10月22日に無料開放される東京の観光スポットをご紹介!
「即位礼正殿の儀」が行われる10月22日は、ことし2019年に限り、国民の祝日となります。「即位礼正殿の儀」には、多くの国の元首などが出席するほか、翌日には、晩さん会も予定されているそうです。また、慶祝事業の一環として、多くの公共施設が無料で楽しめるようになります。今回は、その一部を見どころもあわせてご紹介! 祝日のお出かけの参考にしてくださいね。
家族と、友達と、恋人と……「即位礼正殿の儀」が行われる10月22日は、さまざまな施設を無料で楽しむチャンス!
- 東京都庭園美術館:建物も庭園も美しいお出かけスポット
- 江戸東京博物館:江戸から平成までの生活を楽しく体感できる博物館
- 江戸東京たてもの園:江戸から昭和の街並みを建物内にも入り見学
- 東京都写真美術館:日本最大級の写真美術館
- 浜離宮恩賜庭園:見どころたくさんの都会のオアシス
- 旧岩崎邸庭園:財閥の一族になった気分に
- 向島百花園:江戸の町人文化が感じられる庭園
- 六義園:景色の変化が楽しめる回遊式庭園
- 旧古河庭園:バラ園で有名な庭園と英国風の邸宅
- 恩賜上野動物園:日本でもっとも古い動物園
- 葛西臨海水族園:クロマグロの群泳が圧巻
- 多摩動物公園:都内とは思えない広大な敷地
- 東京港野鳥公園:都内でバードウォッチング
- まだまだある! 10月22日に無料開放される東京都の施設一覧
東京都庭園美術館:建物も庭園も美しいお出かけスポット
光と緑にあふれている、東京都庭園美術館の芝生の広場(出典:東京都庭園美術館)
JR目黒駅、東京メトロ白金台駅からほど近い東京都庭園美術館は日本でも珍しい「アール・デコ」様式の建物。展示や美しいシャンデリアをはじめとする建物内部の装飾が素晴らしいのはもちろんのこと、「庭園」美術館という名前のとおり、広く美しい庭園も魅力的です。芝生の上には自由に使えるテーブルセットもあり、お弁当を片手にピクニック気分で訪れる方も。和のスイーツが充実しているオープンカフェもあり、気分のよい休日を過ごすにはぴったり。展覧会は有料ですが、10月22日は庭園入場料は無料になります。現在は、『アジアのイメージ―日本美術の「東洋憧憬」』展を開催中です。
▽参考記事
東京都庭園美術館
江戸東京博物館:江戸から平成までの生活を楽しく体感できる博物館
昔の乗り物に乗って撮影すれば、思い出に残る一枚になりますね!(出典:外国人にも大人気!「江戸東京博物館」5つの見所)
両国の江戸東京博物館は、海外からの観光客の方々にも人気のスポット。復元されている『に本橋』(原寸大・長さは半分)を実際に渡って体感できますし、歌舞伎の芝居小屋、昭和初期の和洋折衷の住宅や戦時下の家、高度経済成長期の団地などが縮尺なしで忠実に再現されています。盛り上がりすぎて、回り切れない来館者も多いのだとか。常設展示室はなんと撮影可ですので、大名の駕籠(かご)や人力車、驚くほど前輪が大きな明治時代の自転車など、本でしか見たことのないような昔の乗り物に実際に乗って撮影もできます。江戸時代から明治、大正、昭和、そして平成に至るまでの人々の生活や文化を、楽しく体感できる博物館です。
▽参考記事
外国人にも大人気!「江戸東京博物館」5つの見所
江戸東京たてもの園:江戸から昭和の街並みを建物内にも入り見学
江戸東京たてもの園の、下町の街並み。建物内も見学できる(出典:「江戸東京たてもの園」を見て武蔵境まで歩く)
JR中央線の武蔵小金井駅から小金井街道を北に進んだ小金井公園内にある、江戸東京たてもの園。屋外の約7ヘクタールの敷地に、江戸時代の茅葺屋根の家から大正期の邸宅、昭和初期の下町の商店まで、復元建造物が30棟ほど立ち並んでいます。建物内の見学も可能で、昭和期の銭湯には当時の広告が使われていたり、商店の店内には商品が並んでいたりと、当時の世界にそのままタイムスリップしたような気分に。とくに建築に興味がある人や、歴史好きの人にはたまらない施設です。
▽参考記事
「江戸東京たてもの園」を見て武蔵境まで歩く
東京都写真美術館:日本最大級の写真美術館
年間を通じて意欲的な展覧会が開催されている東京都写真美術館(出典:写真美術館ベスト)
東京都写真美術館は、恵比寿にある日本最大級の写真美術館。かわいいオリジナルグッズいっぱいのショップ(オススメはスタンプ!)や、ベルギービールが充実のカフェなど、写真に少しでも興味があれば、一日中たっぷり楽しめます。恵比寿ガーデンプレイス内に位置するので、美術館を離れた後の買い物や食事のプランも立てやすいかも。現在は『イメージの洞窟 意識の源を探る』展と『TOPコレクション イメージを読む 写真の時間』展、ふたつの展示が開催されています。
