電源交換と水冷化の効果をまとめる
最後に、騒音対策前からの、騒音の減少ぶりをみてみましょう。<電源交換と水冷化による静音化の効果(単位・dB)>
各部とも、騒音が10~17dB 減少した |
騒音は、確実に減少しています。とくに、水冷化によるケース側面の騒音減少が目立ちます。PC 内に CPU、チップセット、VGA、吸気用と4つのファンがあったものが、吸気・ラジエーター用の1つに減ったわけで、この効果が大きいと思われます。
また、ケース内の温度が下がることで、電源ファンの回転数が自動的に下がり、電源付近の騒音も減るという相乗効果がえられています。ラジエーターファンによって 50dB を超える騒音が残るものの、背面ですので、さほど問題はありません。これで、机の上においてもさほど気にならないレベルにまで静音化がはかられました。
なお、ラジエーターファンは、付属のコントローラーで回転数を調整できます。回転数を落とせばさらなる静音化が期待できますが、逆に、冷却効果が低下しますので、無理な回転数低下は危険です。
問題は費用対効果
さて、水冷システムと静音電源の組み合わせで、確実に PC の静音化が実現できることが確認できました。筆者の環境では、(ドアを開けた)隣室でも耳についた騒音が、ほとんど聞こえなくなりました。しかし、問題は費用です。前回と今回の買い物で合計 20,000円以上(サウンドメーターはのぞく)、オプションパーツを別にしても約 15,000円の出費となりました。
水冷システムの中には単体で 30,000円以上と、さらに高額なものもあります。それだけの費用をかけても静音化したいかどうかが、判断の分かれ目です
ともあれ、PC の騒音に悩んでいる人、おサイフに余裕のある人、「新しいもの好き」の人には、いちどお薦めしたい体験です。
今回かかった費用
関連サイト
●3R SYSTEM●Poseidon WCL-02 90Cu
シリーズバックナンバー
●電源交換で PC を静かにするPage1:水冷システムを選ぶ
Page2:システムを組み立てる
Page3:静音化の効果は?
Page4:対策前からの変化をまとめる