小江戸・川越市の歴史的風情を感じる「菓子屋横丁」を散策!

「小江戸」川越の「蔵づくりの街並み」

「小江戸」川越の「蔵づくりの街並み」

都心から1時間足らずの川越市は小江戸とも呼ばれ、歴史的な建造物が豊かな表情を作り上げています。一番街を中心とするメインストリート沿いには、蔵づくりの街並みが残されています。明治時代に起こった川越の大火の後、商人たちが、耐火性に優れた建物を競って作り、黒くて厚い壁、大きな鬼瓦や高い棟をもつ蔵が、どっしりとして風格のある街並みが築かれたのです。

この蔵づくりの街並みから細い路地を北西に入った「菓子屋横丁」では、訪れた人のすべてが、童心に返りそうな温かな雰囲気を漂わせています。
 

起源は明治時代の初期に遡る「菓子屋横丁」

約20の菓子店舗が軒を連ねる「菓子屋横丁」

約20の菓子店舗が軒を連ねる「菓子屋横丁」

「菓子屋横丁」は明治時代初期に養寿院の門前町で鈴木藤左衛門が、菓子屋「松本屋」を開いたことが起源と伝わります。江戸っ子好みの気取らない菓子が人気となり、周辺に数々の菓子屋が暖簾分けをする形で増えていったのです。1923年の関東大震災後は甚大な被害を受けた東京に代わり、「菓子屋横丁」から駄菓子が全国各地に出荷するようになりました。昭和初期には約70軒の店舗が横丁にひしめきあっていました。現在は約20の店舗が軒を連ねています。今回はその中からおすすめの10店舗を紹介します。
 

1.菓子屋横丁の入口「江戸屋」

「菓子屋横丁」の入口にある「江戸屋」

「菓子屋横丁」の入口にある「江戸屋」

蔵づくりの街並みの北の端の「札の辻」から高澤通りを西に進むと「ここより菓子屋横丁」の表示が目に入ります。横丁の入口の「江戸屋」には、懐かしい駄菓子や、ベーゴマなどのおもちゃ、雑貨などがぎっしり並び、店先には周辺マップが掲示され、横丁散策の道しるべとなっています。

【江戸屋】
住所:川越市元町2-7-1
営業時間:9:30~18:00
TEL:049-223-0602
 
「江戸屋」の店先にある「菓子屋横丁」マップ

「江戸屋」の店先にある「菓子屋横丁」マップ
 

2.飴作り職人の匠の技が観察できる「玉力製菓」

1914年創業の老舗飴店の「玉力製菓」

1914年創業の老舗飴店の「玉力製菓」

約100メートルの石畳の道に足を踏み入れると、時代劇の世界にさまよっているような錯覚に襲われます。メインストリートを南東から歩きはじめ、最初に目に入るのが1914年創業の老舗飴店の「玉力製菓」です。4代に渡って手づくり飴の伝統を守っています
飴作り職人の匠の技が観察できる「玉力製菓」

飴作り職人の匠の技が観察できる「玉力製菓」

店先には季節の花が鮮やかな彩りであしらわれた組飴をはじめ、ニッキやゴマ飴など豊富な種類の飴が笊に分けて並べられています。奥に入ると飴作りの作業場がガラス超しに見え、匠の技を観察することができます。

【玉力製菓】
住所:川越市元町2-7-7
営業時間:10:00~17:00
TEL:049-222-1386
定休日:月曜日
 

3.切妻造りの店構えが川越市景観百選の一つに数えられる「菓匠かとう」

切妻造りの店構えが川越市景観百選の一つに数えられる「菓匠かとう」

切妻造りの店構えが川越市景観百選の一つに数えられる「菓匠かとう」

「玉力製菓」の正面の切妻造りの店構えの店舗は、「菓匠かとう」です。大正時代の初期に姿を現した建物は、川越市景観百選に選ばれています。「栗もなか」や「栗の華」などの栗菓子は、栗の味わいが濃厚に凝縮しています。

【菓匠かとう】
住所:川越市元町2丁目11-3
営業時間:10:00~17:00
TEL:049-222-0920
定休日:水曜日
 

4.「菓子屋横丁」で漬物を扱う「三代目彩香」

「菓子屋横丁」で漬物を扱う「三代目彩香」

「菓子屋横丁」で漬物を扱う「三代目彩香」

「玉力製菓」の西隣は、漬物店の「三代目彩香」が菓子屋横丁にユニークな薬味を添えています。店頭に並ぶ生姜やニンニクなどの珍しい漬物は思わず試食したくなります。

【三代目彩香】
住所:川越市元町2-7-7
TEL:049-222-1650
 
「三代目彩香」の店頭に並ぶ生姜やニンニクなどの珍しい漬物

「三代目彩香」の店頭に並ぶ生姜やニンニクなどの珍しい漬物

 

