閉経後の不調……女性ホルモンの減少が原因で起こる心身の変化
閉経を「女性としての新たな人生のスタート」と捉えて、人生を楽しんでいきましょう!
美容面では、肌の弾力が失われてしわやしみが目立つようになること、脂肪の分解がされにくくなり、太りやすくなることなどが挙げられます。健康面では、関節の痛みや肩こり、骨粗しょう症、乳がんや子宮体がん、卵巣がん、生活習慣病などのリスクも高まるといわれています。
体の状態が劇的に変化するため心の状態も不安定になり、憂うつやイライラ、不安などの心のトラブルが生じる方も少なくありません。
体に合わせて心も変化を! 閉経前も後も「そのときしか味わえない人生」
閉経前は月経に沿った生活を送らざるを得ないものですが、閉経後は月経から解放されるため、「真の自分らしさを追求できる自分に生まれ変われる」と捉えることもできます。冒頭に挙げたような不調に悩まされることも事実ですし、老化による体力の衰えや疲れやすさも感じやすくなるでしょう。でも、だからこそ「人生は有限である」と実感し、自分の体と人生を慈しみ「大切に使っていきたい」という思いも生まれるのではないでしょうか。
今、体験していることは、そのときの自分にしか得られないものです。失ったものばかりを数えて生きるのは、とてももったいないこと。限りある人生の時間を大切にし、「今だからこそ、自分らしい毎日を過ごそう」と思えるように行動していきましょう。
「どうせ○○」と諦める前に! 自分らしい楽しみ方を見つける方法
閉経後の体は、無理がきかなくなっていきます。だからこそ、自分の心身の声を聞くことが大切です。ポイントは、「なんとなく体がそれを求めているようだ」「なんとなく心がそれを拒否しているようだ」といったサインに気づくこと。できる限り心身の要求に沿って動き、不快に感じていることからは距離を置くようにしてみてください。すると、自分が心から求めるものを選択しやすくなっていきます。たとえば「どこかでリフレッシュしたいが、出かけた先で疲れている自分しか想像できない」という思いを覚えた場合、「私の心身が真に求めているものとは?」と、自分の体に問いかけながら生活してみましょう。すると、「自分の体がしなやかに動くようにしたいのかもしれない」といったサインに気づくことができるかもしれません。この気づきを基に、ジムの体験レッスンに参加してみたり、ハイキングに出かけてみたりして体を動かしていくと、自分にフィットする人生の楽しみ方が見つかるかもしれません。
こうして心身が求めるものにたどりつくと、自分が心から満たされていることがわかります。あんなに重かった体がとても軽くなり、体の中からエネルギーがあふれ出してきます。そのため、今までは疲れて手が付けられなかった家事や仕事にも、エネルギーを向けることができます。
閉経後に気持ちが晴れず、悩まれている方へ
閉経後に「気持ちが晴れない」「毎日に張りがない」「心配事が多くて老後が不安」……という気持ちを覚える場合、ぜひ上記で紹介したような方法を試してみてください。心身が本当に求めるものにたどりつくと、心の底からエネルギーが湧き出します。閉経を迎えて「自分の人生は有限である」と実感するからこそ、「心身が本当に得たいものに出会いたい」という意欲が湧き、限りある人生を存分に生かし、楽しんでいきたいという思いが生じます。
閉経期の今、元気をなくしている方は、現在の自分に合わないものばかりを行っているか、閉経期の今の自分が真に求めているものにめぐり会えていない可能性があります。ぜひ自分の心身とじっくり対話をしながら、それを見出していきませんか?