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電源交換で騒音を抑えてPCを静かにする方法(2ページ目)

デスクトップパソコンの騒音が気になる場合、電源の交換にチャレンジしてみましょう。PCがうるさいと作業のジャマになりますし、音楽を聴くのにも不便です。

大島 克彦

執筆者:大島 克彦

デスクトップパソコンガイド

PC の騒音源はここ!

PC の騒音源は、いくつもあります。簡単に言うと、「ファンがついているところ=騒音源」なのですが、HDD などドライブ類の取りつけ部で振動が起きたり、PC ケースの材質が振動に弱いものだったりしても、騒音が発生します。

  • 電源および電源ファン
  • CPU ファン
  • ビデオカード、チップセットなどのファン類
  • HDD・光学ドライブの振動
  • 排気・吸気ファン
  • ケースそのものの振動

    まさに「PC 内部は騒音源だらけ」ともいえます。

    PC の騒音源
    PC 内部には騒音源がいくつもある

    PC の静音化を図るには、上記のパーツすべてについて、静音化や振動防止を行うのが望ましいといえます。

    まず今回は、騒音が耳につきやすい電源の交換とファンを減らすことで、PC の静音化を図ります。水冷システムについては、次回取り上げる予定です。

    なお、すべての PC で電源を交換できるわけではありません。国内メーカーで多数となっている、液晶一体型 PC の電源交換はほぼ不可能です。薄型ケースのものでも交換可能なものは少数で、eMachines や Epson Direct、SOTEC などで、標準的な ATX ケース&電源を使用しているものは、可能な場合が多いようです。

    GM370PC/JP
    POWER ONE GM370PC/JP

    電源を選ぶ

    電源は、PC ショップのパーツ売場で販売されています。選ぶポイントは、静音性と最大定格出力の2つです。

    電源は、SKYTEC(旧・SKYHAWK)の POWER ONE シリーズを選びました。同製品を選んだポイントは、以下です。

  • 「最大時で 30dB」をうたう超静音
  • 必要なケーブルだけを電源につなげられるので、ケース内部がすっきりする
  • 音楽 CD 再生機能を搭載(上位モデルのみ)
  • 価格が手ごろである

    POWER ONE シリーズには、370W、470W、520W、620W の4モデルが用意されています。それぞれ最大定格出力で、同時に使用可能な電圧ごとの電力の合計値です。

    GM370PC/JP
    GM370PC/JP の付属品
    機種や構成によって違いがありますが、おおむね、PC では CPU が 60~100W、HDD 20~40W、ビデオカード 20~40W、光学ドライブ 15~20W の電力を消費します。M/B(マザーボード)やメモリにも電力が必要で、内蔵 HDD を増設する場合には、さらに電力が必要になります。なお、通常の市販 PC に搭載されている電源の最大定格出力は、ほとんどが 250~350W です。

    もし、電源の最大定格出力がパーツの必要合計電力以下だと、PC の動作が不安定になったり、起動できない場合もあります。ですから、最大定格出力は余裕のあるものを選びますが、高性能 CPU を搭載し HDD や光学ドライブを複数使用する場合以外では、350~400W で十分です。

    筆者の使用環境は HDD、光学ドライブ各1台、CPU は 60W クラスのものなので、370W の GM370PC/JP を購入しました(音楽 CD 再生機能はありませんが)。

    電源を交換する……>>NEXT


    Page1:うるさい PC の騒音レベルは?
    Page2:「騒音源」は何か
    Page3:電源交換の成果は?
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