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東京・ブリヂストン美術館 休館前のすごすぎる展覧会(2ページ目)

ブリヂストン美術館は、印象派をはじめ西洋近代美術のコレクションが充実している日本有数のミュージアム。開館63年という歴史を持ちますが、新築工事に入るため2015年5月中旬から長期休館に入ってしまいます。そこで「しばしお別れ」の思いを込めて企画されたのが『ベスト・オブ・ザ・ベスト』。その名の通り“最高の絵画”を一挙公開する、すごすぎる展覧会です。

藤丸 由華

執筆者:藤丸 由華

東京ガイド

見どころが絞れないほど「大物」だらけ!

展示室・第一室

展示室・第一室は「ブリヂストン美術館の歩み」

10ある展示室は、ブリヂストン美術館の63年間の歴史をたどる展示からスタート。石橋正二郎の功績や、来館された皇后・美智子さま、美術館で講演を行う武者小路実篤の貴重な写真などが公開されています。

モネの作品

モネの作品が時代順に並びます。作風の変化に注目

そして続く展示室には、絵画に詳しくなくともどこかで見たことのある名画が次々登場。例えばマネのこの世に2点しかない自画像の1つがあったり、モネの『睡蓮』を含む5つの作品が描かれた順に展示され作風の移り変わりを鑑賞することができます。またピカソの作品は9点展示。1905年から1963年までの作品の中には、ピアニストのホロヴィッツがかつて所蔵していた『腕を組んですわるサルタンバンク』も含まれています。

『サント=ヴィクトワール山とシャトー・ノワール』

ポール・セザンヌ『サント=ヴィクトワール山とシャトー・ノワール』 (1904-06年頃)

この他にも美術館で最も人気の高い作品・ルノワールの『すわるジョルジェット・シャルパンティエ嬢』や、セザンヌの『サント=ヴィクトワール山とシャトー・ノワール』、石橋財団の50周年を記念して購入されたジャクソン・ポロックの『Number2,1951』、ゴッホ、ゴーガン、ロートレック、マティス、カンディンスキーなどなど、見どころを絞れないほど「大物」が続きます。

個人的には藤田嗣治や黒田清輝、藤島武二など「日本の洋画」もオススメ。戦前、西洋絵画の影響を受け精力的に制作を行った洋画家たちの高い技術に驚かされます。しかしどこか日本人ならではの空気が込められているようで、海外の芸術家とはまた違った魅力を振りまいているのです。

印象的に展示された女性像

向こうに見える魅力的な絵に吸い寄せられるように次の展示室へ・・・

次の展示室へ目をやると、印象的な女性像が真正面に目に入り、吸い寄せられるように移動してしまう“しかけ”が配されていたり、作品が最も美しく見えるよう、展示室の壁の色を全て塗り替えるなど、来場者の心に訴えかける演出もいっぱい。長期休館に入るからこそ実現したブリヂストン美術館の『ベスト・オブ・ザ・ベスト』。しっかり目に焼き付けたい展覧会です。


<DATA>
ブリヂストン美術館
住所:東京都中央区京橋1-10-1 
TEL:03-5777-8600(ハローダイヤル)
入場料:大人800円/大・高生500円/中学生以下無料
*リピーター割引あり
*2015年3月17日(火)~3月31日(火) 学生無料ウィーク
営業時間:10:00~18:00(祝日を除く金曜日は20:00まで)
※最終入館は閉館の30分前まで
定休日:毎週月曜(祝日の場合は開館。2015年5月18日(月)より長期休館)
アクセス:JR『東京』駅 八重洲中央口より徒歩5分

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