複数あるDDR3
しかし、同じ DDR3 SDRAM でも、複数の種類があります。それは、メモリクロック(周波数)による違いです。メモリクロックが速いほど、データが速い速度で転送でき、PCのパフォーマンスが良くなります。DDR3 SDRAM には、現在まで、以下の種類があります。主流は、DDR3-1333です。
- DDR3-800(PC3-6400):メモリクロック 400MHz
- DDR3-1066(PC3-8500):メモリクロック 533MHz
- DDR3-1333(PC3-10600):メモリクロック 667MHz
- DDR3-1600(PC3-12800):メモリクロック 800MHz
- DDR3-2200(PC3-17600):メモリクロック 1100MHz
- DDR3-2300(PC3-18400):メモリクロック 1150MHz
- DDR3-2400(PC3-19200):メモリクロック 1200MHz
例えば、NEC VALUESTAR の2012年春モデルでは、Wシリーズと Lシリーズが、デスクトップ機でありながらノートPC用のメモリを使用しています。セパレート型のLシリーズが DDR3-1333対応です。
富士通のFMV ESPRIMO の春モデルでは、全機種が DDR3-1333メモリを使用しています。
DDR3-1333のメモリモジュールをDDR3-1066対応のPCに増設しても、問題なく動作します(動作クロックは DDR3-1066 の速さに落ちます)。ただし、この逆を行うと、定格よりも高いクロックでモジュールを動かすことになります。この場合、PCは不安定になるか、動かなくなりますので、これまた要注意。
効果てきめん!メモリ増設の効果
Page1:メモリ増設前にカタログを見る
Page2:いくつかあるメモリの種類
Page3:メモリクロックに注意