あなたを襲うゾンビ PC の恐怖　PC はすでに死んでいる !?(2ページ目)

ゾンビ化しているとどうして分かる？

自分の PC がゾンビ状態にあるかどうかを見分けるのは、簡単ではありません。

ゾンビ化するとインターネット接続が突然遅くなったり、何も作業をしていないのに HDD の音が大きくなるなどの症状が起きます。ただし、これらはウイルスに感染していなくてもふつうにあらわれることがありますので、万能の見分け方ではありません。

そのため、何よりも PC のゾンビ化を防ぐことを考えなければいけないということになります。

PC のゾンビ化を防ぐには？

PC がゾンビ化しないようにする方法は、通常のウイルス対策と大きな違いはありません。

見知らぬメールや添付ファイルを開かない
……メールがウイルスに感染している可能性があります。

Windows XP を SP2（サービスパック２）にアップデードする
……Windows XP SP2 は、セキュリティ機能が強化されたバージョンです。

Microsoft Update（旧 Windows Update）を適用する
……月１回のペースで配布されるセキュリティパッチ（修正プログラム）を、きちんとインストールします。

サポート対象外の旧 OS は使わない
……Windows 95、Windows NT など、Microsoft によるサポートが打ち切られた OS を使わない。どうしても利用する際は、ネットワークから切り離します。

なるべくなら、Windows 98 / 98SE / Me も使わない
……これらの OS は、2006年６月末でサポートが打ち切られる予定。それ以前でも、セキュリティパッチの提供が優先されない可能性があります。

ウイルス対策・ファイアウォールソフトをインストールする
……Windows XP SP2 にはファイヤウォール（不正侵入を防ぐ）機能がありますので、ウイルス対策ソフトだけでもかまいません。

ウイルス対策・ファイアウォールソフトを定期的にアップデートする
……定義ファイルを更新しないと、最新のウイルスを判別できないことがあります。

更新プログラムのインストール準備ができたしるし

とくに忘れがちなのが、Microsoft Update によるパッチ適用です。筆者の知るところでは、Microsoft Update を迅速に行っているユーザーは非常に少数です。

Windows XP SP2 では、パッチのダウンロードは自動的に行われます。ダウンロードが始まると、右下のタスクバーに黄色い盾のアイコンがあらわれてユーザーに警告します。アイコンをクリックしてただちにインストールしましょう。

ウイルスセキュリティの検査画面

ウイルス対策・ファイアウォールソフトで PC のウイルス感染の有無をチェックすれば、PC がゾンビ化しているかどうか分かります。また、対策ソフトの多くは定義ファイルを自動的にインストールする機能がありますので、ぜひお店で購入することをオススメします。

対策ソフトには、Symantec の Norton Internet Security、TrendMicro のウイルスバスター、McAfee のウイルススキャン、ソースネクストが販売するウイルスセキュリティなどがあります。機能に大きな差はありませんので、どれを買ってもよいでしょう。

なお、国内メーカー製 PC のほとんどでは、上記製品のいずれかがあらかじめインストールされています。しかし、90日程度の期限付きの場合が多いため、「期限切れ」の表示が出たら、代金を支払って延長手続きを行います。

PC のゾンビ化を防ぐには、ウイルス対策ソフトのアップデートなど、日常的な手だてが必要です。自分の PC が迷惑メール送信のために使われたり、機能の一部が勝手に売買されるようなことがないように、対策を欠かさないようにしたいものです。

関連サイト

●Microsoft Update
●Symantec（シマンテック）
●TrendMicro（トレンドマイクロ）
●McAfee（マカフィー）
●ソースネクスト

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