電話線も危ない!
ある県庁所在地でPCサポート業を営むYさんによると、「雷被害は増加傾向にある」とのことです。
Yさんのサポート受けているNさんは、モニタとPC本体を同時に故障する事故に遭いました。本体はM/Bの制御チップが完全に故障、他のパーツは無事だったため再利用できましたが、モニタともどもリニューアルを余儀なくされたそうです。
このように、電源経由で被害を受けるのはPCだけではありません。電源に接続されているモデムやルーター、ハブなどが被害を受けますし、他の家電機器も同様です。
また、「雷サージ」は電力線だけでなく、電話線やTVのアンテナ線経由でも伝わります。実は筆者も、落雷被害でCATVモデムが壊れたことがあります。現実には、PC本体よりも、こうしたネットワーク機器が壊れる例の方が多いのです。
もちろん、これらの機器とイーサネットケーブルで接続されていれば、PCに被害が及ぶこともあります。TVアンテナ線の場合は、PCとの間に他の機器がありませんので、「雷サージ」は直接PCに伝わってしまいます。
雷サージを防ぐには
エレコム製の雷ガード機能搭載タップ(T-Y053DA) |
しかし、外出中に天候が変わることもありますから、この方法は現実的ではありません。手軽な方法は、コンセントに雷ガード用(過電圧対応)のタップを取りつけること。1~2個口の安価なものから差込口数の多い電源タップまであり、これらは、600円~2000円程度で入手できます。
ただし、タップによって耐えられる電圧に差があります。耐性を超える電圧がかかれば(めったにありませんが)、タップ機器自身が壊れてしまいます。予算と相談しましょう。また、タップでは TVアンテナ線経由の「雷サージ」は防げませんので、「抜く」という方法も併用しましょう。
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