31歳からの恋愛相談室:今回の回答者は深爪さん
オトナ女子の恋活・婚活にまつわる悩みにお答えする、その名も「31歳からの恋愛相談室」。今回の回答者は「深爪さん」が担当します。■深爪さんプロフィール エロから社会ネタまで独自の視点から発信!フォロワー数18万人超の大人気主婦アカウント
コラムニスト/主婦。2012年11月にツイッターにアカウントを開設。独特な視点から繰り出すツイートが共感を呼び、またたく間にフォロワーが増え、その数18万人超(2020年2月現在)。主婦業のかたわら、執筆活動をしている。『深爪式 声に出して読めない53の話』『深爪流 役に立ちそうで立たない少し役に立つ話』『立て板に泥水』他著書多数。芸能、ドラマ、人生、恋愛、エロと、執筆ジャンルは多様。
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お悩み:ときめかない、触られたくない男性との結婚を検討しています
■りーこさん(35歳・企画)のお悩み一昨年から婚活を始めました。お見合いで条件の合う方と出会い、何回かデートしています。彼はいい人で話も合うし、結婚にするにあたって障害もなさそうです。
でも、1つ気になることが。彼に近寄られても、まったくドキドキしないのです。それどころか、「勝手に手をつないできたりしないで!」と思ってしまいます。当然、まだ体の関係はありません。
であれば、もっと好きになれる相手を探すべきでは?と思われるかもしれませんが、私は今まで付き合ってきた男性に対しても毎回そのような感情を抱き、身体的接触やお泊りも、なるべく避けてきました。私はもともと男嫌いなのかもしれません。
男性と話していて、欠点が気になると(気が利かない、知識がないなど)、思わずダメ出しをしたり、論破したりしたくなります。とくに仕事のときはそうです。好きになる作家や芸能人もみんな女性なので、精神的には女好きなのかもしれません(恋愛相手として試したことはありません)。
過去に1人だけ、ものすごく好きで、すべてを捧げてもいいと思う男性もいたのですが、付き合うまでにはいたらず。心から好きな人と付き合えたことがないのが、自分の欠点のようにも思います。
婚活の話に戻りますが、こんな私なので、今デートしている彼をやめて次の相手を探すことには、いまいち気乗りがしません。相当気力と根気がいるだろうし、彼ほど条件的にいい人はそういないと思うからです。
自分が慎重すぎて今の生活を変えたくないから、彼の粗探しをしているだけのような気もします。多少勢いをつけて、彼との関係を進めたほうがいいのでしょうか?
アドバイス1:まずは結婚の目的を明らかにすること
私にとって「恋愛」とは「挿入」であり、結婚を決めた最大の理由が「わざわざラブホに出向かなくても大好きな男と隙あらばセックスできる」だったような人間なので、「結婚はしたいが身体は触れられたくない」という状況がいまひとつピンとこないのですが、りーこさんはなぜ、結婚したいのでしょうか。「子供がほしい」「親を安心させたい」「周囲がみな結婚しているから」、どんな理由でも構いません。まずは結婚の目的を明らかにしてみましょう。目的がはっきりすれば、おのずとどのような相手を選べばいいのかが見えてくるからです。
許せない男の欠点として、男性特有の外見的要素ではなく、「気が利かない」「知識がない」といった人格的な部分を挙げているところから判断するに、りーこさんは男嫌いというよりは、単に尊敬できない人間が好きになれないだけなのかもしれません。
「夫婦関係は愛情がなくなっても維持できるが尊敬の念がなくなったら終わり」が持論なのですが、逆にいえば、恋愛感情がなくても尊敬の念さえあれば、夫婦関係は続けられるとも考えています。なので、どうしても「結婚」をしたいと思うのなら、人間的に敬える相手を選んだ方がいいと、私は思います。
また、「トキメキを感じないような男性と結婚していいものか」とお悩みのようですが、こと結婚に関して言えばトキメキを感じないのはむしろ利点かもしれません。
私もその典型だったのですが、恋愛結婚の場合、たいていの人がラブラブチュッチュと頭がアッパラパーの状態で婚姻届けに判を押してしまうので、我に返ったとき「思ってたんと違う」と大きな後悔が押し寄せがちです。しかし、トキメキがなければ、終始冷静に結婚を考えられます。
アドバイス2:恋愛感情が持てないのから、100%打算でいくのもアリ
恋愛感情が持てないのなら、100パー打算でいきましょう。条件出しして、自分にピッタリなのはどんな相手かを具体的に考えます。家電を選ぶ感覚です。たとえば、冷蔵庫を買うときには「容量は500リットル以上」「両扉開き」「色は黒一択」と条件を考えるように、「年収は500万以上」「動物好き」「事後に股を拭いてくれる」など好みの男性のスペックをノートに書き出すのです。
もしリストが100にも200にもなってしまったら、「絶対に妥協できない条件」を蛍光ペンでマーカーして、それだけをクリアしていればオッケーと考えればだいぶハードルは下がります。
アドバイス3:結婚後の不満は、顔が好みだと許せることもある
ちなみに、これは非常に個人的な意見なのですが、「絶対に妥協できない条件」の中には、ぜひとも「顔が好み」を入れていただきたい。一緒に暮らし始めれば「トイレのフタがいつも開けっぱなし」といった些細なことから「家では常に全裸」のような重大事案に至るまで、大なり小なりさまざまな不平不満がかならず出てきます。そんなとき、相手が好みの顔であればなんとなく許せてしまいますが、生理的に無理な顔面を持つ生物だと、許すどころか殺意が湧いてしまう可能性も。人間中身が大事といいますが、こと一生の伴侶という意味では顔が重要なのです。
さて、「彼ほど条件的にいい人はそういない」とおっしゃっていますが、上記を踏まえてもなお、今デートしている彼は、りーこさんの望む男性でしょうか? もしそのようであれば、もうガンガン関係を進めた方がいいと思います。なんなら明日にでも婚姻届けを片手に役所にヘッドスライディングしてもいいくらいです。「いや、それはあまりにも急」ということであれば、お試し期間として同棲をおすすめします。
ただ、同棲は、経済面や家内労働の負担は結婚と変わらないのに法的拘束力がなく、我慢を強いられる必要がないため、前夜に性器のコミュニケーションを図っていても、翌朝いきなり「他に好きな女ができた」と出ていかれる危険性があります(実話)。「ダラダラと惰性で続けて気が付けば早10年。突然、一方的に別れの宣告を食らう」みたいな地獄を味わわぬよう、3カ月など、きっちり期間を決めて試した方が安全です。
アドバイス4:「結婚=尊敬できる男性との高め合う共同生活」と考えてみては
りーこさんには、もしかしたら「結婚は大好きな人とするもの」というイメージがあるのかもしれません。でも、結婚にはさまざまな形があります。りーこさんにとっての結婚は「ときめく男性とのラブラブチュッチュな生活」ではなく、「尊敬できる男性との高め合う共同生活」と考えてみてはいかがでしょうか。お互いに高みを目指しながら充実した毎日を積み重ねていく。そうするうちに、いつしかきっと彼がりーこさんにとって“心から好きな人”になるのではないかと、私は思うのです。■関連記事
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