バリ島

バリ島の物価は意外と高い?日本と比較【2018年版】

観光地であるバリ島はホテルやレストランが続々と新しく登場、好景気に伴い物価も上昇している印象があります。今回はバリ在住のガイドが、バリでのタクシーや飲食店、水やお酒などの物価を、日本の物価と比較しながら紹介します。【2018年版】

プトゥ ヒロミ

執筆者:プトゥ ヒロミ

バリ島ガイド

物価が上昇? 2018年バリの物価・旅行にまつわるお金事情

観光地であるバリ島はホテルやレストランが続々と新しく登場、好景気に伴い物価も上昇している印象もあります。バリ島と日本の価格を比較してその実態を探ります。
 

タクシーや車のチャーター料金は日本より安い

taxi

バリ島で信用おけるブルーバードグループのタクシー

バリ島では電車やバスなど、公共の交通手段が整っていないため、タクシーを利用したり、旅行会社の車のチャーターを利用して島内の観光地へ移動することになります。

信用度が高いブルーバードグループのタクシー料金は初乗りが7000ルピアで1kmごとに6500ルピアが加算されます。3キロの移動と計算すると2万ルピアですが最低利用料金が3万ルピア(日本円で約230円)です。初乗り料金でざっくり比較すると、日本のタクシー料金の約2割以下ではないでしょうか?

ここ数年、タクシー料金はそれほど値上がりはありません。バリ島は暑いので炎天下を歩くのは危険、街中のちょっとした移動にタクシーを使うのが便利です。

観光地巡りをする際の移動手段でオススメは日本語ガイドとドライバーが一緒の車のチャーターサービスです。効率よく移動できて、安心して観光を楽しむことができます。大手旅行会社の主催する車のチャーターの料金相場ですが、6人乗りの車、8時間の借切りで6000円から8000円くらい、価格の差は保険への加入があるかないかだと思います。

日本で同じ条件で専用車を借りたら、8時間8000円~1万6000円くらいはかかるのではないでしょうか(Justavi参考)。ただし、日本は公共交通機関が発達しているので、車を利用した観光はあんまりないかもしれませんね。
 

ビールやワインなど、お酒は日本の方が安い

インドネシア全体ではイスラム教徒の人口が多く、バリ島ではヒンドゥー教徒の割合が一番多いのですが、イスラム教では飲酒が禁じられており、お酒に関して税金の掛け率が容赦ないと感じています。

輸入物の洋酒は日本で買う2~5倍以上の価格なので、お酒好きの方は滞在中、現地生産のお酒を飲むのが無難だと思います。現地生産のお酒は種類は少ないのですが、ビールを始め、バリ島で製造されているワインやウイスキーについても、手軽な価格で、味もまあまあ悪くないと思います。
beer

ビンタンビールがバリ島を代表するビールです

バリ島は年中暑い気候でのどが渇くので、ビールが一番消費されていると思いますが、中でもビンタンビールはビールの代名詞となっているほど人気です。日本人が良く利用するクタ地域のパパイヤスーパーでの購入価格はビンタンビール大瓶が3万3600ルピア(日本円約258円)です。レストランなどで飲む場合、利益分が乗りますので、例えばツーリスト向け高級レストランでしたら、ビンタンビール大瓶が6万5000ルピア(日本円約500円)から8万ルピア(日本円約615円)と、地元のビールは日本で飲むビールよりも同じか若干高いくらいでしょうか。地元の人向けのワルンなどでは3万5000ルピア(日本円約270円)なので、ビンタンビール大瓶の価格でその店の価格帯がわかりますね。

食事と共に楽しみたいワイン、輸入されたワインは少なくても日本の2倍以上の価格で売られています。日本で600円ほどのワインが2000円でしたら考えてしまいますよね。ワインのオススメは1994年からバリ島でワインを製造している「ハッテンワイン」です。バリ島唯一のワイナリーで、バリ島内でブドウの栽培から製造までを行っています。バリ島内のレストラン、ホテル、ヴィラでは必ずメニューに登場しているのではないでしょうか。赤、白、ロゼと種類がありますが、価格は750ミリリットルが22万ルピア(日本円約1700円)から。
drum

2012年Spirit International Prestige (SIP) Awardsで金賞を受賞しています

ウイスキーはタバナン地域で製造されているドラムというプレミアムウイスキー、黒と緑のラベルがありますが、緑ラベルがまろやかで飲みやすいと思います。価格は700ミリリットルが34万ルピア(日本円約2600円)なので、お土産としても喜ばれそうです。

お酒に関しては、日本は種類も多くて安いので、バリ島在住者からしたら羨ましい限りです。
 

外食はどちらが安い?

