静音性高めた内部
HDC-1.0の内部を見てみましょう。ケースを開ける際に気づくのは、やはりアルミ製ボディのしっかりしたつくりです。ふつうのコンパクトサイズPCと比べると、素材のよさと頑丈さがわかります。内部で目立つのは、CPU冷却のためのダクト。これが背面のファンと接続されています。また、左上の光学ドライブ上には斜めに黒いテープが貼られています。また、内部のところどころに黒いものが見えますが、振動によるノイズを防止するための防振ゴムです。HDC-7にも同じ工夫がされていましたが、細やかな配慮ですね。これらのつくり込みで、動作時約22dBの静音性(図書館内部程度の騒音)を実現しています。
CPUの熱をダクトで排気、静音性を高めている |
さて、オーディオPCとしての性能を決めるサウンドカードが、下の画像です。同社のSE-90PCIをベースにしたものではありますが、入力機能が加わったため、コンデンサの数はかなり増えています。左右のチャンネルの間に銅バスプレートを配置するなどで、音質を向上させているのは相変わらず。
オンキヨー自慢のサウンドカードを内蔵 |
また、カードと隣接する光学ドライブとの間に防振ゴムをはさんであるなど、これまたノイズ防止のための工夫が見られます。このあたりの音響メーカーとしてのこだわりは、大いに評価できるところです。
なお、内部のミニPCIスロットが空いていますので、無線用カードを取りつけることもできます。しかし、サウンドカードに隣接しているので、ノイズが起きる可能性も。ここは、空いたままにしておくのが無難でしょう。
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