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東京・ブリヂストン美術館 休館前のすごすぎる展覧会

ブリヂストン美術館は、印象派をはじめ西洋近代美術のコレクションが充実している日本有数のミュージアム。開館63年という歴史を持ちますが、新築工事に入るため2015年5月中旬から長期休館に入ってしまいます。そこで「しばしお別れ」の思いを込めて企画されたのが『ベスト・オブ・ザ・ベスト』。その名の通り“最高の絵画”を一挙公開する、すごすぎる展覧会です。

藤丸 由華

執筆者:藤丸 由華

東京ガイド

所蔵品の中から『ベスト・オブ・ザ・ベスト』を一挙公開!

『ベスト・オブ・ザ・ベスト』入口

休館前の最後の展覧会『ベスト・オブ・ザ・ベスト』

東京駅八重洲中央口からまっすぐ延びる八重洲通りを進むと、徒歩5分でブリヂストン美術館に到着します。株式会社ブリヂストンの創業者・石橋正二郎の個人コレクションを公開するため、1952年に開館した美術館です。

開館63年という歴史を持つ美術館ですが、ビルの建て替えに伴い、2015年5月18日から長期休館に入ります。(再開は「東京オリンピックの前には」とのこと)そこで企画されたのが2015年1月31日(土)~5月17日(日)に開催される『ベスト・オブ・ザ・ベスト』。その名の通り選り抜いた所蔵品を一挙公開するという、とてつもなく贅沢な展覧会です。


モネ、ルノワール、セザンヌ、マティス、ピカソ……

展覧会の会場

明るい絵が好きだった石橋正二郎。『ベスト・オブ・ザ・ベスト』の会場も明るい雰囲気です

ブリヂストン美術館の凄さは、私立の美術館でありながらモネ、ルノワール、セザンヌ、マティス、ピカソなど、日本で人気の高い印象派と20世紀美術を中心に、約1600点ものコレクションをもっていること。

石橋正二郎

全ての始まりはこの方から

石橋正二郎は戦前、日本近代洋画を収集していましたが、戦後「日本の洋画家達の作品と、彼らがお手本にしたフランスの画家達の作品を一緒に並べたい」との想いから、西洋美術を収集しはじめました。それは海外に簡単に行けなかった時代、一般の人達が西洋美術に触れる場となり、また芸術家の卵達の学びの場ともなりました。所蔵品は正二郎の没後もその数を増やし、特に印象派のコレクションの素晴らしさは世界にも轟いていて、本場フランスから来館する人もいるほどです。

『すわるジョルジェット・シャルパンティエ嬢』

美術館の一番人気、 ピエール=オーギュスト・ルノワール『すわるジョルジェット・シャルパンティエ嬢』(1876年)ももちろん登場!

今回行われる『ベスト・オブ・ザ・ベスト』ではそのコレクションの中から、学芸員が腕によりをかけて選り抜いた1/10に当たる「ベストな作品」約160点が一同に会します。教科書に載っている有名絵画あり、著名な画家の意外な作品あり、未来につながるアートあり、とにかく豪華な、見逃せない内容です。

>どんな「ベスト」なアートがあるのか? 詳しくは次のページ

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