<目次>
チャコールグレースーツが与える印象とは?
「チャコールグレー」のスーツは、ビジネスの王道スタイル
■リクルートスーツの定番色「黒」
リクルートスーツの定番色は「黒」
■社会人になって最初に購入するのは「ダークネイビー」のスーツ
2着目のスーツは「ダークネイビー」という人が多いようです
チャコールグレーのスーツは、着こなしによっては地味になってしまうこともありますが、黒ほどのきっぱりとしたコントラストが必要ないときに着用すると効果的です。黒いスーツよりもクラシックなイメージがありますが、着こなしによってはモダンなイメージになることもあります。黒やダークネイビーにはない渋みがあり、ダークネイビーのスーツの「動」のイメージに対して、チャコールグレーのスーツは「静」のイメージがあるかもしれません。
■「明るいグレー」のスーツは軽やかなイメージ
「明るいグレー」のスーツは、見た目に涼やかですが、重厚さに欠けるかも?
最近は、白髪を生かしたヘアスタイルを楽しむ男性が増えてきています。チャコールグレーのスーツは、シルバーグレーの髪色とも相性がよく、年齢を重ねた男性ならではの魅力を引き出してくれます。
チャコールグレーとはどんな色?
DIC、PANTONEなど、色見本帳に収録されているチャコールグレー
■チャコールグレイ(charcoal gray)紫みを帯びた暗い灰色
【参考】『日本の色世界の色 写真でひもとく487色の名前』(永田泰弘著/2010年/ナツメ社)チャコールとは木炭や炭のこと。その色をチャコールグレイという。わずかに紫みを帯びた黒っぽい灰色。西洋というと石炭というイメージがあるが、木炭も古くから使われていた。
チャコールグレイは、1957年に制定されたJIS規格「物体色の色名」の269色に掲載されています。
■DIC-N958(日本の伝統色)消炭色(けしずみいろ)暗い青みの灰色
【参考】DIC デジタルカラーガイド昔は炭火をよく使ったがその消炭の色。日常身近のものから適切な色名をとりだしてくる日本人の繊細な感受性をここにみる。英名のチャーコールグレイ(charcoal gray)がこれに当たる。
DICカラーガイドに、チャコールグレーはありませんが、消炭色の解説にチャコールグレイの記載があります。
■PANTONE 18-0601 TCX Charcoal Gray(チャコールグレー)
色見本帳によって色みや明るさに違いはありますが、チャコールグレーという色名は、わずかに色みを含んだ暗い灰色と覚えておくとよいでしょう。
チャコールグレースーツを着こなしポイント1:ネクタイの色の選び方
チャコールグレーの落ち着いた雰囲気には、明るい色のネクタイよりも、濃い色のネクタイが合います。たとえば、赤いネクタイの中でも、ワイン色やレンガ色のような濃い赤が、チャコールグレーにマッチします。ネクタイの色が与える基本イメージは次のとおりです。自分の性格や役割、その日の気分に合う色を選んでみてはいかがでしょうか。- 負けず嫌いな「レッド」
- 穏やかな「グリーン」
- 冷静沈着な「ブルー」
- 謎めいた「パープル」
- 動じない「ブラウン」
- 優等生の「ネイビー」
- 強気な「ブラック」
- 無口な「グレー」
- 甘え上手な「ピンク」
- 好奇心旺盛な「イエロー」
- 社交的な「オレンジ」
- ほがらかな「ベージュ」
- 完璧主義者の「ホワイト」
チャコールグレースーツを着こなしポイント2:ネクタイの柄の選び方
ネクタイの柄も、クラシック、ダンディ、フォーマル、モダンな雰囲気のものが合わせやすいよいでしょう。ビジネスシーンで取り入れやすいのは、次の6つの柄です。- 小紋柄(小さな文様が連続した柄):多色使いなので、スーツやシャツの色合わせの選択肢が広がります。
- ドット柄:王道は小さな水玉が並んだピンドット柄です。水玉が大きくなるほど、カジュアルで華やかな印象になります。
- ストライプ柄:王道は細い線が等間隔に並んだペンシルストライプ柄です。スーツやシャツに細かいストライプが入っているときは、ネクタイのストライプは太いものを選ぶとメリハリの効いたコーディネートになります。
- ソリッド(無地):無地のネクタイは、色のイメージをストレートに楽しめる優れもの。コーディネートしやすく、シンプルでおしゃれに見せてくれます。
- チェック柄:他の柄に比べると、ややカジュアルな印象になりますが、英国風のチェック柄は意外とマッチします。ビジネスでは色数が少ないものの方が合わせやすいですが、多色づかいのものは、スーツやシャツと色合わせを楽しめるメリットもあります。
- ペイズリー柄(勾玉模様):個性的な印象を与えますが、柄が小さいものであれば、小紋柄のような感覚でコーディネートするとよいでしょう。
チャコールグレースーツを着こなしポイント3:シャツの選び方
■基本は「白」ビジネスシーンで着用するシャツは白が基本です。スーツよりも明るい色のシャツを合わせるのが一般的です。
■無地は少し色味が加わるだけでイメージが変わる
無地のシャツは、ほんの少し色みが加わるだけでイメージが違ってきます。白や淡いグレーを合わせると真面目な雰囲気に。淡いブルーで理知的に。淡いパープルで高雅に。淡いブルーグリーンでモダンにというように。
■パターンオンパターン(柄と柄)の組み合わせも重要
スーツやシャツの生地は、ストライプ柄やチェック柄が多いため、「パターンオンパターン」と呼ばれる柄と柄の組み合わせも重要です。スーツの色がチャコールグレーなので、シャツの柄にもグレーが入っていると、統一感が生まれます。スーツの柄に色が入っている場合は、その色をシャツに取り入れてもよいでしょう。ネイビーのネクタイに淡いブルーのシャツというように、ネクタイとシャツの色を揃えるのも、もちろんありです。 ■ノーネクタイのときは、あえてシャツを濃い色にするのもあり
クールビズでノーネクタイスタイルで過ごす時期は、あえて、シャツも濃い色にして、ダークカラーでまとめてもよいかもしれません。カラーコーディネートとしては間違いではありませんので、芸能人の着こなしを参考にしたり、職場の服装規定と照らし合わせたりしながら、チャレンジしてみてはいかがでしょうか。
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