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すぐわかるCPUの秘密 その内部は?(2ページ目)

進化を続ける、PCのCPU。クロック周波数のほかにも、その性能を判断する基準があります。今回は、小さなCPU内部にどんな秘密が隠されているかについて述べてみます。

大島 克彦

執筆者:大島 克彦

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CPUの内部はどうなっている?

前ページで「デュアルコア」「シングルコア」という言葉が出てきましたが、これはどういうことでしょうか。

「コア」(核=Intel社のCPUブランド名ではなく一般名詞)は、CPU内で実際に演算を行う回路部分のことです。「3.20GHzのPentium 4」と言う場合、「3.20GHz」の速さで計算を行うのが、このコア部分です。

デュアルコアCPUは、1つのCPU内に2つのコアを乗せた構造をしています。下図のように、デュアルコアCPUは、1つのCPU(緑線内)に2つのコア(青線内)と2つの2次キャッシュメモリ(赤線内)という構造になっています(Athlon64 X2の場合)。

デュアルコアCPU
デュアルコアCPUは、内部に2つのコアを持つ


当然、1つのCPU内に1つのコア、1つの2次キャッシュを持つのが、シングルコアCPUです。ちょうど、上図を水平方向に半分にした構造です。

デュアルコアCPUは、CPUを2つ持っているのと同じで、音楽CDからPCにファイルを取り込みながらTV番組の録画を行うなど、負担のかかる処理を軽快に処理することができます。

今後のCPUの進化の方向は、クロック速度を上げていくよりも、コア数を増やすという方向に進むことは間違いありません。Intel社は、2007年には4コアのCPU(開発名・Kentsfield=ケンツフィールド)を出荷するとしています。

「2次キャッシュ」って何?……>>NEXT


Page1:最近のCPU事情
Page2:CPUの内部構造
Page3:速さの秘密、キャッシュメモリ
Page4:Intel、AMD、それぞれの特徴
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