31歳からの恋愛相談室/藤本シゲユキさんの回答

バツイチの彼氏。元妻のことを考えてしまってつらいです

【31歳からの恋愛相談室/アドバイザー:藤本シゲユキ】元妻との死別でシングルファザーとなった男性と交際中の相談者さん。彼から愛されているとは思うものの、元妻の存在についてどうしても割り切ることができず、悩んでいるそう。そこで今回は、彼氏の元妻や元彼女を思うと苦しくなる場合の対処法についてお話しします。

執筆者:All About 編集部

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31歳からの恋愛相談室:今回の回答者は藤本シゲユキさん

「31歳からの恋愛相談室」今回の回答者は、藤本シゲユキさんです

「31歳からの恋愛相談室」今回の回答者は、藤本シゲユキさんです

オトナ女子の恋活・婚活にまつわる悩みにお答えする、その名も「31歳からの恋愛相談室」。今回の回答者は「藤本シゲユキさん」が担当します。


■藤本シゲユキさんプロフィール
今回の回答者:藤本シゲユキさん

今回の回答者:藤本シゲユキさん

“モテる男の心理” をふまえた、超・本質的な恋愛&人生指南が大好評!

ホストクラブオーナーを経て、女性向けの恋愛カウンセラーになるという異色の経歴の持ち主。2014年からアドバイザー業に専念。男性心理を知りつくした立場から、人生と恋愛の成功率を上げるための的確なアドバイスを行う。累計相談件数5000件以上、HPは月間100万PV超。

HP:だまされない女のつくり方
twitter:@hamshigesan
 

お悩み:バツイチの彼氏。元妻の存在を割り切ることができません

お悩み:バツイチの彼氏。元妻の存在を割り切ることができません

お悩み:バツイチの彼氏。元妻の存在を割り切ることができません

■きのこさん(42歳、医療事務)のお悩み
私は高校生の子供を2人持つシングルマザーです。10年前に知り合ったシングルファザーな彼と、遠距離恋愛を続けています。
 
彼は離婚ではなく、死別でシングルになったそうです。
 
その亡くなった元奥さんについて、正直、どうしても受け入れきれないというか、消化しきれずにいる自分がいます。そんな自分に、かなり嫌気がさします。
 
彼は、元奥さんのことをほぼ話しません。でも、デートの別れ際に「何カ月も会えないのはつらいけど、会えない訳じゃないから。もう二度と会えないっていうのはほんとにつらいよ」というようなことを何度か言われました。そのたびに、「ああ、奥さんに会いたいって思うことがあるんだろうな」と、一人辛くなりました。
 
もちろん、私のことを好きでいてくれてるのはよくわかっています。元奥さんのことを大切に思っていた彼だからこそ、私は好きになったのだとも思います。
 
ただ元奥さんのことがあるため、おそらくですが、再婚はお互い考えられないと思います。ということは、彼は最期、元奥さんと一緒のお墓に入ることになります。そう考えると、どうにもやるせない気持ちになるのです。
 
以前よりはだいぶ割り切れるようになってきましたが、ふとしたときにつらくなります。この気持ちをどうしたらいいのか、アドバイスいただけたら嬉しいです。
 

アドバイス1:亡くなった人に勝とうとしても、苦しくなるだけ

アドバイス1:亡くなった人に勝とうとしても、苦しくなるだけ

アドバイス1:亡くなった人に勝とうとしても、苦しくなるだけ

最初に身も蓋もないことをお話させていただきます。厳しいようですが、亡くなった人に勝つことはできません。その事実を、まず認めることです。
 
いきなり現実的なことをお話ししてしまい、申し訳ありませんでした。
 
ただ、元奥さんに勝ちたいという気持ちがどこかに残っているから、勝てないことに対して受け入れられないのではないでしょうか。
 
残念ながら、彼が元奥さんに会いたいと思う気持ちは今後も消えないでしょうし、それはきのこさんが元奥さんよりも愛されているとしても、変わらないと思っておいたほうがいいです。
 
その理由を今からお話させていただきます。
 
人は亡くなった人に対して、その相手との親密さや関係性によって大なり小なり後悔を覚えるものです。よく聞くケースとしては、両親のどちらかが他界したとき、「もっと親孝行しておけば良かった」というもの。
 
親に限らず故人に対し、やり残したことがある人ほど、その後悔は深くなります。
 
これは、関係性が円満なケースだけでなく、悪いケースも実は同様です。言いたいことが山程あったのに言えなかった、結局分かりあえなかった、生前にギャフンと言わせたかったなど、こういった後悔もあるんですね。
 
彼の場合は関係性が円満だったと思うので、その前提でお話をさせていただきますと、「もう二度と会えないっていうのはほんとにつらいよ」という台詞は、それだけ奥さんに対してやり残したことがあったのではないでしょうか。
 
おそらくきのこさんは、彼のこの台詞を、恋愛感情から来るものだと思われていませんか? しかし実際は、恋愛感情云々ではなく、やり残した後悔が多いからつらいと思っておられるのではないでしょうか。
 
もっと優しくしてあげれば良かったと思っているかもしれない。最後に会ったのがケンカの真っ最中だったのかもしれない。元奥さんに対して、深く理解を示すことができていなかったのかもしれない。
 
真相は彼のみぞ知るですが、どれだけ元奥さんに対してしてあげたかったことがあったとしても、もう彼はそれをすることができないんです。その気持ちに折り合いをつけながら、なんとか乗り越えようと生きていかないといけないんです。
 
もう一度言いますが、元奥さんに勝つことはできません。
 
厳密に言うと勝ち負けではないですし、勝とうとすればするほど、きのこさんが苦しくなると思います。
 

アドバイス2:きのこさんにしかない魅力を高めていくべき

今回のご相談内容に限らず、多くの人は勝ち負けで自分の価値を推し量ろうとしてしまいます。それは、異性に愛されている度合いに限らず、収入、社会的地位など、さまざまです。
 
しかし厳しい現実として、相手に勝とうとすればするほど、その人は二番煎じ、いわゆる「パクリ」になっていきます。つまり、亡くなった人だけじゃなくて、「オリジナルを超えることはできない」んですよ。
 
じゃあどういう考え方でいれば自分を確立することができるのか?
 
その答えは、「勝てる土俵を探してそこで戦う」ことです。さらに言うと、「勝てない土俵で戦っても勝てない」のです。
 
彼がきのこさんのことを好きでいてくれるということは、元奥さんにはない魅力を感じているからではないでしょうか。その魅力を伸ばさず、元奥さんに勝とうとしてしまうと、それは勝てない土俵で戦うことになってしまいます。
 
彼がきのこさんに感じている魅力を最大限に伸ばしていくことが、お2人の関係性をより良いものにするために必要なことではないでしょうか。
 
どうか、彼のしてくれていることに目を向けてあげてください。つらい過去を乗り越えようとしている彼の姿に目を向けてあげてください。
 
それに、あっさりと元奥さんを切り離して考えることができる薄情な男性でいいのかどうかも、今一度よく考えてみてください。
 
元奥さんに勝とうとする気持ちがなくなったそのとき、本当の意味で元奥さんのことを大切に思っていた彼のことを大切にできるはずです。
 
再婚するかどうかはお2人の今後の関係性次第になると思いますが、「彼と元奥さんは一緒のお墓に入る」という未来がいずれやってくるかもしれないと認めることも、彼を大切にする上で必要になるので、どうか忘れないでください。
 
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※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。

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