▽参考記事
写真美術館ベスト
浜離宮恩賜庭園:見どころたくさんの都会のオアシス
春には見事な菜の花畑や桜も楽しめる浜離宮恩賜庭園(出典:菜の花、桜が楽しめる都心のオアシス・浜離宮恩賜庭園)
浜離宮恩賜庭園は、東京・中央区にある庭園です。東京駅から山手線または京浜東北線で2駅、新橋駅から徒歩12分というロケーション。広大な庭園では、春から秋を中心に数多くの花が園内を彩ります。春は「ナノハナ」、夏から秋にかけて「キバナコスモス」「コスモス」が美しく咲き誇るお花畑、都内唯一の海水の池に、池の中島に建つ茶屋までを結ぶお伝い橋など、見どころはたくさん。季節の彩りを感じてオアシスのように癒される場所です。
▽参考記事
菜の花、桜が楽しめる都心のオアシス・浜離宮恩賜庭園
旧岩崎邸庭園:財閥の一族になった気分に
旧岩崎庭園では、財閥の一族になったような優雅な気分を味わえる(出典:財閥の一族になったような気分…「旧岩崎邸庭園」)
NHKの大河ドラマ『龍馬伝』でも有名になった三菱財閥初代・岩崎弥太郎が購入していた土地に、3代目の岩崎久弥が建築した旧岩崎邸庭園。撞球室や和館大広間、袖塀や煉瓦塀まで、全てが重要文化財に指定されています。テレビドラマ『謎解きはディナーのあとで』では麗子お嬢様と執事の影山が住むお屋敷として外観が頻繁に登場するので、ご存知の方も多いのでは? 建物内部を散策すれば、財閥の一族になった優雅な気分を味わえます。同じく10月22日には入園無料になる恩賜上野動物園からほど近いので、お出かけプランを組んでみてはいかがでしょう。
▽参考記事
財閥の一族になったような気分…「旧岩崎邸庭園」
向島百花園:江戸の町人文化が感じられる庭園
江戸時代からある向島百花園(出典:紅葉を求め、向島百花園、そしてレトロな商店街を歩く)
墨田区東向島にある向島百花園ができたのは江戸の町人文化が花開いた文化・文政期(1804~1830年)。骨とう商人らがつくった民営の公園でしたが、東京市に寄付されて有料の公園として開放され、現在に至ります。江戸時代には、たくさんの梅が植えられていたそうで、今も梅で有名。また紅葉の季節には、様々な植物が色づきます。園内の「茶亭さはら」はなんと文化年間、つまり200年余りも昔から営業しており、現在のご主人で9代目なのだとか。肌寒い日には美味しい甘酒を頂いて温まりましょう。
▽参考記事
紅葉を求め、向島百花園、そしてレトロな商店街を歩く
六義園:景色の変化が楽しめる回遊式庭園
池の周囲を巡ると景色の変化が楽しめる六義園(出典:六義園でお花見!しだれ桜&ライトアップ情報)
山手線・東京メトロ南北線の駒込駅から本郷通りを歩いて7分の六義園。300年以上の昔、老中、大老まで上り詰めた大名・柳沢吉保により7年の歳月をかけて造られました。真ん中に配置される池の周囲をぐるっと散策すると景色の変化が楽しめる回遊式庭園です。春には正門近くの立派なしだれ桜を見に来る人々で賑わいます。茶屋や渡月橋もあり、雰囲気あるスポットです。
▽参考記事
六義園でお花見!しだれ桜&ライトアップ情報
旧古河庭園:バラ園で有名な庭園と英国風の邸宅
北区西ヶ原にある旧古河庭園は、春と秋にはバラが咲き乱れる庭園で有名ですが、鹿鳴館や旧岩崎邸を設計した英国人建築家・コンドル博士の遺作となった旧古河邸も見どころです。英国風の石造りの外観からは想像できませんが、なんと2階の居住スペースは全て和室。ドラマや映画に出てきそうな洋館の内部は、所要時間1時間のガイド付きツアーで見学可能です。1日に3回、開催時間が決まっているので、興味がある場合は事前に調べておきましょう。
▽参考記事
コンドル博士設計の旧古河邸見学 旧古河庭園で洋館を愛でる
旧古河庭園のライトアップ
恩賜上野動物園:日本でもっとも古い動物園
上野の動物園も、もちろん無料開放される(出典:上野動物園の見所)
開園記念日、みどりの日、都民の日などなにかと無料開放日が多い上野公園の動物園。日本で一番歴史のある動物園です。ライオンやゾウ、パンダなどをはじめ500種の動物がいます。「園内をひと回りすると疲れ果ててしまう」というのは動物園お出かけあるあるですが、上野動物園の場合は「動物いっぱい見た~」という満足感とたくさん歩いた心地よい疲労感のバランスが絶妙だという声も。訪れた際は、門を入ってすぐのインフォメーションの看板で、「えさの時間」「スポットガイド」「ふれあいタイム」など、当日実施のイベントをチェックしておきましょう。