ワルン飯

デンパサール地域のワルンで写真の盛り合わせが日本円で約190円

食材に関しては、市場などで買えばバリ島の方が安いのですが、外食となるとどこで何を食べるかで違ってきます。地元の人が食べるメニューをワルン(街中のローカル向けの食堂)で食べるなら、日本よりも安く食事をすることができます。ナシチャンプルと呼ばれるご飯とおかず週類の一皿は1万5000ルピアから2万5000ルピア(日本円で約115円から190円)なので、ドリンクと合わせても一回の食事代は300円程度で済みます。食材などが値上がりをしているので、5年前と比べるとナシチャンプルの価格は約5000ルピア(日本円で約35円)くらい上がっているようです。

同じナシチャンプルでも、ホテル内のダイニングで食べれば、肉料理が増えて内容はもっと充実しますが価格は約3倍ほど高くなります。
ビーフバーガー

サヌール地域の小洒落たカフェ風レストランでビーフバーガーが6万5000ルピア(日本円で約500円)

極端な例ですが、最近、流行しているビーチクラブなどに行けば、お酒も飲んで食事もすれば一人当たり予算は1万円くらいは用意しておけないと楽しめないでしょう。バリ島は観光地なので、ローカル料金とツーリスト料金の差がものすごくあります。ツーリストが行くようなレストランで比較的なリーズナブルなレストラン、例えばサヌール地域やウブド地域では、ランチで一人当たりの食事単価は食べ物とドリンクを合わせて8万ルピアから10万ルピア(日本円で約615円から770円)くらい、スミニャックのペテテンゲットのお洒落なレストランでしたら、ディナーだったら食事とお酒を含め、一人当たりの食事単価は25万ルピアから50万ルピア(日本円で約1900円から3800円)はするので、比べたらむしろ日本の方が安いかもしれません。
 

水は買うもの。バリ島では無料ではありません

日本で暮らしていると水道から出てくる水は無料で、いくらでも飲める感覚と思いますが、バリ島では水道水は飲むことができません。飲み水は買うものです。
aqua

1500ミリリットルで6000ルピア(日本円で約46円)

韓国料理のレストランは除き、ワルンやレストランなど、水は別途に注文する必要があり他のドリンクと同様です。無料と有料の差は大きいですね。もちろん水道料は払っていると思うので、厳密には無料というわけではないと思いますが、自由にいくらでも飲める日常に慣れているとバリ島で水を買うのは違和感があるかもしれませんね。
 

スパ・マッサージはバリ島が安い

スパ

ローカル向けの激安店から旅行者向けの高級スパまで幅はあります

バリ島のマッサージはアロマオイルを使ったマッサージが主流ですが、オイルを使わないローカル向けのマッサージ店の価格は60分で10万ルピア(日本円で約770円)というところもあります。この価格は地元の人向け、場所もそれなりでサービスもとりわけ良くはないですが、安いことが優先なら十分に満足出来るレベルだと思います。旅行者向けの街中のスパやサロンだと価格は60分で20万ルピア(日本円で約1500円)くらいから、ホテル内の高級スパだと最低でも60分で60万ルピア(日本円で約4600円)くらいからです。
スパ

高級スパはそれなりのファシリティー、使っているプロダクツも違います。バリ島ならではの贅沢な空間を満喫するのも旅の醍醐味

トータルで癒しも必要とあれば、この価格であれば高級スパで極上体験をした方がお得だと感じるかもしれませんね。何にしても日本よりもリーズナブルな価格でマッサージ体験ができるのは間違いありません。



5年前と比べると、全体的に物の価格が上昇している感じがありますが、物が豊富で豊かになり、生活の水準や便利さも以前と比べると整ってきている実感もあります。バリ島の海上高速道路の開通、空港周りの立体交差の開通など、交通量の増加に伴う渋滞を緩和する設備も整ってきており、生活もしやすくなっていますし、移動時間が短縮された観光地もあると思います。10年前に比べれば、バリ島はなんでも日本と比べると断然安い、というイメージはなくなりつつあるのかな、と感じています。

(※情報は2018年10月現在)
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。
※海外を訪れる際には最新情報の入手に努め、「外務省 海外安全ホームページ」を確認するなど、安全確保に十分注意を払ってください。

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