確実に貧乏を抜け出す2つの方法とは? 科学的に解説します
ハーバード大学の研究(1)や、カリフォルニア大学の研究(2)が、「貧乏を抜け出すために大切なことって、何か?」を調べたところ、将来の収入を左右する2大項目は「パートナーの収入」と「不労所得」だったみたいです。つまり、「貧乏になりたくなかったらパートナー選びに気をつけましょう」「貧乏になりたくなかったら資産運用を始めましょう」ということみたいです。パートナー選びが出現したのは意外でしたが、考えてみれば当然といえば当然のような気もしますね。
作戦1:高収入のパートナーを見つける
アメリカの心理学者ロバート・ウォールディンガーは、「よい人間関係は記憶力をよくする」という話(3)もしているぐらいですから、やはりパートナー選びには注意を払った方がよいでしょうね。何にせ「よいパートナーに好かれる」可能性を高めるためにも、「モテる方法」をいろんな角度から勉強するのはよいでしょう。この場合、男性の場合も女性の場合も、「身体を鍛える」と、効果が高いみたいです。だから、「金持ちになりたかったら、身体を鍛えろ!」というのが、現実的な回答かもしれません。
しかし、玉の輿(逆玉の輿)には難点があります。それは、「パートナーに愛想をつかされてしまったら、それで終わり」という点です。他人にぶらさがっているだけでは自己効力感が下がり、人生の満足度が得られないでしょうから、「金はあるけど、幸せになれない」という感覚に襲われそうですね。
「自分は働きたくない!」「玉の輿(逆玉の輿)に乗って、金持ち人生を謳歌したいんじゃ!」という発想をお持ちの方は、「貧乏を脱出する」という意味では、なかなかよいセンスを持っているかもしれませんね。
結婚相手からすれば、たまったモンじゃないですが。それに、All About読者のあなたはそういった考えをもってはいないでしょう。現実的に考えると「不労所得を増やす」のがよいだろうな、と思います。
作戦2:不労所得を増やす
「不労所得を持っている人が金持ちになれる」というのは、一時期トマ・ピケティさんが発言していた(4)ことでもあります。この本では、不労所得を持っている人がどんどん金持ちになっていて、持っていない人はどんどん貧乏になっていた……という話でしたね。しかし、日本では「胡散臭い話が多いから、ちょっと手を出しづらい……」と思っている方も多いと思います(実際、そういう業者はよく見かけますからね)。
そんな方は、とりあえず「インデックス投資」と呼ばれる方法で、資産を運用するのがよいと思います。筆者は、この方法を友人や妻にもオススメしています。
インデックス投資では、時間がかかりません。しかも、銘柄選びもいったん決めてしまえば、ほったらかしで済む上、そこそこの不労所得が期待できます。だから、資産運用をしたことのない方には、オススメの方法です。
この方法では、「インデックス・ファンド」と呼ばれる投資信託を積み立て貯金するだけでOKです。具体的には、世界全体の株式と連動する投資信託を、淡々と積み立てるだけでよいでしょう。
ピケティさんは「株式は年平均4~5%のスピードで成長している」なんて話をしています。「リスクを取っている人が、早くお金を増やせる」ということです。この考え方は、「リスク・プレミアム」と呼ばれています。
ちなみに、「年4~5%」というスピードはかなり早いです。どれくらい早いかというと、18年ごとにお金が倍増します。36年後には、4倍になります。
つまり、「毎月、1万円分の投資信託を積み立てる」のは、「36年後の老後資金を、月々4万円分積み立てている」のと、ほぼ一緒ってことです。4倍ですよ。そう考えると、かなり効果が高いですよね。
楽観的な見積もりではありますが、こういうモノサシで「いま資産運用をはじめることの素晴らしさ」を知っておくのが大切です。
目指せ! お金持ち! 年収900万円で幸福度が上がる?
お金持ちを目指すことは、悪いことではありません。むしろ、よいことです。ノーベル賞を受賞したダニエル・カーネマンも、「年収900万円くらい稼げると幸福度が高まる」みたいな話をしています(5)から、このあたりを目指して、コツコツ不労所得を積み上げていくとよいのでしょうね。【参考】
(1) 研究:Where is the Land of Opportunity? The Geography of Intergenerational Mobility in the United States
(2) 研究:Inequality of Educational Opportunity? Schools as Mediators of the Intergenerational Transmission of Income
(3) 動画:人生を幸せにするのは何? 最も長期にわたる幸福の研究から
(4) 書籍:『21世紀の資本』
(5) 研究:High income improves evaluation of life but not emotional well-being
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