思い浮かべたとき、バリ島の景色の一部としてなつかしく思うこともあるのではないでしょうか。夕日を眺めながらジンバランビーチでビンタンビールで乾杯…。「そうそう!」と思い当たる光景が浮かんできませんか?
もちろんビールを飲まない人もいると思うので一概には言えませんが、私は、プールサイドでの穏やかな時間とビンタンビール、ラフティングの後の疲れた体と胃に染み入るビンタンビール……など、ビンタンビールが似合う風景をいくつも思い出すことができます。
レモン味・オレンジ味が登場! ビンタンビールのフルーティーなバリエーション
普通のビンタンビールはアルコール度数は4.7パーセントですが、ラドラーはアルコール度が2パーセントと低く、フルーティーな味わいでお酒に弱い方にぴったり
ビンタンビールのファンとしてお知らせしておきたいのが、「ラドラー(Radler)」というシリーズ。レモン味・オレンジ味の味のバリエーションが発売されています。
以前はグレープフルーツ味もありましたが、最近は見かけなくなりました。普通のビンタンビール(4.7%)よりアルコール度数が低く(2%)、フルーティーな味わいでお酒に弱い方にぴったりです。
また、「ビンタンビーゼロ」というノンアルコールタイプもありますので、ビールを飲んだ気分を楽しみたいときに試してみるといいと思います。ラドラーは大瓶はなく、小瓶と缶のみで価格は330mlの小瓶が約156円、320mlの缶が約174円くらいと、若干ですが普通の味よりやや高めです。
ロゴマーク入りのお土産も豊富にあります
A: 帽子/7万5000ルピア、B: ガラス製のロゴいり絵皿/7万8000ルピア、C: バスタオル/11万ルピア、D: Tシャツ/12万5000ルピア、E: タンクトップ/7万5000ルピア、F: ミニグラス/2万4000ルピア、G: ガラス製の灰皿/5万ルピア、H: クールホルダー/5万ルピア (2020年7月5日 現在 1円=130ルピア)
さて、ビンタンビールの星印と赤と黒が基調のロゴマークは、パッと見て覚えやすく、バリ島を代表するブランドとしてイメージが定着しています。このロゴを用いたさまざまな商品が販売されており、お土産としても大人気です。その中からいくつかをご紹介します。
定番のTシャツは、ロゴの扱いも色のデザインバリエーションも豊富です。タンクトップのデザインも人気があり、ビーチフロントの観光地ではビンタンビールのロゴ入りのタンクトップを着用している観光客を必ず見かけます。
ビンタンビールにまつわる余談です。
数年前までバリの現地ではビールが冷たいことにこだわりがなく、むしろ常温でも平気という感じでした。外国人が「冷たいビール」とオーダーすると、割と立派なレストランでさえも、常温のビールと、氷が入ったグラスとともに出てくることがよくあったほど。氷に常温のビールを入れたら氷が溶け、味が水っぽくなって、もちろん興ざめの味になります。
現在は、外国人がレストランを経営することも多くなり、キンキンに冷やしたグラスと共に、冷えたビールを出してくれてくれるところも増えています。ビンタンビールにまつわる話題はいかがでしたでしょうか?
日本ではカルディやAmazonで販売。バリ島が恋しくなったら注文を
日本では、ビンタンビールの瓶は、カルディなどの輸入食品でも取り扱いがあります。また、オンライン通販であればAmazonでも購入できるので、バリ島が恋しくなったら注文してみてはいかがでしょうか? 夏の暑い時期、キンキンに冷えたビンタンビールの味が、バリ島の旅の記憶を呼び起こしてくれるかもしれませんね。
DATA
Bintang┃ビンタンビール
原材料:麦芽、ホップ、糖類
アルコール度数:4.7%