預金・貯金

脱・貯まらない人!賢い貯金方法と理想的な支出の割合って?

浪費しているつもりはないのに、給料日前には残高がほとんど残っていなくて、貯金なんてとてもできない……。そんな悩みを抱えている人は、意外と多いもの。でも周りを見てみると、自分とそれほど給料が変わらないのに、着実に貯金を増やしている人もいるのです。お金が貯まらない人は単に「お金を貯めるルール」を知らないだけ!一人暮らし、共働き夫婦、子どもがいる夫婦など、ライフスタイルで理想的な家計バランスと貯金の割合は違います。これらを把握して今こそお金を貯めるルールを身に付けましょう。

執筆者:All About 編集部

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賢い貯金方法とは?少ない給料でもお金を貯めるコツ

浪費しているつもりはないのに、給料日前には残高がほとんど残っていなくて、貯金なんてとてもできない……。そんな悩みを抱えている人は、意外と多いもの。でも周りを見てみると、自分とそれほど給料が変わらないのに、着実に貯金を増やしている人もいるのです。お金が貯まらない人は単に「お金を貯めるルール」を知らないだけ! 今こそお金を貯めるルールを身に付けましょう。
今こそお金を貯めるルールを身に付けましょう

今こそお金を貯めるルールを身に付けましょう

 

一人暮らしの20代で貯金がない人はなんと60%以上!

ここに興味深いデータがあります。金融広報中央委員会が発表した「家計の金融行動に関する世論調査【単身世帯調査】(2017年)」によると、20代で貯金がない人は61.0%、30歳代は40.4%、40代では45.9%という結果になっています。

でも、「貯金できないのは自分だけじゃないんだ!」と安心するのは禁物です。20代など若いうちはあまり意識をしないかもしれませんが、歳を取るにしたがって結婚、出産、教育費、住宅購入など、お金がかかる事態が次第に発生します。そんなときに貯金がなければ、家族のライフプランを描くことすらできなくなってしまうのです。
 
お金を貯める方法は大きく3つの方法があります。

①  収入を増やす
②  支出を減らす
③  ①と②を併せて行う

 
まず、①の収入を増やす方法は、資格を取得して社内でキャリアアップしたり、転職や副業などで叶えることもできますが、すぐに実践に移すのは現実的ではないかもしれません。

世の中が好景気と言われている反面、給与は増えず物価が上昇している今は、家計の基礎体力を強くすることが大切です。そのため、まず②の支出を減らして、貯金できる金額を洗い出すのが、「お金を貯める」ための第一歩となります。
 

支出を把握して家計バランスをチェックする

お金が貯まらない人の悪い習慣の一つとして、「毎月何にいくら使っているかがわからない」という特徴があります。まずは、毎月の支出の整理から始めましょう。

家計管理は家庭がある世帯だけでなく、一人暮らしや、大学生や高校生だとしても考え方は同じです。「毎月何にいくら使っているか」をあぶりだしてみることが大切なのです。

まずは1カ月分の支出の中身を整理してみましょう。支出には、住居費や通信費など、毎月決まった金額の「固定費」と、食費や日用雑貨費など決まっていない金額の「流動費」があります。それぞれ項目別に金額を算出します。項目はそれほど細かくしすぎる必要はありません。以下を参考にして、算出してみましょう。例えば2カ月ごとに支払う水道代は1カ月分で計算します。
 
[固定費]住居費/通信費/保険料

[流動費]食費/水道光熱費/日用雑貨費/レジャー費/衣料費/交際費/その他(こづかい、子ども費等含む)

 
次に、出した支出額を、手取り月収に対する割合で計算します。その割合を下記の「理想的な家計バランス」に当てはめてみます。①一人暮らし、②共働き(子どもなし)、③妻が専業主婦(小学生以下の子ども1人)の参考例は以下のとおりです。

 
     一人暮らし  共働き世帯(子どもなし)妻が専業主婦の世帯(小学生以下の子1人)
住居費   30%     20%        25%
通信費   5%      5%          5%
保険料   5%      5%          8%
食費    12%     13%        15%
水道光熱費 6%      6%          6%
日用雑貨費 3%      3%          2%
レジャー費 5%      8%            3%
衣料費   4%                 5%                   2%
交際費   5%                 5%                   2%
その他   15%     15%           22%

合計    90%     85%          90%
 
理想的な家計バランスに比べて多い支出は、この際見直しを検討しましょう。

例えばほとんど通っていないスポーツクラブは退会する、年会費のかかるクレジットカードを解約するなど、日頃から「無駄だな」と思っていた支出の見直しを行いましょう。これらは一度見直すだけで、その後ずっと支出を抑えることができるため、効果はてきめんです。

食費などの流動費も、ランチ2回のうち1回はお弁当を持参する、コンビニに通う回数を2分の1に減らしてみるなど、ちょっとした工夫で確実に支出減につながります。

ただし、節約にこだわり過ぎると三日坊主で終わってしまいがち。「欲しいもの、遣いたいもの」に優先順位を付けることが、ストレスがたまらず、家計管理が長続きするコツなのです。
なお、家計の支出割合は、理想バランスとぴったりあう必要はありません。すべての項目を足してみて、支出合計が収まっていればOKと考えること。

実は、貯金ができる人は「毎月使う項目別にお金を予算化する」というルールを守っています。支出をコントロールして、貯金に回せる分を算出するのが、賢い貯金方法なのです。

バランスの悪い支出項目を見直して、手取り収入から支出合計額を差し引いた分が、毎月貯金できる金額になります。貯金割合は、一人暮らしは10%、共働き世帯(子どもなし)は15%、妻が専業主婦の世帯は10%の貯金を目指しましょう。
 

貯金方法の秘策は「先取り貯金」。残ったお金で暮らす習慣を心がける

オススメ貯金方法は「先取り貯金」をしてしまうこと。お金が貯まらない人の悪い習慣は、「給料が入ってお金を使い、残った分を貯金に回そう」と考えること。給料が入ったら、まずは強制的に貯金に回し、残った分で生活することが、確実に貯めるコツです。

先取り貯金としては、給与天引きで貯められる財形貯蓄(勤務先が制度を導入している必要あり)、自動的に引き落としされる、銀行の自動積立定期預金がオススメです。
 

少額で始めても長く続ければ積み立てパワーが加速する

一人暮らしの場合、手取り収入の10%の貯金が理想ですが、いきなり生活を変えるのは、パワーがいるもの。まずは無理のない少額からから始めるのが、途中で挫折をしないコツといえます。家計管理に慣れてきたら1000円単位で増額していくようにすればいいのです。

早く始めて長く続けることで、着実に貯金は貯まっていきます。まずは10万円、次は50万円、そして100万円など、小さな目標をかかげて、それに向かってコツコツ実行していくのが、貯金を成功に導くカギとなるのです。
 
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