既存の電源を取りはずした |
PC の静音化をはかる
さて、電源の交換です。既存の電源はネジ4カ所でケースにとめられていますので、これを取りはずします。次に、GM370PC/JP を取りつけ、ネジとめします。ピン数の多い(20~24ピン)メインパワーコネクターを M/B につなげたら、光学ドライブや HDD にも電源をつなげます。GM370PC/JP は、必要以上のケーブルをつなげる必要がないので、内部がすっきりします。また、電源の CPU 側にはファンがあります。これらは内部の換気をよくし、温度上昇を防ぐことにも役立ちます。また、ケーブルがたわまないよう、あまった部分はヒモなどでまとめてしばっておきましょう。
さらに、ケースについていた排気ファンを取りはずします。ケースファンは本来はあった方がよいのですが、次回取り上げる水冷システムで専用のものを取りつける予定のため、今回はまず取りはずし、その効果をみることとします。
GM370PC/JP を取りつけた |
この結果、各部の騒音は、以下のようになりました。
<電源交換とファン取りはずしによる静音化の効果(単位・dB)>
騒音が3~8dB軽減された |
電源部付近の騒音は、電源交換による効果がみられますが、他の部位では変化なく、誤差の範囲内です。ですが、これに加えてケースファンを取りはずした結果、ケースの振動が減ったためか、全体に騒音が軽減されました。しかし、まだ CPU ファンなどによる騒音があるようです。
電源交換の成果はわずかのようですが、以前あった電源音のムラがなくなった結果、体感的にはいくぶん静かになったという印象を受けました。GM370PC/JP の騒音は、ケース内部の温度で左右されますので、いくつかの方法を組み合わせることで温度を下げれば、電源自身の騒音も減るという相乗効果がえられるはずです。
今回の結果だけでは、ケース前面をのぞき、「ささやき声」程度という目標には及びませんでした。次回は水冷システムを使うことで、さらなる静音化にチャレンジしてみます。
今回かかった費用
GM370PC/JP | 5,382円 |
サウンドメーター | 15,000円 |
合計 | 20,382円 |
関連サイト
●SKYTEC(旧 SKYHAWK)Page1:うるさい PC の騒音レベルは?
Page2:「騒音源」は何か
Page3:電源交換の成果は?