2020年3月に香港藝術館(Hong Kong Museum of Art)がリニューアルオープンし、さっそく訪れようと思っていた矢先に、新型コロナの影響で休館になってしまいました。
そんな時に出会ったのが、「Google Art&Culture」というアプリ。外出自粛の時でも、そうでない時でも、スマホやパソコンから世界中のアートを楽しめる無料のバーチャルミュージアムアプリです。
世界中の美術がスマホで簡単に楽しめる!
「Google Art&Culture」とは、世界80か国、2000以上の美術館や博物館が参加しているプラットフォームです。アートに関するいろいろな機能が手のひら操作で楽しめます。英語表記で作品の説明を読めば、美術に関する知識が手に入るだけでなく、英語読解の練習にもなるんです。英語が苦手な人はGoogle翻訳を日本語設定にすると、問題なく理解できるので安心してください。
行ってみたかった香港藝術館に立ち寄り、オンライン芸術鑑賞
「Google Art&Culture」で「香港」と検索した結果、11カ所の美術館と博物館、47個のストーリー(特定の芸術テーマでまとめられた記事)、4205個の美術作品があることがわかりました(※2020年6月18日時点の検索結果)。
11カ所の美術館のなかから、私のお目当ての香港藝術館をクリックすると、ミュージアムページに飛びます。ミュージアムの説明の下には紙、粘土、セラミックスなど140点もの作品の画像が並びます。
そこから興味のある作品をクリックすると、作品の説明やアーティストの詳細が記載されており、さらには関連ある作品のリンクに飛ぶこともできます。
自宅の壁に名画を仮想現実で再現
「Google Art&Culture」には、自宅だからこそできる作品の楽しみ方があります。それが、拡張現実を使った「Art Projector」という機能です。なんと、選んだ作品を自分の部屋の壁に投影することができるんです! この機能を使えば、リビングルームに「モナ・リザ」を飾るなんてこともできますね。
また、「Art Transfer」では自分が撮影した写真を芸術作品に変えることができます。例えばダイニングチェアの写真を撮り、ゴッホの作品スタイルに当てはめると、家の中が芸術作品で溢れるなんてことも。なお、この2つの機能はスマホアプリを使って試すことができます。
さらに、「Art Camera」では、作品を拡大してディテールまでじっくり見ることができます。この機能を使えば、実際の美術館だと目を凝らして見ないといけないような細部の描写までもを簡単に見ることができるので、作品の新しい見方が広がりますね。
自分に似た絵画が見つかる?
もし自分が絵画のモデルだったら、どんな風に描かれるか知りたいですよね。「Art Selfie」機能を使って自撮りをすると、それに似ている絵画の題名とアーティスト、そして展示されている場所がわかります。
3~4点の作品が表示され、それぞれどれくらい似ているかがパーセントで表示されます。横顔や口を開けた顔など、自撮りのパターンをいろいろ試してみることもできますよ。
「Google Art&Culture」は、スマホアプリで遊べる機能だけにとどまらず、「Mazes」「 Coloring」からは 41ページの絵画のぬり絵や迷路のゲームをダウンロードして印刷できます。アート作品のぬり絵は子どもの感性を高めるのにもよさそうです。
午後のちょっと空いたひとときや、夜のリラックスタイムのお供にイチオシのアプリです。今日はどの美術館のバーチャルアート鑑賞におでかけしますか?
DATA
Google Art&Culture
配信プラットフォーム:App Store、Google Play