ワイン

脱伝統!スペイン発の青いワイン「Gik(ジック)」

父の日のプレゼントにお酒を考えている人へ、カラーコーディネーターの松本さんが今回紹介してくれたのが、見た目にも涼やかな青いワイン「Gik(ジック)」。包みを開けたらきっと驚きますよ。

松本 英恵

執筆者:松本 英恵

カラーコーディネートガイド

 
Gik青いワイン

おしゃれな犬のラベルが印象的


お酒は父の日のプレゼントの定番のひとつ。お好みの銘柄のビールや日本酒、ウィスキーなども喜ばれますが、今年は意外性のあるお酒を贈ってみませんか?

私のイチオシは、スペイン発の青いワイン「Gik(ジック)」。鮮やかなブルーの美しさもさることながら、レッドオーシャンであるワイン業界で、競争相手のいないブルーオーシャン戦略で成功を収めたストーリーは、仕事熱心な夫へのプレゼントにぴったりです。

 

 

インディゴの鮮やかな青の秘密

 
ワイン,グラス

注ぐとより青が映えて美しい


一般的に赤ワインは、ぶどうの皮の色が濃い「黒ぶどう」を皮がついたまま発酵させ造られます。一方白ワインは、ぶどうの皮の色が淡い「白ぶどう」をつぶし、皮や種を取り除き果汁のみを醗酵して造られています。

この青いワイン「Gik」は、スペイン、フランス2カ国のさまざまな畑で穫れた、黒ぶどうと白ぶどうを独自の手法でブレンドし、ぶどうの皮に含まれる色素「アントシアニン」と食品添加物として認められている「インディゴ・カルミン」という着色料を加えて、鮮やかな青色を再現しました。
 

Gik(ジック)のブルーオーシャン戦略とは?

青いワイン「Gik」を開発したのは、グラフィック・デザイナー、DJ、マーケティングや経営の専門家、情報学のエンジニアといった、全員が20代のグループ。彼らはバスク大学で2年間研究を重ね、2015年にスタートアップ企業を立ち上げ、「Gik」の開発にたどり着きました。

スペインにおいて、ワイン醸造は歴史ある産業で、伝統的であることが重視されています。しかし彼らは、従来のワインではない新しい飲料を開発し、音楽やアートなどさまざまな分野のクリエイターにインスピレーションを与え、飲む人にも自由な発想を持ってもらいたいと考えているそうです。
 
ラベル

ラベルにもデザイナーならではのこだわりが感じられる

 

青いワインGik(ジック)の楽しみ方

 
スペインでワインとして認められるのは、赤、白、ロゼのみ。通常ワインのアルコール度数が10.5%~14.5%であるのに対し、「Gik」は11.5%とやや低めです。そのため、「Gik」はワインとしてではなく「他の酒類」として販売されています。

「Gik」はノンカロリーの甘味料を配合しているので、酸味よりも甘みが強くさっぱりとした口当たり。甘口の白ワインのような感覚で味わってもよし、アルコール度数が物足りないのであれば、ジンやウォッカを加えてカクテルのような楽しみ方もできます。

これまでのワインとは異なる新しいコンセプトのアルコール飲料なので、肉料理には赤ワイン、魚料理には白ワインというような一般的なルールにとらわれず、楽しんでみてください。

 

DATA
Gik|青いワイン
 
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。
※メニューや料金などのデータは、取材時または記事公開時点での内容です。

あわせて読みたい

あなたにオススメ

    表示について

    カテゴリー一覧

    All Aboutサービス・メディア

    All About公式SNS
    日々の生活や仕事を楽しむための情報を毎日お届けします。
    公式SNS一覧
    © All About, Inc. All rights reserved. 掲載の記事・写真・イラストなど、すべてのコンテンツの無断複写・転載・公衆送信等を禁じます