5.「松陸製菓」の「日本一なが~い黒糖ふ菓子」は川越土産の定番

「菓子屋横丁」の中心に店舗を構える「松陸製菓」

「菓子屋横丁」の中心に店舗を構える「松陸製菓」

横丁の通りが直角に曲がる角には、「元祖 日本一なが~い黒糖ふ菓子」が、シンボリックに並びます。川越市内のいたるところで、「松陸製菓」のふ菓子を抱えて歩く人をよく見かけます。80センチと95センチの2つのサイズがあり、95センチの方は沖縄産の糖蜜黒糖を使用しており、濃厚な味わいをもっています。

【松陸製菓】
住所:川越市元町2丁目11−6
営業時間:9:00~19:00
TEL:049-222-1577
定休日:月曜日
「日本一なが~い黒糖ふ菓子」は川越土産の定番

「日本一なが~い黒糖ふ菓子」は川越土産の定番

 

6.「小江戸茶屋」にも人気を二分する長いふ菓子「大黒棒」

「小江戸茶屋」の「大黒棒」

「小江戸茶屋」の「大黒棒」

「松陸製菓」の正面で柱のような菓子を販売するのは、「小江戸茶屋」です。85センチのふ菓子「大黒棒」は、日本一の座を逃しはしたものの人気を二分しています。「大黒棒」の脇に置かれた「モンゴル秘境の甘い岩塩」にも興味が惹かれます。

【小江戸茶屋】
住所:川越市元町2-7-6
営業時間:10:30~16:30
TEL:049-222-0172
定休日:火曜日
「小江戸茶屋」の「モンゴル秘境の甘い岩塩」

「小江戸茶屋」の「モンゴル秘境の甘い岩塩」

 

7.駄菓子が店から溢れ出しそうな「稲葉屋本舗」

駄菓子が店から溢れ出しそうな「稲葉屋本舗」

駄菓子が店から溢れ出しそうな「稲葉屋本舗」

「小江戸茶屋」の北の「稲葉屋本舗」の店内には、ありとあらゆる種類の駄菓子が溢れています。店先では「いもようかん」や「いもどうなつ」が手作りされており、時間とともに買物袋が膨らんでしまうようです。

【稲葉屋本舗】
住所:川越市元町2-7-6
営業時間:9:00~19:00
TEL:049-222-2513
定休日:不定休
ありとあらゆる種類の駄菓子が溢れる「稲葉屋本舗」

ありとあらゆる種類の駄菓子が溢れる「稲葉屋本舗」

「稲葉屋本舗」の「いもようかん」や「いもどうなつ」

「稲葉屋本舗」の「いもようかん」や「いもどうなつ」

 

8.いもご飯の上にうなぎが乗った「いも重」が評判の「うなっ子」

買ったお菓子を食べながら歩くのが「菓子屋横丁」の最大の楽しみですが、エリア内には数軒の飲食店があり、ゆっくりと食事をすることもできます。
 
料亭を思わせるような外観をもつ「うなっ子」は、うなぎの専門店です。「うな重」とともに、いもご飯の上にふっくらした身のうなぎが乗せられた「いも重」が人気メニューとなっています。
 
寺町通りのうなぎ専門店「うなっ子」

寺町通りのうなぎ専門店「うなっ子」

「うなっ子」の「いも重」

「うなっ子」の「いも重」

 
【うなっ子】
住所:川越市元町2-10-6
TEL:049-228-0567
営業時間:11:00~売り切れるまで(夜は予約のみ)
定休日:火曜日
 

9.「芋そば」を味わうことができる「和楽花音」

「和楽花音」では、川越でしか食べられないそばをメニューとしています。川越名物のさつま芋の粉をつなぎに使った「芋そば」は、他の店では味わえないでしょう。他にもユニークなスイーツを取り揃えているので、食事だけではなく休憩でも利用できます。
 
「芋そば」を味わうことができる「和楽花音」

「芋そば」を味わうことができる「和楽花音」

 
【和楽花音】
住所:川越市元町2-9-19
TEL:049-225-5952
営業時間:10:30~17:00
定休日:金曜日
 

10.「川越ベーカリー楽楽」のテラスで味わう味噌パン

「川越ベーカリー楽楽」はレストランではありませんが、テラス席を隣接しています。北海道産小麦に秩父味噌を練りこんで焼いた味噌パンは、上品な甘さをもち、ほっこりと温かみのあるパンに焼きあがっています。焼きたてのパンをテラス席で味わうのもランチの選択肢となるでしょう。
「川越ベーカリー楽楽」のテラス席

「川越ベーカリー楽楽」のテラス席


【川越ベーカリー楽楽】
住所:川越市元町2-10-13
TEL:049-257-7200
営業時間:7:30~17:00
定休日:月曜日

「菓子屋横丁」の隅々にまで漂うノスタルジックで甘い香りは2001年に、環境省の「かおり風景100選」に選定されました。
 

■菓子屋横丁
住所:埼玉県川越市元町2-9-1(付近)
アクセス:東武東上線川越駅または西武新宿線本川越駅から小江戸巡回バスで「菓子屋横丁」停下車すぐ
駐車場:エリア内に駐車場はなく、一番街付近のコインパーキングを利用することとなる。
地図情報
小江戸観光協会ホームページ
 
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。