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古びた金属の輝きを取り戻す研磨液「ピカール」

酸化して黒ずんでしまうと金属の輝きがなくなって残念ですよね。クエン酸や重曹で磨く方法もありますが、インテリア・建築デザインガイドの喜入さんが教えてくれたのは金属磨き用の「ピカール液」。ちょっと磨くだけでピカピカになる優れものだそう!

喜入 時生

執筆者:喜入 時生

インテリア・建築デザインガイド

ピカール本体。

日本磨料工業では金属やガラス、鏡などを磨くさまざまな製品が販売されている


「ピカール液」はその名の通り、アルミ、ステンレス、真鍮(しんちゅう)、銅などの金属製品を磨き上げる乳化性液状金属磨きです。たとえば、建築のリノベーションなどで真鍮製の金物を金色に蘇らせたり、自動車のアルミホイール、ゴルフクラブなどいろいろな製品の金属部分の輝きを取り戻すことができます。

インテリア工事や自動車関係のプロの間ではおなじみですが、鍋やナイフ、フォークなどの金属食器など家庭用の金物でも使うことができます。そんな優秀な研磨剤「ピカール液」を紹介します。

   

実際に錆びてくすんだステンレスを磨いてみた

ピカール。液体

ピカール液はミルク色でやや粘り気のある液体、チューブ入りのピカールケアーはクリーム状


5年ほど前に購入したステンレススチール製の計量ピッチャーが、使い込んでいるうちにステンレス独特のくすみや錆で汚れてきました。そこでビニール手袋をし、「ピカール液」を古いタオルに塗布しながら20分ほど研磨してみました。
 
1リットルのステンレス製計量カップをピカールで磨く前

くもりやくすみ茶色い錆が浮いてきたステンレス製計量ピッチャー

 
ピカールで磨いたステンレス製計量カップ。

磨き上げたあとはピカピカになる


錆やくもりが消え、購入時のステンレスのヘアラインが蘇りました。食器がきれいになると料理するモチベーションもアップしますね。

 

真鍮のドアノブなどインテリアの金属磨きに最適!

ピカールで10円玉を磨いてみた

10円玉を磨くと、昭和時代の硬貨2枚がピカピカに

 

「ピカール液」は銅製品でも威力を発揮します。10円玉なら5分ほど軽く磨いただけでピカピカになりました。10円玉と同じ銅の合金には、建築材料やアンティークの製品などによく使われる真鍮があります。酸化して黒ずんだ真鍮も味があって良い雰囲気ですが、磨くと金に近い美しい色になります。

真鍮でできたドアノブや取手、置物などの酸化が気になってきたら「ピカール液」で磨いてみることをオススメします。

 

レトロなパッケージはロングセラーの証

姉妹製品「ピカールケアー」

チューブ入りで使いやすい「ピカールケアー」、ほかに「ピカールネオ」「ピカールネリ」などがある


ダジャレ系の愛すべきネーミング、そしてパッケージのレトロなデザインセンス。塗って擦るだけという使い勝手の良さや、汚れ落ちの性能の高さもお墨付きです。姉妹品の「ピカールケアー」はチューブに入ったクリーム状で、液だれしないのでこちらもオススメ。

昭和24年に発売されてから、パッケージも中身もほとんど変化していません。東京生まれの超ロングセラー商品「ピカール液」、ぜひ使ってみてください。

   
 
【DATA】
日本磨料工業|ピカール液

容量:300g(他に180g、500gもあり)
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。

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