定年・退職のお金

お金が少ない!年金が少ない!と老後が不安になったときはどうする?【動画で解説】

一言に「老後のお金が足りない」といってもその状況はさまざまです。本当に貯蓄額が少ない、「お金がない」と思っているだけ、老後に必要と思ってる額に貯蓄が追い付いていない、年金は当てにできるほど支給されないんだろうと思っている……など。では「お金がない!年金が少ない!」と思ったときに、まず実行していただきたいことをお伝えします。

小山 智子

執筆者:小山 智子

50代のお金プラン・相続ガイド

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<目次>
一言に「老後のお金が足りない」といってもその状況はさまざまです。本当に貯蓄額が少ない、「お金がない」と思っているだけ、老後に必要と思ってる額に貯蓄が追い付いていない、年金は当てにできるほど支給されないんだろうと思っている……など。

では「お金がない!年金が少ない!」と思ったときに、まず実行していただきたいことをお伝えします。
 

「老後のお金が足りない」と不安に思ったときには、どうする?

「お金がない」と不安に思う要因の多くは、いろいろな場所にお金が散らばっていて、自分が使えるお金がいくらあるのか認識できていないことにあるのではないでしょうか。

そこで、自分に合った管理方法で、使えるお金の見える化が必要です。お金の管理はメンドクサイ、管理がニガテといった方でも、次に紹介する方法を使えば、お金があるのかないのか、ひと目で管理できるようになります。

(1)散らばったお金を見つける
家中の棚、引き出し、脱衣所、車の中、カバンの中など、あらゆる場所にある散らばったお金を一カ所に集めましょう。お金管理にはコインケースを使います。集まったお金をどんどん入れていけば、計算しなくてもいくらあるのかすぐにわかります。小銭は必ずコインケースに入れる習慣をつけましょう。そして、ある程度貯まったら、預金します。また、通帳と保険証書なども見つけておきましょう。
 
(2)使えるお金の見える化をする
通帳と保険証書の残高がいくらになっているか確認します。ノートを用意して、下記のような表を作ります。
預金管理表

預金管理表


・通帳
昨年の1月1日の預金残高を左側へ記入します。同じ通帳の今年の1月1日の預金残高を右側へ記入します。複数の通帳があるときは同じことを繰り返します。

・保険証書
貯蓄タイプの保険が対象になります。例えば、学資保険、低解約返戻金型終身保険、変額保険などです。1年間で支払った保険料を書いていきます。
 
全て書き出し、合計を計算しましょう。

1年にたった1回書き出して計算するだけで、年間の預貯金の状況がひと目でわかるようになります。

【ガイドが動画で老後のお金不安の解消方法を解説します】

 

年金が少ないと不安に思ったときの対策

続いて、「年金が少ない」と不安に思ったときは、まず年金はいくらもらえるのか、正しい数字を把握することが基本です。
 
(1)もらえる年金のチェック
年金受給額は、ねんきん定期便、もしくは、日本年金機構ホームページのねんきんネットで確認をしましょう。

●年金機構からの郵送物で確認する方法
【1】ねんきん定期便でチェックする方法
日本年金機構より、毎年誕生月に自分の年金記録を記載したねんきん定期便が送られてきます。50歳未満の方の場合は加入実績に応じた年金額、50歳以上の方の場合は60歳まで現在の加入状況だったと仮定した年金額がわかります。

●パソコン・スマートフォンで確認する
【2】ねんきんネットでチェックする
ねんきんネットの登録で自分の年金記録の確認ができます。また、条件を設定して、将来受け取る年金の見込額を試算することができるので、年金をいくらもらえるのか不安がある方はこちらで試算してみるといいですね。利用開始には、ユーザIDの取得のために、基礎年金番号、メールアドレスの登録が必要です。

【3】マイナポータルからチェックする方法
マイナポータルからねんきんネットを利用することができます。利用開始には、マイナンバーカードを利用してマイナポータルへ利用者登録をします。ねんきんネットと連携手続きしメールアドレスを登録します。マイナポータルからねんきんネットを利用する場合、ユーザIDの取得が不要とされています。

詳しくは日本年金機構のホームページをご覧ください。

(2)国民年金の未納期間のチェック
国民年金保険料の未納期間があると、老後に「老齢基礎年金」を受給するために必要な「受給資格期間」が不足するかもしれません。老齢基礎年金を受給するためには原則10年の加入が必要です。不足した場合は老齢基礎年金の受給ができません。
 
老齢基礎年金の年金額を計算するときに、保険料免除・納付猶予の承認を受けた期間がある場合は、保険料を全額納付した場合と比べて年金額が低額となります。また、納付猶予になった期間は老齢基礎年金額には反映されません。受給する老齢基礎年金額を増やしたいという場合は、国民年金保険料の免除や納付猶予になった国民年金保険料を後から納める(追納する)必要があります。この追納する制度はご自身で手続きを行う必要があります。
 
また、加入していたはずなのに未納になっている場合もあるかもしれませんので、年金記録の確認をしましょう。明確な数字の把握をして、一歩進んだ計画を立てていきましょう。
 
不明な点は、お近くの年金事務所で確認をしましょう。

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