その音質を体感する
さて、HDC-1.0は、以下のラインナップで販売されています。価格はオープンですが、家電店などでの実売価格も紹介します。HDC-1.0をスピーカー、アンプと組み合わせる |
さて、今回お借りできたのはHDC-1.0の単体のみ。しかし幸いにして、筆者の自宅にはオンキヨー製のAVセンター(アンプ)TX-SA504とスピーカーシステムのD-057シリーズがあるため、これらをつなげて検証しました。TX-SA504は、HDC-1.0の付属リモコンで問題なく操作できました。再生は、アンプの画面を点灯しないなど、できる限りノイズ発生要因をのぞいた「Pure Audio」モードで試します。
注:一般に、スピーカーは同じ会社・シリーズのものを揃えた方が、音のバランスがよいといわれています。
AVセンター上にHDC-1.0を乗せてみた(本来はこういう設置法は好ましくない)、茶色の機器はスピーカー |
あくまで筆者の感想ですが、デジタル出力(S/PDIF)の場合は、他のサウンドチップを使った製品と大きな違いは感じられませんでした。
しかし、アナログ2チャンネル出力の場合、心持ち、音が「温かい」気がします。オンキヨーの運営するe-onkyo music storeで配信する、24bit/96kHzによる高音質な音楽では、音楽CD(16bit/44.1kHz)と比べると、音が深く、くっきりと出るのが特徴です。反面、デジタル出力だとやや「音の角が立った」ような印象を受けますが、アナログでは、この角がほどよく取れた感じを受けました。とくに、管弦楽曲における管楽器の響きに感じられます。オンキヨーも、アナログ出力で楽しむことを推奨しているようです。
もちろん、もっと高性能な機器・環境で比べれば、さらに違いが出た可能性もあります(筆者のオーディオルームは約6畳の広さ)。
オンキヨーでは、HDC-1.0を購入したユーザーに、高音質の音楽を楽しめるよう HD Sound 20曲プレゼントを実施中です(4月30日まで)。PCでTV番組を視聴・録画するのが当たり前の時代、ならば、音楽専用のPCもあってよいはず。HDC-1.0と今後のオンキヨーの製品展開に、ぜひ注目したいところです。
この「音」はスゴイ! オンキヨーのPC:HDC-7の記事
サウンドカードでPCの音質を良くしよう:SE-90PCIの記事
関連サイト
●オンキヨー●HDオーディオコンピュータ
●KM-1W(ワイヤレスキーボードとレーザーマウス)
●AVセンター:TX-SA504
●スピーカーシステム:D-057シリーズ
●e-onkyo music store
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