最大の「敵」=停電
APC社のUPS(無停電電源装置) |
先にご紹介したYさんによると、雷に起因するPCの故障でもっとも多いのは、実は「停電によるHDDのクラッシュ」だそうです。とくに、データアクセス中に停電が起こると、HDDは一瞬で使い物にならなくなってしまうことがあります。
このような場合、HDD以外のパーツはえてして「無事」です。HDDを交換すればPCは使えるようになりますが、それだけに、大事なデータが消えてしまうことのショックは大きいものがあります。
UPSで停電に備える
法人、およびひんぱんに停電が起きるような地域に住むユーザーであれば、無停電電源装置(UPS)の導入を考えましょう。UPSは、停電が起きた際、内部バッテリーを使って、PCや周辺機器に一時的に電源を供給する装置です。これにより、急な停電によるトラブルを防ぐことができます。
ただし、安価な製品では、電源持続時間は3~5分程度。この間に、手動でファイル保存や終了処理を行えない場合もあります。そこでUPSには、トラブル発生時に、PCの終了処理を自動的に行うアプリケーションが付属しているのがふつう。これさえあれば、HDDクラッシュも防げる上、作業中のファイルも最新の状態で保存できます。
最近のUPSは、PCのUSBポートに接続して使用するのが一般的。価格は10,000円強からあり、APCやオムロンから販売されています。
地球温暖化と異常気象が叫ばれる昨今、さまざまな雷被害への備えは、十分にしておきたいものです。
関連サイト
●APC:UPS●オムロン:UPS
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