31歳からの恋愛相談室:今回の回答者は藤本シゲユキさん
「31歳からの恋愛相談室」今回の回答者は、藤本シゲユキさんです
■藤本シゲユキさんプロフィール
今回の回答者:藤本シゲユキさん
ホストクラブオーナーを経て、女性向けの恋愛カウンセラーになるという異色の経歴の持ち主。2014年からアドバイザー業に専念。男性心理を知りつくした立場から、人生と恋愛の成功率を上げるための的確なアドバイスを行う。累計相談件数5000件以上、HPは月間100万PV超。
HP:だまされない女のつくり方
twitter:@hamshigesan
お悩み:「結婚するなら、彼氏よりもっといい人がいるかも」と思ってしまいます
お悩み:「結婚するなら、彼氏よりもっといい人がいるかも」と思ってしまいます
付き合って5年の彼氏がいて、プロポーズされています。
彼はものすごく人柄の良い公務員です。一緒にいて心地良く、尽くしてくれます。でも正直、見た目や学歴、家柄などはあまり良くはないので、なんとなく物足りなさも感じています。そのため、たいへん自己中ながら、もっと他に高年収の良い人がいないだろうかと考えてしまう自分がいます。
彼には自分の今の気持ちを伝え、距離を置いています。ただ、情や未練はあるので、まだはっきり別れることはできていません。
婚活パーティーや婚活サイトなどで知り合った高年収の男性と出かけてみたところ、あまりピンと来る人はいませんでした。いっそ結婚相談所に登録して本格的に活動すべきか悩んでいます。
本当に利己的でどうしようもない相談で申し訳ありません……。評判の占い師さん数名にも相談しましたが、答えは見つからず、苦しい日々が続いています。
自分で決めないといけないことだとはわかっていますが、それでも何か、アドバイスいただけたら幸いです。
アドバイス1:「なんとなく物足りない」だけなら、ないものねだりの可能性大
アドバイス1:「なんとなく物足りない」だけなら、ないものねだりの可能性大
いい彼氏さんなんだから、その人を裏切るのはよくないといった聖人君子みたいなことを言うつもりはありませんが、その彼氏さんに、「彼女と別れたほうがいいよ! あんたを天秤にかけて、いい人が見つかったらそのうち裏切ろうとしてるよ!」と言ってあげたいとは思います。
条件の良さだけで結婚した人の末路は先人たちが証明してくれているのでわざわざ書きません。
しかしなぜ、収入や肩書など条件の良さを婚活している多くの女性が求めてしまうのか? それは、条件がいい相手と結婚したら、楽できそうだし、周りの女友達に自慢できそうだし、いい暮らしができそうだからです。
「私はそんなつもりはない!」と思われたかもしれませんが、なぜ、高収入の男性のほうがいいか、具体的に答えられますか?
結婚して、子供ができたらこれだけのお金が必要、そして将来的にこれだけのお金を残しておきたい、なぜならそのお金はこれこれこういうことに必要だから、というような感じで答えられるでしょうか。
彼氏さんに対して「なんとなく物足りない」と言っている時点で、決めつけるようで申し訳ありませんが、ただのないものねだりなんだと思います。
アドバイス2:いい男は、彼らと渡り合えるほど成熟した女性を選ぶもの
そして、高収入の男性と出かけてみてピンとくる人がいなかったということは、おそらく、その男性たちに対して性的魅力やリスペクトの念を感じなかったのではないでしょうか。まず、見た目、学歴、家柄、高収入がセットになったようなハイスペックな男性が、どういう女性をパートナーに選ぶか考えてみてください。
断言しますが、彼らはただ可愛くて美人なだけの女性を、遊び要因の女性としてそばに置いておくことはあっても、生涯のパートナーには選ばないです。
彼らがパートナーに選ぶ女性は例外なくといっていいほど、芯が強く自分をちゃんと持っていて、自分で人生を切り開けるような、精神的に成熟した女性です。
つまり、彼らと対等か、ときにそれ以上に渡り合えるような女性じゃないと難しくて、「女性はちょっとぐらい馬鹿なほうがいい」という情報は、精神的に未熟な男性に向けたものなんですよね。
それに、彼らの多くは婚活するぐらいだったら仕事をしていたほうがいいと思っていますし、恋も自力で勝ち取ることができるので、まずアプリや相談所といった出会いの場にはほとんど姿を現しません。
こういう男性と出会うことを目的として、相談所に登録したら、高確率でお金をドブに捨てるようなことになりかねないと僕は思っています。
アドバイス3:まずすべきは「なぜ満たされないのか」を掘り下げること
もし万が一、迷走31女さんが希望するような条件のいい男性と出会って結婚できたとしましょう。最初は、望む人と結婚ができて幸せな生活を送れると思います。しかし、その幸せは残念ながら長くは続きません。なぜなら、ないものねだりが止まらないからです。
ないものねだりというのは、ほしいものが手に入った瞬間は満たされます。ですが、時間の経過とともにその満たされた感覚は薄れていき、また違うものを欲してしまうんですね。その結果、エンドレスでないものねだりをしてしまうわけです。
「どうしても結婚したい」と願っていた女性が晴れて結婚が決まり、決まったら決まったで、「彼氏が結婚式の取り決めを手伝ってくれない」と嘆き、式が終わったら終わったで、「みんな出産してるから子供がほしい」と言い出し、子供が生まれたら生まれたで、「もっと裕福な暮らしがしたい」と言い出す。
こういうないものねだりのテンプレみたいな女性がいるわけですから、今のまま条件に見合う男性が見つかっても、ないものねだりの連鎖は止まらないのではないでしょうか。
なので、迷走31女さんがまずするべきことは、高収入の男性を探すことではなくて、「なにがそんなに満たされないのか?」を頭から煙が出るまで考えて、掘り下げることだと思います。
彼氏さんに対してなんとなく物足りなく感じてしまうのは、この満たされなさを埋めてほしいのに埋めてもらえないことが原因です。
ただ、もし埋めてもらったとしても、前述したようにないものねだりをしているうちは、また満たされなくなってしまうので、満たされなさは自分で解消するしか方法がないんです。
つまり、自分で自分の機嫌を取って自分の穴埋めをしていかないことには、今の状態から抜け出せないということなんですよ。
勘違いしている人が多いですが、異性からの愛情、金銭、社会的地位、名誉など、自分以外の外部のもので自分を満たすことができるのは、一時的にすぎません。
あくまでも、満たされないのは「自分」であり、つまり「自分が欠損している」ということだからです。「欠損している自分」を取り戻さない限り、永遠に満たされることはありません。
ちなみに、この「欠損している自分」をどう埋めるか? それは死んでも認めたくないと思っていることとちゃんと向き合い、その上で自分らしく生きることですよ。
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