▽参考記事
上野動物園の見所
葛西臨海水族園:クロマグロの群泳が圧巻
クロマグロの群泳に圧巻される、葛西臨海水族館(出典:東京5大水族館~魅力がわかる5つのポイント)
JR京葉線の葛西臨海公園駅から徒歩5分。葛西臨海水族園の一番の見どころは、大水槽「アクアシアター」を泳ぐクロマグロです。シアタースタイルなので座ってゆっくりと泳ぐ様子を眺めることができ、群泳の迫力に圧巻されること間違いなし。4種のペンギンがいる「ペンギンの生態」ゾーンでは、屋外では岩場でたたずむ様子、水中ではすごいスピードで泳ぐ様子を観察できます。マメ知識などが書いてある情報ラベルがとても親切なので、ひとつひとつ解説を読みながら、じっくりゆっくり見て回るのがおすすめ。
▽参考記事
東京5大水族館~魅力がわかる5つのポイント
多摩動物公園:都内とは思えない広大な敷地
都内とは思えないほど広い、多摩動物公園(出典:ベビーもいっぱい! GWの多摩動物公園)
京王線あるいは多摩モノレールの多摩動物公園駅すぐの多摩動物公園。都内とは思えないような広大な敷地で、「のびのびと生活できるように」という配慮のもと、動物たちがより自然に近いカタチで暮らしています。ライオンやコアラなどの人気の動物も要チェックですが、哺乳類や魚類、鳥類までが本来の住処に近い環境の中で展示されているエリアでは、より自然な動物の姿を知ることができます。来園者がケージ内に入り、鳥類を観察できるウォークインバードケージでは、大きな鳥が飛ぶ際の風圧が感じられるほど。園内は広いだけでなく、起伏が激しいところもあるので、動きやすい服装と靴を選びましょう。
▽参考記事
ベビーもいっぱい! GWの多摩動物公園
東京港野鳥公園:都内でバードウォッチング
東京港野鳥公園で、バードウォッチングにチャレンジ!(出典:東京の隠れた名散歩スポット、大田市場&野鳥公園)
大田区にある東京港野鳥公園は、JR大森駅や京急の平和島駅からバスを利用し向かいます。干潟に面したスポットで、観察用にのぞき穴が設けられた壁越しに鳥を見ることができたりと、バードウォッチング初心者も楽しめます。50台程度と数に限りはありますが、双眼鏡の無料貸し出しサービスがあり、さらに倍率の高い望遠鏡も無料で利用可能。干潟の様子を観察することができ、いっせいに鳥が飛び立つシーンは、まるで映画のワンシーンのようです。
▽参考記事
東京の隠れた名散歩スポット、大田市場&野鳥公園
まだまだある! 10月22日に無料開放される東京都の施設一覧
10月22日の即位礼正殿の儀に伴って、東京都が無料開放する施設はまだまだこれだけではありません! 無料開放される施設を一覧でご紹介します。お近くの施設にはこの機会に是非、足を運んでみてはいかが?■文化施設
施設名 | 内容 | 通常の入場料等(一般) |
---|---|---|
東京都庭園美術館 | 庭園入場料 | 200円 |
東京都江戸東京博物館 | 常設展観覧料 | 600円 |
江戸東京たてもの園 | 観覧料 | 400円 |
東京都写真美術館 | 「TOPコレクションイメージを読む」展 | 500円 |
「イメージの洞窟」展 | 800円 |
■庭園・動物園など
施設名 | 内容 | 通常の入場料等(一般) |
---|---|---|
浜離宮恩賜庭園 | 入場料 | 300円 |
旧芝離宮恩賜庭園 | 入場料 | 150円 |
小石川後楽園 | 入場料 | 300円 |
六義園 | 入場料 | 300円 |
旧岩崎邸庭園 | 入場料 | 400円 |
向島百花園 | 入場料 | 150円 |
清澄庭園 | 入場料 | 150円 |
旧古河庭園 | 入場料 | 150円 |
殿ヶ谷戸庭園 | 入場料 | 150円 |
恩賜上野動物園 | 入場料 | 600円 |
葛西臨海水族園 | 入場料 | 700円 |
多摩動物公園 | 入場料 | 600円 |
井の頭自然文化園 | 入場料 | 400円 |
神代植物公園 | 入場料 | 500円 |
夢の島熱帯植物館 | 入場料 | 250円 |
東京港野鳥公園 | 入場料 | 300円 |
即位礼正殿の儀に伴う慶祝事業の実施について
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